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東京11R

3連単フォーメーション5⇔8、3⇒8、3、4、6、9 (16点)

馬単5⇔8、3

9月中山芝の時計はまさに異常だった。加速する上がりレースラップが連発。それほどの超スローでもなく、ほぼ全レースで加速ラップは週中の水撒きだけが頼りの馬場調整に限界を示したということ。とにかくフォルラニーニの前走は疑ってかかるべき。

フォルラの前走当日の馬場を深堀すれば、それほど価値のある数字でないことがわかる。
当日芝レースは6レース中、減速なしの上がりレースラップだったのは全6レース。加速したのは6レース中4レース。メインの紫苑Sが稍重でレコードに0秒2差だったことからも稍重発表そのものに違和感があったことに間違いない。0秒6差の2着馬、上がり時計が0秒4差だった3着馬を含めて2着以下すべてで勝ち上がりなしがすべてを物語っている。
さらにフォルラのレースを低調と決定づけるのが2レース後に行われた古馬1勝だった。ある程度の勝ち時計だった千八1分47秒8で上がりレースラップは11秒6-11秒6-11秒1。フォルラと同じラスト11秒1だったにもかかわらず、その2着馬は次走で大惨敗がさらなる追い打ちになる証。
極め付きは翌日、翌週も同様の結果が連発したこと。翌日芝6レース中4レースで加速ラップ。しかも新馬千六1分37秒1の勝ち時計でラスト10秒7。これだけの記録にもかかわらず、同タイム2着は次走であっさり馬券圏外。いかにも異常レベルの馬場状態だったかがうかがえる。いずれにしてもラスト11秒1を除けばまったく数字に凄みのない過剰人気馬。前走を使った後の急成長があれば話は別だが、超エリート揃いのここでは一枚落ちが否めず、数字のマジックからの人気馬として割り切るべき。先週のカンティアーモもレコード勝ちとはいえ、同日の3歳未勝利と勝ち時計もラップもまったく同じレベルにもかかわらず、スポーツ紙に祭り上げられた結果が惨敗。"書き手"からすれば非常に書きやすいタイプだからこその注目馬だった。3歳未勝利と同タイムだったことを伏せとけば、無限に近くいいところを並べられるということ。まさにカンティの二の舞、悪夢が今週にも再現の可能性は極めて高まる。人気の源であるラストのレースラップ11秒1をどう評価するかだけ。