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中山裏読み
関東
1R9R10R11R12R
関西
1R2R
9R10R
11R
JRAホームページ

中山11R

3連単2軸マルチ12、6⇒8、1、14、9、13 (30点)

12、8⇒1、14、9、13 (24点)

3連複1軸BOX6-12、8、1、14、9、13

馬単12、8、1、14、9、13⇒6

案の定、先週のアストラエンブレムは勝てなかった。今週もまた同じような人気先行のグランシルクが二の舞の可能性が高い。アストラと同じ馬主で同じような勝ち味の遅さは、ますますイメージがダブってくる。アストラは重賞で1番人気3回、2、3番人気がそれぞれ1回ずつで2着2回、4着3回。グランは重賞で1番人気2回、2番人気2回、3番人気3回、4、5番人気がそれぞれ1回ずつで2、5、4、6、10、7、3、3、2着。究極の勝負弱さを継承している。走る中山(233101)で年齢的にもはや最後のチャンスの重賞だが、仕掛けの難しい癖馬がテン乗りという最悪な条件。どのみちテン乗りならば流れ無視で徹底待機から4角大外ブン回し。勝ち負けを計算するには無理があるか。

今年は片手も勝てない鞍上配置で58キロは初経験。それでもマルターズアポジーが前日2番人気には驚きしかない。小倉大賞典は超ハイペースを飛ばして粘り込んだ価値のある1勝としても、前走はスローにもかかわらず、3馬身差の単騎逃げになる恵まれた流れ。上がり32秒台以下の馬はすべて9着以下からも、絶対的に前々有利が浮き彫りになっている。同型揃いで前走より確実に厳しい流れ。さらに急坂コースの時計勝負は未知数で、上がり33秒台以下の経験が1度しかない瞬発力不足の先行馬はそもそも開幕週が不向き。

ハナ以外の位置取りでは常に引っ掛かるボンセルヴィーソは迷いのない逃げに構えるとしても、古馬重賞で通用する根拠がない。デイリー杯2着は超スロー、朝日杯とニュージーランドTはスロー、ファルコンSは千四。決定的なのが前走のNHKマイルCだ。単騎逃げでごく平均ペースにもかかわらず、残り1ハロンからの失速。上がり34秒前半が及第点の絶好馬場で、メンバーNo12の上がり時計ではこれまで同様に地力強化がうかがえない。前走でもアラアラになっていた逃げ馬にさらなる時計短縮や上がり33秒台を求めるのは酷。

トップハンデのマルターズより3キロ減、グランより1キロ減のトーセンデュークは恵まれたハンデで盲点になった。もとより期待の大きかったセレクトセール1億円馬。2、3歳時ともに重賞未経験で終わったものの、徐々にスケールアップして晩成型と納得すれば、重賞4戦目で大仕事の期待が膨らむ。4走前のレコード勝ちがターニングポイントになっていることは間違いない。千四、千六で持ち時計を更新、前6走で3度の最速上がり、前走で自身の上がり時計ベストを更新など重賞で通用する数字を残している。過去のアストラエンブレムの2着時は勝ち馬を上回る上がり時計。

前々の逃げ先行馬は淡泊揃いで、後方一気の瞬発力型は一瞬の脚で終わるか、どこかジリっぽいメンバー構成。本来好位差しが可能なミッキージョイの復活はどうか。前走でイメージがますます薄れてきたが、本質は休み明け(310103)の仕上がり早。持ち時計はこのメンバーでNo15がスピード不足の象徴だが、千六(410112)、中山(210101)の好条件で完全無視はできない。

ダノンリバティはいぜんつかみどころのないタイプだが、基本は直線平坦か、直線の長さが好走条件の大部分を占める。経験は少なくても中山、東京(000012)が若干の苦手意識の表れだろう。どこか相手なりで、どこか一本調子の勝負弱さ。トリッキーな中山で人馬ともにアドリブを求めると信頼度は一気に落ちる。

ブラックスピネルは新しいコンビと合わないイメージ。いい脚が長続きせず、一瞬の脚というより早めに仕掛けて粘り込むという脚の使いどころが難しいタイプ。鞍上はほぼローカル専門で、相手なりに動く未熟な乗り方に徹している現状では、さすがに重賞勝ち負けまでに壁がある。休み明け(010300)、中山(000100)、千六(110202)でいかにも人気になって妙味のないワイド要員。