9→4、12、5、16、3、8、14
4→9→12、5、16、3、8、14
9-4、12、5、16、3、8、14、2
ある程度行きたい馬が揃っても流れが落ち着くのが今年のクラシックトライアルの傾向。行くしかない馬がいれば、各馬は無理に競り合いは避けてくれる。すんなりとハナに立てばサマリーズの独壇場になる可能性も秘めているほど前走が圧巻だった。2歳暮れの時点ならB1レベルでもハイレベルだが、勝ち時計は翌日のA2と同タイムというケタ違いの数字。5ハロン通過ではA2の方が遅いだけにさらなる価値の高さがうかがえる。直線でカラ馬に邪魔されても早々と流してもこの時計だから恐れ入る。デビュー戦で超スローにもかかわらず残り150から失速始まったが、この馬でも上がりレースラップがすべて11秒台なら悲観することはない。ハナにこだわるだけ。
メイショウマンボの前走は馬の能力だけで勝ち上がった。人気馬と思えぬ必要以上の控えから4角では行き場を失って最内から大外へ出すという大ロスはあまりにも下手な乗り方。かなり時間がかかって馬群から抜け出してきたが、突き抜けるまでがとにかく速かった。最後流して最速上がりの圧勝は、馬体良化がそのまま成長につながったと確信。主戦が騎乗停止で乗り替わりは好都合。
サンブルエミューズは乗り方に迷いが出るだろう。逃げ~追い込みまでこなす万能型だが、前走はラップ的に理想の位置取りから一旦差し込みながらゴール寸前に差し返される失態。少なくても逃げた際や追い込んだ際ほどのインパクトはなかった。休み明けだけが敗因とは思えなかった前々走の悪夢。乗り替わりも微妙に響いたとしても、残り100でバタバタになる不甲斐なさは着差以上の完敗だったことは間違いない。鬼門と言える関西遠征。馬体減だけは避けたい。
走るたびにデビュー戦のインパクトが薄らいでいくノーブルコロネットも窮地に追い込まれている。追えば追うほど伸びた3走前は加速する上がりレースラップを貫禄差しだったが、前々走は牡馬相手に鋭さ負け。前走は超スローを徹底待機の展開負け。前半で少し行きたがる折り合いの難しさも露呈で単純に鞍上との呼吸の悪さがすべてと割り切れるが、それでも大物感のない馬体など強調点より減点材料が多く揃っている。初距離でどう立ち回るか。理想は逃げ馬の直後からの位置取り。
サウンドリアーナの前々走は平均ペースにもかかわらず、なぜか縦長になる特異な流れ。大逃げの馬がバテて第2集団の先頭だったこの馬が、ジリ脚で勝ち上がれたのは展開の利が大きかったことがうかがえる。勝ちパターンがいまだにつかめぬ完成度の低さと休み明けでもダイエットが必要な馬体では狙いづらい。
シーブリーズライフの前走は終始ラチ沿いをロスなく立ち回れたことが勝ちにつながった。一変して初コースで大外枠。パワー馬場の適性にも疑問が残ったまま。ニシノモンクス、ドラゴンサクラでも大駆けのイメージができる。ニシノの前走はかなり外を回る乗り方の甘さがあったが、直線半ばでエンジン全開になる規格外の瞬発力から楽な差し切り勝ちは、改めて芝馬を印象づける内容だった。ドラゴンも同じようにロスのある立ち回りから、残り100でもうひと伸びが底力そのもの。どちらもデビュー以来、初の最速上がりでイメージが変わりつつある。 |