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中山裏読み
関東

4R5R
6R7R
9R10R
11R12R
関西
2R3R
6R9R10R11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション10⇒5、3、7⇒5、3、7、11、4、8 (15点)

イスラボニータの本質は千八~二千ベストのスピード型。二千四で極限のスピード勝負となった前走で手も足も出なかったのは納得できる結果だった。これまで1度も最速上がりなしは意外だが、それでもディープ産駒並みにスローの瞬発力勝負に強さを誇る。4連勝で皐月賞制覇も含まれる重賞4勝が勝負強さそのもの。逃げ先行馬はオープンで壁に当たっているタイキパーシヴァル1頭だけ。願いどおりの超スロー、休み明け(210000)などマイナス材料はひとつもない。開幕週馬場である程度の雨でも上がり34秒半ばに応えることのできる先行馬なら後続場に差される計算は成り立たない。

ヌーヴォレコルトの適距離は二千以下だろう。ドマイラーでも勝てるオークス、マイラー色の強いスピード型でも通用する秋華賞が近年の傾向。母は千二3勝のスプリンター。少なくても距離は長めより短めが理想なことは血統から決定的で、条件的に惨敗があっても不思議ではない。牡馬相手はデビュー3戦目のわずか1戦だけの経験もGⅠ馬という威厳を軽くしている。久しぶりの混合戦がいきなり現役の一線級相手。ここは単なる力試しで胸を借りる。

菊花賞激走の惨劇はまだ終わりそうにない。極限の時計で走った馬は軒並みスランプ入り。4着タガノグランパはその後連続10着。5着ショウナンラグーンは4、15着。6着サトノアラジンは6着。7着マイネルフロストは6、4着。7着トーセンスターダムだけが次走重賞勝ちを決めたが、8着ワンアンドオンリーはダービー馬の威厳を完全に失った7、13着で菊花賞反動を決定づけた。例年並みの時計で惨敗した14、15着のトゥザワールドアドマイヤランディが次走好走したことは皮肉にも思える。いずれにしてもいくらか持ち直したマイネルフロストの変わり身を期待だけで、4歳馬は人気になって妙味はない。

これまでマイルベストと割り切っていたロゴタイプは前々走の好走で評価を変えなければならなくなったが、それでも陣営のレースマネージメントの悪さから千八で勝ち切る姿はまったく浮かばない。ようやくリズムに乗りかけた直後にダート路線変更。通用する、しないは別にして今後芝の活躍を計算しているならば、けっして通ってはいけない道だろう。芝、ダート兼用馬などひと昔前の話。芝で上がり33秒台が求められる近代競馬ではまったく意味のない挑戦になっているのが現実だ。芝だけの成績でもイスラ同様に最速上がりの経験なしだが、こちらは自身の最高上がり時計が33秒9。この1戦を除けば千八以上はほぼ35秒台。スロー競馬の分の悪さはこれまでと変わりない。