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中山裏読み
関東
3R4R5R9R10R
11R
関西
1R2R
3R9R10R11R12R

中山11R3連単1着BOX13→8、9、14、4、12

3連単8→13→9、14、4、12、5

3連複1軸BOX13-8、9、14、4、12、5

前々走がレコード決着、前走が初のGⅠ挑戦でグランプリ2着のオーシャンブルーが、休み明け初戦を無事通過して飛躍の年を迎える。走るたびに逞しさを感じさせる5歳馬は、天井知らずの成長力。捌きやすかった内目のコース取りでロスが最小限だったとはいえ、ルーラーシップにわずか0秒1だけ劣った末脚は一流馬そのものの迫力があった。何より重賞のキャリア3戦目でこのパフォーマンスだから恐れ入る。初重賞挑戦の3走前が最速上がりなら、GⅠ級不在のメンバー相手に崩れる姿はまったくイメージにない。相手云々より、すべてのカギは仕上がりにかかっている。

トランスワープの前走は新しい降着制度の象徴的なレースだった。以前なら確実に1、2着入れ替わるほどの斜行がOK。当事者同士の逆転不可だけが審議の対象になる新しい制度は、強い馬が何をやっても許されることを示した一戦だった。直線半ばで鞍上が立つほどのブレーキをかけて、勝ち馬より上回る末脚を使うのはほぼ無理な話。弱い馬が強い馬から不利を受けるようなケースでは、"やり得"ということになる。いずれにしても前走は不利がなければ、際どい一戦。勢いに陰りのない8歳馬は無視できない。

アドマイヤフライトに格下感はない。前々走は4角大マクりで楽に先頭から最後は流す圧勝劇。前走は超スローで縦長になる特異な流れも、終わってみれば10秒台が含まれる上がりレースラップで後続を振り切っている。ネコパンチの大逃げから離れた第2集団の位置取りはスロー。差し馬同士の瞬発力勝負なら見劣りしない。

フェノーメノは先を見据えた二千五挑戦なのか。中距離ベストのイメージが色濃く残るスピード型で、どうにも長距離路線がしっくりこない。加えて直線の追い比べで度重なる悪癖の矯正に最大の課題が残っている。3走前はラチにモタれ、前々走は残り50で外へヨレて、前走もムチによってフラつく若さ。これだけ連続で露呈すれば、矯正など無理な話で、再発の可能性がますます高まっている。外差し馬場で外枠を引いたツキだけが頼り。

外差しがまったく利かぬ馬場だった日経新春杯。1、2着馬のカポーティスタームスカテールは数々の条件が重なった好走だったことが否めない。カポーティが前走で4角前に手ごたえが怪しくなって惨敗したのが日経新春杯のレベルの低さの象徴。極限の上がり勝負や勝ち時計を求められると、まだまだGⅡでは通用する確かな手ごたえをつかんでない。

同日1000万より0秒8だけ上回った中山記念に強調点が浮かばない。特異な流れとはいえ、末脚自慢のダノンバラードは平凡な時計と上がり時計に終わった前走から、再びオープン特別程度という能力の評価がよみがえってくる。一気の距離延長で前々走の再現よりも前走の悪夢がよみがえる。

勝ち切れないが崩れないタッチミーノットは中山なら前2走どおりの能力を発揮できる。高速決着や瞬発力勝負など流れ不問で対応可能という鞍上の意のままに立ち回れる自在性は大きな強み。初距離だった目黒記念でも0秒6差。距離2度目なら、ごく普通に二千四(1200)並みの走りが計算できる。