11、４、７、12⇔３⇔

11、４、７、12、２、６、８、16　(84点)

アジアエクスプレスは芝に見切りをつけてオープン級の底力が蘇った。朝日杯王者も上がりは35秒３という低調さ。その後、瞬発力勝負の弱さを露呈して皐月賞も数字以上の完敗ならば当然のダート路線だろう。３走前こそモマれて４角ギブアップだったが、先行力が戻った前々走は圧巻の横綱相撲だった。同タイムの最速上がりでもメンバーＮｏ３より、０秒７も速い数字が凄さそのもの。前走は実質３頭だけの競馬。３角過ぎから２頭のマッチレースになって直線半ばに並んだが、最後の最後でタレた内容なら納得の同タイム２着だった。勝ち馬とは単なるダートと距離経験、順調さの差。休み明けで古馬初挑戦を割り引けば勝ち馬以上の評価が可能だ。内枠を引いて３走前の悪夢を払拭できるかどうか。ここをクリアならば一気にダート王へ。

ナムラビクターの前走は奇襲策の失敗。追い込み専門の鞍上がなぜかスタート直後から出しにいって４角でギブアップ。自分のスタイルを崩して早々の脱落ならば当然の乗り替わりとなった。昨年の覇者で千八(４２３２０１)に加えて一番勝ち鞍の多い阪神(３１１０００)にコース替わり。何より心強い乗り替わりで狂ったリズムを取り戻せる。

マルカプレジオはオープン特別専門馬から脱皮できるかどうか。確かにここ３戦の内容は重賞級だが、相手は重賞の谷間で恵まれたことも事実。過去にＧⅢ３戦して掲示板も確保できなかった前歴もイメージを悪くしている。良馬場の千八ではごく標準レベルの時計。もう一段の成長待ちが否めない。

クリノスターオーの神通力も３走前でピタッと止まってしまった。前２走も馬っぷりの良さが目立っても取りこぼしの連続は意外にスローでも単あって連なしタイプということか。いずれにしても初ブリンカーで外枠。これまで以上に集中力が切れることはない。休み明け(２１００１１)なら所詮こそが妙味。

マスクゾロは前走で天井が見え隠れしてきた。残り１ハロンで先頭に立った正攻法のレースぶりだったが、伸びそのものは案外。前々走まで３戦連続の最速上がりだったことを考慮すれば、何とも地味な勝ち方だったことは言うまでもない。さらなる相手強化で１キロの斤量増。良馬場のパワー勝負もまだまだ未知数。

穴候補としてダノンカモン。９歳馬という色眼鏡で見なければ休養を挟んだ前２走はとにかく内容がいい。前々走はひと息入った大型馬がいきなり３着。前走は初コース、叩き２戦目(２１０１１５)、トップハンデにもかかわらず、１番人気の３着マスクトヒーロー、４番人気の４着キクノソルを上回る脚色ならば、叩き３戦目(２２１１０２)で化けても驚かない。阪神(２２００２１)。ハンデも手ごろ。