1−6、5、3、15 1、6→1、6、5、3→ 1、6、5、3、15、7 (24点) 目覚めたダノンカモンは一流馬へ完成してきた。今となってはデビュー2連勝が逆に出世を遅らせただろう。当初、徹底した芝路線。すぐにオープン入りしたことで花開くのが4歳後半という遅さになった。転機は初ダートの1600万。最速上がりから千六1分36秒5の圧勝で当然の路線変更となる。続くオープン特別は0秒3差の3着は2着ミリオンディスクに同タイムで出世を確信。6戦連続1番人気を裏切って惜敗続きだったが、5走前の快勝でいよいよ心身ともに変身。久しぶりに510キロ台に絞り込んで、瞬発力にますます磨きがかかって本格化を示した。前走は正月明けで良化余地を残す馬体ながら、今まで以上のパフォーマンス。東京(2120)の走る舞台で信頼は揺るがない。 ケイアイガーベラは圧勝か、惨敗か。展開的にも逃げるか、番手かという幅の狭さの個性派だが、とにかくはまった際のレースは強烈。これまでレコード勝ちを含めて8勝のスピード馬。1600万時の辛勝を除くとすべて2馬身差以上の勝ちっぷりで、短距離戦としては絶対的な強さを誇っている。現実にサマーウインド、ダノンカモン、セイクリムズンなど一流馬をことごとく圧倒してきた実績を加味すれば、キャリアの少ない東京でも十分に主役級の評価が可能になる。強力な同型不在で組みやすい相手になることは間違いない。 セイクリムズンはこれまで2連勝が3度あるが2、3歳時の連勝後はいずれもクラスの壁でペース慣れまで時間がかかる悪循環。芝への未練も断ち切れない最悪なローテーションもあって本格化に時間がかかっただけだろう。徹底したダート路線変更後は13戦して馬券を外したのがわずか3戦。その3戦も0秒4、0秒4、1秒差という着差に強さが伝わってくる。真骨頂は重賞制覇となった前走で、仕掛けを我慢して一旦外からティアップワイルドに差されながら、ゴール直前で再び差し返すという短距離では考えられないレース内容。一戦ごとの成長度は3歳馬並み。 ティアップワイルドの充実ぶりも侮れない。これまでダート千四以下はすべて掲示板の(6421)。唯一、馬券圏外は5走前、初重賞でいきなりレコード決着となったことを考慮すれば、まだまだ上を目指せる位置付けができる。前々走は結果的に早仕掛けで差し返される不運。前走の短距離戦で絶対的な強さを示す0秒5差が本質の能力基準になる。消耗のない理想的なステップで一発警戒。 サクセスブロッケンに怖さはない。もとより大舞台のGTに強い一戦必殺タイプ。さらに今まで不振が続く休み明けでは大幅な割り引きが必要になる。4ヵ月ぶりだったJBCクラシックはヴァーミリアンに一騎打ちで競り負け。8ヵ月ぶりの南部杯はエスポワールシチーに子供扱いされている。これまで徹底して中距離路線がいきなり未知なる千四。血統、気性的にこなせない距離ではないが、スペシャリスト相手ではどうにも分が悪い。
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