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中山裏読み
関東
7R8R
9R10R
11R
関西
9R10R
11R12R
WIN5

中山10R3連単2軸マルチ9、13→1、2、6、3、10 (30点)

9、1→2、6、3、10(24点) 9、2→6、3、10(18点)

3連複フォーメーション9-6、3、10-

6、3、10、13、1、2、8、15 (18点)

東京二千四百なら人気どおりに信頼できても、特異な中山二千五百でゲート難抱えるのが上位人気馬なら波乱前提でいいだろう。中でもゴールドシップは危うい人気馬だ。3歳になって好位で折り合ったのはスタート直後からしごいていった共同通信杯だけ。乗り替わりの刺激はわずかだけで、前半は追走に苦労する姿が定番となっている。前々走は組みやすい相手で最後のレースラップが12秒5だから届いたというロングスパート。前走も振り返れば鞍上の好プレーに助けられている。直線だけの瞬発力勝負濃厚のムードが一変して向正大マクりでスタミナ勝負に持ち込んだ。確かに直線入口先頭から器の違いを感じさせる圧勝劇としても、一流が揃う古馬のグランプリで同じような乗り方が通用するとはとても思えない。マクれるか、マクれないかで勝負が決まる差し馬ならば、ハイペースの時計勝負になった際にダービーの悪夢がよみがえってくる。どのみち1周目は先頭からかなり離れた後方の位置取り。向正からマクってどこまで耐えられるか。力試しの一戦であることは間違いない。

ゴールドと同じ脚質でもルーラーシップはひとつレベルが違っている。粒揃いのGⅠでスロー~ハイペースでも最後は際どく迫れば納得のゲート難ということ。前々走は勝ち馬と内外の差、前走も最小限の立回りで、極限レベルになる初の上がり32秒台に突入している。前2走で連続して自身の最速の上がり時計を更新が、5歳にして進化している証だろう。2年前の有馬記念はGⅢ勝ちの実績だけで0秒4差、昨年は宝塚記念以来の休み明けで0秒2差。以前よりレベルアップして叩き3戦目の理想的なステップに加えてヴィクトワールピサオルフェーヴルなどワールドクラスの馬が不在なら、本来勝たなけれはならない相手。

昨年の天皇賞秋でレコード決着の0秒1差、京都記念では3着馬に直線並ばれてもうひと伸びだったダークシャドウだが、以前とイメージが変わってきた。海外遠征帰りからどうにもリズムが悪い。明らかに仕掛けの遅れが結果に直結したとはいえ、3走前は牝馬に競り負ける失態。前々走はスムーズに馬群から抜け出しながら、底力を求められる展開になって最後根負け。前走は直線の追い比べでムチによって左右フラつく悪癖を露呈すれば、下方修正は当然だろう。5勝すべてが東京コースという直線の長さが生命線のストレッチランナー。特異な中山二千五百は乗り越えるには厳しい壁がありそう。

つかみどころのないエイシンフラッシュだが、前々走のコンビ復活で色気が出てきた。とにかく折り合いが結果に直結するタイプ。4走前は完全に引っ掛かり、前走も終始行きたがりリズムを崩している。3走前は距離不足と割り切れば、ラチ沿いでピタリと折り合った前々走こそがこの馬の好走パターンではないか。1~5番枠を引いた際はダービー勝ちが含まれる3、1、1、2、3、6、2着。ラチ沿いで折り合えるレースでは如実に良績を残している。とりわけ前々走は馬群から抜け出すまでが超速く、上がり33秒1は、ダービーの32秒7に次ぐ自身No2の上がり時計ならフロックではない。昨年はオルフェーヴルに0秒1差の舞台。モロさと強さ同居の実力馬に軽視できない理由が揃った。

穴ならオーシャンブルーの大駆け。以前から確かな成長がうかがえたが、鞍上との呼吸の悪さがネックで出世を遅らせていただけ。5走前の馬なりで4角先頭から押し切って二千1分59秒1がひとつの能力基準。4走前は離れた後方で人気馬同士が牽制しすぎて前残りを許すというへぐり。前々走は前々有利の流れを後方ブン回しの荒業で唯一後方から差せば、数字以上に中身は濃い。名手を配して直線内目の馬群を縫ってきた前走こそが真骨頂。新しいコースとはいえ、レコードのおまけ付きなら上がり馬以上の怖さがある。

ナカヤマナイトは中距離での絶対的な強さが二千二百ですでに通用しなくなっていることが懸念材料。AJCCでルーラーシップに子供扱いされて宝塚記念はスピード勝負でまったく通用しなかった。道悪の前々走オールカマーで一矢報いたが、お世辞にも相手はGⅠレベルにほど遠いメンバーなら当然の結果で、平凡な勝ち時計から評価を変えるほどのインパクトもないのが本音。内枠を引けば内々我慢で乗り方次第だったが、コースロスを覚悟しなければならない大外枠を引いて万事休す。

ローズキングダムはデビュー戦以来となる絶好枠を引いて変わる余地。キャリア22戦でようやく5人目の鞍上スイッチ。長距離でもスタミナ不安はないものの、どうしても掛かり気味になる折り合い難に悩まされて直線で失速の連続は乗り方ひとつで解消できる可能性を残している。朝日杯を勝って皐月賞4着、スプリングS3着など本来中山は相性のいいコース。折り合い次第で変わる馬が最内枠を引いて鞍上に岩田騎手なら一発あっていい。