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東京裏読み
関東
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関西
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ローカル
1R2R
11R
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東京11R

3連単フォーメーション9、10、5⇒9、10、5、4⇒9、10、5、4 (18点)

3連複BOX9、10、5、4、1  馬単9⇔10、5、4

先週の菊花賞は逃げ馬の鞍上が超ペース音痴。行きたい馬も行くしかない馬もなぜか徹底控え。まるで隊列をレース前から決めていたような探り合いとなって歴史的な超スローを生み出した。逃げ馬も含めてすべての先行馬が前半できるだけ脚をためればいいという無策な乗り方。苦手なはずの極限瞬発力勝負の形を自ら造り出している。逃げ馬と先行馬の鞍上の資質の低さで波乱となったが、ここは行く可能性のある馬に名手が含まれれば想定以上に流れが落ち着くことも速くなることもないだろう。それでも例年より確実にペースが遅くなることは避けられず、自在に立ち回れる器用さはもちろん、圧倒的な瞬発力が求められる条件になった。

スワーヴリチャードにとって極限の瞬発力勝負になることはよろしくない。前半の位置取りの悪さをどこかでカバーしてきたとはいえ、今年3戦の上がり時計はメンバーNo2、5、5。前走も捌きやすかった内目から残り1ハロンの時点では勝機も浮かんだ脚色だったが、坂を上ってから完全に勢いは止まっている。超スローのダービーは別にして、これまで上がり33秒後半で推移していることからもうかがえる瞬発力勝負の限界。徹底して二千以上にこだわってきた超一流馬をいきなり初の千六に挑戦させたことも、これから先、さらなる距離延長で戸惑う可能性が否めない。いずれにしてもこの馬が動けばすべての馬が動くという大目標馬。前々走はあくまで例外中の例外で、スローの瞬発力勝負を乗りこなすのは名手でも難しい。いつでも動くことができなくなった好枠もマイナス材料。

レイデオロはドバイ帰りでスランプに陥る馬が多数いる中、帰国初戦で結果を残したことは頼もしい。ラストのレースラップが12秒0にGⅠの前哨戦としては物足りないレースレベルの低さだが、上がりNo2より0秒5も速かった最速上がりに価値を見出せる。少なくても前走のメンバーとは一枚も二枚も能力が違っていたことを証明すれば、ダービー馬の威厳は取り戻した。唯一の課題は未経験の58キロを背負って同じような最速上がりの瞬発力が使えるかどうか。上がり33秒台はわずか1度だけの経験。ジャパンCは過去10年でNo4の勝ち時計となって瞬発力よりスタミナが求められて時計勝負になったからこその2着。二千(300010)で距離ベストだが、極限の瞬発力勝負は未知数。

マカヒキが完全復活したかどうかはいぜん半信半疑。そもそも札幌記念そのものがGⅡレベルに達してない可能性が強い。
同日の古馬500万牝が2分2秒3。
5ハロン通過が61秒1で上がり36秒2。
札幌記念が2分1秒1。
5ハロン通過が59秒1で上がり36秒0。
5ハロン通過が2秒も速いが、札幌記念の方が馬場回復中にもかかわらず、時計はわずか1秒2差。上がりはたった0秒2速いだけ。上がりレースラップはすべて12秒5以上という遅さに価値を見出せないのも当然だろう。いずれしてにも時計ひとつ足りないことは明らか。
凱旋門賞から帰国後の良馬場レースは3戦。それぞれ上がり時計はメンバーNo3、7、4。上がり時計33秒台以下の経験は7度、上がりNo2の瞬発力でサトノダイヤモンドを差し切ったダービーの姿などと比べるとさすがに落差を感じさせる。千六以下に良績集中、二千未勝利のサングレーザーに前走で競り負けたことが象徴的。

そのサングレーザーは願ってもないスローの瞬発力勝負。二千(100010)の経験の浅さだけに時計と瞬発力を同時に求められると厳しかったが、単純な直線勝負になれば話は別。実に6度の最速上がりを経験。4つのコーナーだった前走こそ、掛かり気味となったが、それでも馬群で耐えたことは大きな財産になっていい。極限の決着となった前々走で確かなスケールアップ。二千の前走はハイペースのマクり合いで結果を残したことが、スピードと瞬発力に加えてある程度のスタミナも強化した証。このメンバーの中で極限の瞬発力勝負が一番強いと確信している。

キセキは完全復活とみていい。前走のパドックで印象一変の好気配がそのまま結果に直結。理想的な馬体増がスピード、スタミナ、瞬発力のすべてに影響を与えている。前走はハナも切れた行きっぷりの良さから勝ち馬をマンマーク。直線入口の差がそのまま着差となれば十分すぎる試走だろう。一旦4着馬に差し込まれながら差し返した精神面の強さも申し分ない。微妙だった距離で極限の時計勝負にメドを立てて、結果を残している二千に距離延長。絶対的な展開の利で恩恵を受ける前々勝負か、外目の枠を引いただけに前半無理せず中団待機か。鞍上の勝負勘が問われる一戦になる。