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8、1、11、5 8、1→11、5、13、10、17 (30点) 8、11→5、13、10、17 (24点) 8、1−8、1、11、5− 11、5、13、10、17、14 (24点) 鞍上の勝負強さだけのフロック駆けと思われた安田記念勝ちはどうやら本物の強さ。リアルインパクトはディープ産駒特有の終い勝負を捨てて自在型として完成されていた。前走は千六までの経験で休み明け。勝ち馬が天皇賞秋2着でますます期待が高まる。直線前が壁になりながら33秒2の末脚で弾けたダークシャドウとはある程度の能力差は認めても、残り1ハロンで先頭に立ったレースぶりなら、順調なステップで重賞勝ちの含まれる3連勝から挑んできた3着ミッキードリームより中身が濃いことは言うまでもない。すでに千六で5ハロン通過が57秒0のハイペースを経験済み。流れ不問で対処できる自在型は時計勝負にも瞬発力勝負にも強い。ひと回り成長した馬体はほぼ成長分でますます迫力を増している。稍重まで馬場が回復すると見込んで主役確定。 グランプリボスの前走は不可解な負けだった。前走の馬体は以前のイメージを一変させるほど迫力満点の成長を遂げていただけに、いい脚が一瞬のレースぶりに納得できない。リアルインパクト基準にすれば、外国遠征帰りでも掲示板確保は最低条件。直線半ばであきらめたことを割り引いても3着馬に0秒4差は物足りない。 フィフスペトルの前走はさすがにスプリントのスペシャリストが揃ったGT。距離千二はデビュー2戦以来で挑むのは酷だったと納得できる。5ハロン通過が55秒7。予想以上に高いレースレベルで最後坂を上がってひと伸びした末脚がここへつながると信じたい。前々走は上がりレースラップが全11秒台で直一気の豪快さ。充実した馬体からうかがえる生涯ピークの状態が加われば軌道修正の計算は成り立つだろう。馬場回復が大前提。 エイシンアポロンは上がり勝負でレベルの見極めが難しい毎日王冠組だが、直線前が壁で外に出すロスがあって上がり時計はリアルと同タイムが底力そのもの。1年のブランクを感じさせない快進撃は、得意の距離でますます勢いを増しそう。馬場不問のオールラウンダーだが、他馬が苦にするなら道悪希望。 リディルは本当に強いのか、いぜん疑問が残っている。1年以上の休養からあっという間にエリート路線に返り咲いたが、結局復帰後の3勝はすべて楽勝という甘さが解せない。4走前はギリギリまで仕掛けを我慢して余裕十分の差し切り勝ち。前々走は軽く追ってムチなしで最後流す横綱相撲。前走は展開の利もあって逃げ馬だけが相手となって、ごく普通の伸びでも後続はち切れていた。確かに安田記念は鞍上のへぐりがあって0秒3差。まともに乗れば勝ち負けまで可能だった内容だが、強い相手となった大阪杯、安田記念で掛かった仕草はどうしても頭をよぎる。道中内々で、勝負どころから外へが理想的な乗り方。大外枠を引いて鞍上の腕が試される。 フランス馬は日本馬場に合わないことが外国馬招待の歴史が長いジャパンCの結果からはっきりしている。上がり33秒台が当たり前となった近代競馬と違って、レース上がり時計が34秒後半〜37秒台の馬場状態だった時代でルグロリューが1着。オールアロング、オード、マジックナイトが2着、エイプリルラン、エスプリデュノール、ディアドクター、エルナンドが3着。ここ10年は来日する馬さえ少なくなってポリシーメイカーだけが掲示板確保の4着が最高。 その点、サプレザは少し異質。2年前に日本来日する前にすでに千六1分34秒3、1分34秒4の持ち時計があった。今年は5走前に60キロを背負って1着、4走前に59・5で2着、3走前は58キロで2着、前走は58・5で1着。イモータルにもゴルディコヴァにも負けているが、ここ2年より確実に地力強化していることは間違いない。高速馬場に適性があれば、外国馬は"格より調子"。2年前は15番枠、昨年が16番枠。いつでも動ける13番枠はまさに今までで一番理想的な枠順なら前2年以上の結果を期待できる。
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