1ー3
1ー9
これだけスプリンターが揃えば、前走で距離にメドを立てたイニシュモアの軸は不動になる。大井開催が短い間隔のローテーションになってまさに谷間。相手に恵まれれば死角らしい死角はなくなる。
イニシュモアの前走はクラスと距離にメドを立てた収穫あるレースとなった。B3→B1のエリートローテーションで、初距離と思えぬ瞬発力は最速上がり。平凡な時計としても直線だけで2着を確保すれば数字以上の貫禄は示しただろう。走るたびに進化をみせるゴールドアリュール産駒。転入後、4戦中3戦で最速上がりの爆発力はまだまだ天井知らず。勝ち方が焦点となった。
ナッシュは水の浮くような馬場が合わない。良馬場でも行きっぷりが悪いズブさで、極悪馬場になってさらに症状が悪化では仕方のない結果。行きっぷりが悪いわりに完全燃焼してきた特異なタイプは、現級勝ちのある実力馬。千八までOKの豊富なスタミナは、この相手で強みになる。
ハナビバーチェの前走は思った以上に時計がかかったことが幸いした。常に時計勝負に課題を残してきたジリの先行型で、B3へ降格などの好走条件が揃って1年ぶりの美酒。それだけに相手強化と勝ち鞍のない千六で入着狙いが明確になる。平均ペースの粘り込みが好走パターン。
距離ベストのユキガフルはクラスの壁に当たって八方ふさがりの状態が続く。明らかに短距離ベストのエーピーゴンタ、ナリショーキング、フジマサメモリー、マイヴィーナス。ナックザワールドは年齢的な衰えが顕著で乗り替わりも魅力に感じない。