8、10⇔8、10、11、13⇒
8、10、11、13、3、6 (40点)
どの馬もほぼスロー~超スローからの勝ち上がり。距離が千八に近いほど落ち着いた流れの経験だけに時計よりも上がりやラップに注目すべきだろう。中でもアフターダークの前走は数字以上に中身が濃い。同日1000万二千でレースの上がり37秒3、2分3秒9の決着ならば、千八で上がり36秒0、1分54秒5は悪くない。何より残り6ハロンから加速していくラップでラスト1ハロンが11秒台に表れるレースレベルの高さ。3着馬に1秒3、4着馬に1秒9差が完成度の違いそのもので、単なる逃げ馬でないことがはっきりうかがえる。母母エリザベスローズを筆頭に、母の兄にフサイチゼノン、アグネスゴールド、リミットレスビットなど重賞馬がズラリと揃った良血で走る下地も十分に揃っている。
プロフェットの前走はハナにこだわったわけでもなく、好スタートを切って他馬が控えた結果がハナの形になったということ。確かに前半は無理なく折り合えたとしても、ムチを使うことなく、軽くしごいただけ。残り50から流し始めた圧勝劇は強烈なインパクトが残った。どちらかいえばマイラーよりの馬体だが、現時点で大幅な減点はない。馬体的な完成度ではメンバーNo1。
クロコスミアの前走はうまく捌けなかったのが致命傷になった。直線で前が壁。一旦外へ出すロスがあってそこから目立つ脚を使えば負けて強しだが、レースレベルそのものが低かったことが否めない。同日未勝利より5ハロン通過が0秒7遅くて、上がりは0秒4遅く、勝ち時計は1秒1も遅くなる低調さ。多少の雨で馬場差があったことを割り引いても数字的な強調点が見当たらないのも当然か。ラヴアンドポップとともにここで真価を問いたい。
オープン特別が低調となればアドマイヤエイカンの出番。超スローにしても平凡な上がりとラップだが、勝ちっぷりは豪快そのもの。追えば追うほど伸びた瞬発力は誰もが感じた大物ぶり。残り100で早々に勝負を決めたレース内容は数字以上にレベルは高い。
アラバスターも同じような評価。数字的に何ら強調材料はないが、残り100で並ばれてもうひと伸びした勝負根性に数字に表れない素質、底力が伝わってくる。いくらか頭の高い走法でモマれた際にモロさか。いずれにしても鞍上から馬群を突っ込むことはイメージできず、ロスを覚悟して外を回って直線勝負になる。
リアルキングはまだまだ子供っぽい。前走も強引な逃げが奏効した結果で、頭の高い走法や惨敗覚悟の手応えからも直線まで褒める要素のない道中だった。直線半ばからエンジンかかって勝ち切れたのは相手の凡走もあったからこそ。5ハロン通過で4秒以上詰めて、時計も大幅な短縮が求められるレースで待っているのは試練だけ。控える競馬は現時点でアウト。スタート勝負。 |