2⇒10、5、1 (18点)
今年は例年以上にメンバーレベルが低い。前2走が二桁着順だったのは最近の比較からはっきり示されている。22年0頭、21年3頭、20年4頭、19年3頭、18年3頭に対して今年6頭と平均の倍近くの激増。時代に逆行したマラソンレースでは当然の傾向とはいえ、重賞の中で底辺に近いレースレベルになることは今も昔も変わりない。条件上がりで十分に通用することは過去の歴史からも示されているが、今年は特に注目できる。
ワープスピードは前走で重賞級を証明した。ある程度の馬場差を割り引いても前週の菊花賞より0秒6劣っただけ。菊花賞2着に相当する時計は手薄な重賞で簡単に手が届くということ。内容的にも文句なし。2~5着まで追い込みに偏ったが、この馬だけ好位差し。ラスト2ハロンが11秒台で上がりNo2からも掛け値なしの大物誕生をにおわせている。なるほど姉は牝馬で菊花賞3着馬ディヴァインラヴ。弟パクスオトマニカが今年のダービー0秒8差からも超エリートの良血馬が開花寸前の重賞挑戦であることがうかがえる。騎手の比重が大きくなる長距離戦でこのコンビ続投をどこまで割り引くかの引き算。
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