1、10、17⇒1、10、17、2、13⇔
1、10、17、2、13、15、3、4、12 (104点)
レオパルディナの前2走は鞍上の消極性と手探りの結果で納得の6、7着だった。デビュー2戦から生粋のスプリンターは明白で、先を見据えて控える競馬と距離の融通性を覚えされるための教育的レース。自分の形を崩しながら前々走は上がり33秒台。前走は未知なる距離で4着ムーンエクスプレスに着差0秒6、上がり時計0秒2差なら確かな収穫か。現状ではギリギリ守備範囲の距離に戻して強気に攻められるかどうか。乗り方ひとつで化ける。
クイーンズリングは最悪なローテーション。常識的にはポカが出る可能性は高い。デビューから千八⇒千六⇒千四。使うごとの距離短縮で仮にここを突破しても、再び距離延長になる本番で折り合い面の戸惑いが出るのは避けられない。デビュー戦と前走で勝ち馬以外に次走勝ち上がったメンバーはわずか1頭ずつ。確かに衝撃的な強さだったが、相手に恵まれたことも否めない。4角先頭から直線半ばに突き放した前走の再現はさらなる距離短縮でイメージしづらくなった。現状は良馬場よりも時計のかかる馬場が理想。
ムーンエクスプレスの3走前は重賞0秒2差、前々走はレコード勝ち、前走は見せ場十分。着順どおりに世代牝馬の能力分布図を示すレースで好走しても圧倒的な人気にならないが、ここ圧勝があっても驚かない実績を残していることは認めるべき。とりわけ前走は差し追い込み競馬にもかかわらず、4角前から仕掛けて直線早々に先頭。流れを見極め切れなかった鞍上の甘さからの早仕掛けだったことは割り引かなくてはならない。残り100で並ばれた後も最小限の失速。ココロノアイ、レッツゴードンキに0秒1、0秒2差なら、距離2度目で主役として胸を張れる。
ダノングラシアスは距離短縮でも微妙になってきた。サトノフラム、シングウィズジョイと同様、父マンハッタンカフェからなる突然の失速。デビュー当初の高い評価が一変して走るごとに下降線を描いている。自分の形を崩して徹底待機が裏目としても今後千六では完全見切りが正解という淡泊な負けっぷり。再び得意な距離で見直したいが、器用貧乏に陥っている現状は、テン乗りの鞍上を余計に悩ませるだろう。
同じように着差以上に能力の開きを感じさせたのがスマートプラネットだが、ダノンと違うところは自分の形にこだわった結果ということにわずかながら修正可能な余地を残している。鮮やかな逃げ先行を決めて2連勝を飾った距離で再び輝けるかどうかは、迷いのない先行策がすべてのカギを握る。
コートシャルマンの前走はスローだからこそ、0秒2差に踏ん張れた。血統から千四で微妙になってくる生粋のスプリンター。姉レッドオーヴァルより距離の融通性はあっても、本質が千二~千四ベストに疑う余地のない戦績ならば、本番よりもここで力が入る。千六を使ってどこまで地力強化したか。とにかく瞬発力に磨きをかけないと、得意の距離でも天井がみえてくる。 |