9⇒11、5、8、14、13、15、12 (126点)
11-9、5、8、14-9、5、8、14、13、15、12(18点)
ひと昔前まで千八以上の実績が求められた傾向は今や昔話。現代では完全に瞬発力型やスピード型の台頭が強まっている。
最速上がり回数(1~3着馬)
23年7回、6回、7回
22年1回(前々走は芝、持ち時計No3)、5回、0回(ダート経験は前走だけ。それまで芝馬)
21年1回(4歳馬、持ち時計No6)、0回(ダート5戦目、芝重賞馬)、6回
20年0回(ダート経験は前走だけ、前走で重賞勝ち)、5回、10回
19年5回、5回、6回
18年11回、4回(前走で重賞勝ち)、8回
最速上がり5回以上、または最近まで芝ローテ、4回以下ならば前走重賞勝ちが最低基準か。
さらに異なる条件を加えるならば近年の傾向は千六実績は必要なし。今年も千六実績どころか、経験さえ乏しいメンバーでも問題ない。
千六勝ち鞍(1~3着馬)
23年1勝、0勝、1勝
22年3勝、0勝、未経験
21年2勝、0勝、2勝
20年未経験、0勝、5勝
19年未経験、4勝、0勝
18~23年の1~3着馬
○前4走以内で必ず2着以内の実績あり。
○前走が千四以下の場合は前走1、2着か、または1番人気か。
○前3走すべてが千八以上の場合はいずれかで勝ち鞍が必要。
これらの条件を加えるとJRA馬に限れば今年の該当は内枠から
セキフウ、ペプチドナイル、キングズソード、レッドルゼル。最速2回だが前走重賞勝ちのドンフランキーまで。
この中でとりわけペプチドナイルには魅力しかない。前走であれだけ下手に乗っても乗り替わりなしの温情。直線を待たずして惨敗確定の折り合い難。同日3歳1勝と同等のラップならば、ハナを切ればいいものの、言われたとおり、想定通りにしか乗れない鞍上の未熟さが足を引っ張った。まるで逃げ切った勝ち馬のために引っ張り込んだような内容は逆に言えば一過性のポカとして納得できる一戦ということ。59キロを背負って直線一気のはまった前々走が限界レベルの能力。唯一36秒台となる瞬発力で差し切った再現を期待したい。昨年重賞未勝利に終わった鞍上がロートル入りか、V字回復か。鞍上にとって大事なターニングポイントになるレースを迎える。
キングズソードの勢いは信頼できなくなった。前走は先頭まで終始5馬身差という消極策に鞍上のGⅠでの取りこぼしの象徴的な乗り方だったことを割り引いても内容的には最悪に近い。伸びかけたのは一瞬だけ。1度は4着ノットゥルノを完全に交わしたにもかかわらず、寸前で差し返される失態。これまでの実績とはまったくイメージできなかった不甲斐なさからも、鞍上との相性の悪さが大きく影響したと納得すべきだろう。最速上がりで差し切った前々走とあまりにも対照的な内容でスイッチなしは致命的。GⅠほぼ無縁の鞍上で変わる余地はますます可能性が低くなる。
セキフウは前々走以外の前6走以内ですべて最速上がり。千六持ち時計は3歳6月の1分35秒2。この数字がそのままここで良馬場限定の持ち時計No2。むしろこれまで6戦して千六未勝利が驚きの実績を兼ね備えている。千四、千七の持ち時計はそれぞれNo5、2。千六限定の上がり時計がNo4ならば、典型的な盲点になりやすいタイプだろう。昨年11着は1月に2戦という最悪ローテ。58キロが2戦目だったことも多大な影響をあえた可能性があった。3度目のコンビで鞍上マジックを期待。
レッドルゼルは年齢を感じさせない勢いがある。前走はあくまで追えなくなった鞍上だったため。それでも上がりNo3。一気に老け込んでも驚かない年齢、時期で惨敗覚悟の折り合い難からの巻き返しならば十分すぎる収穫。同じような騎手レベルに乗り替わりとはいえ、少なくても折り合えない、追えないという両方同居していた前走よりまともということにすべてを賭けるしかない。とにかく腹をくくって直線勝負。
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