9⇒13、16、15、8、17、14、11、5 (168点)
サトノノブレスは誰もが認める瞬発力勝負の弱さ。乗り替わりで積極性を求めても鞍上の性格上、前走が限界ならば、さらなる乗り替わりで刺激を期待するしかない。とにかく前走は単純に上がり時計が重視される超スロー。最速上がりの勝ち馬より1秒2も遅い数字でメンバーNo8に弱さ、モロさが表れている。今回も同様のペースが避けられず、逃げ馬どころか、先行馬さえ不在。58キロを背負ってハナにこだわれるかどうか。逆に控える形にこだわると前々走までの悪夢の再現になる。
アルバートドックは"アンチャン"起用に嫌気。10回に1回の成功率で再び有力馬に乗れるという相当恵まれた環境でも、クラシック有力馬などで取りこぼし続けているのが現実。追わせる馬にイメージの合わないコンビ誕生では直線前にもがく姿も浮かんでくる。前走は各馬が勝負どころから馬場悪化で外を意識しすぎる中、内々のインズルから差し切った鞍上の好プレーからの同タイム勝ち。時計ふたつ以上、減点が必要になる鞍上では57キロを背負って上位の計算が成り立たない。
一昨年の菊花賞ほどでないとしても、昨年のメンバーも呪縛がかかってきた。とにかく出走経験馬の次走は人気の裏切りを連発。勝ち馬キタサンブラックとアルバートドックぐらいが後に好走した程度。その他はやはり反動なのか、苦戦を強いられている。2着リアルスティールは2着以上が確実と思われた中山記念3着。3着リアファルはパンクとしても有馬記念しんがり負け。4~6着タンタアレグリア、サトノラーゼン、ベルーフは重賞としても馬券圏外に沈んでいる。11着のスティーグリッツは1600万で1番人気を裏切った4着。13着以下もワイドラインが大きな目標になるぐらいのレベルならば、7着ブライトエンブレムに高望みはできない。
すべて掲示板確保の安定感で通算(422100)。クルーガーは初の古馬重賞挑戦にローカル重賞を選んだことはセオリーでも、さすがに同じような乗り方では通用しない。前2走ともに着差以上の強さだったが、ここでは単純な上がり時計比較でメンバーNo18というしんがりの瞬発力。唯一上がり33秒台の経験がなく、初コース、テン乗りなど数々の試練を抱えているこれからの馬。持ち時計比較からもひとまず経験レベルが否めない。
有力馬に死角が見え隠れすれば波乱前提。良馬場でショウナンバッハの大駆けが期待できる。ジャパンC、AJCCで最速上がりだった切れ者がトップハンデより3キロ減の55キロという恵まれた斤量にいい意味での違和感がある。前走は発表以上の馬場悪化で不発に終わっただけと納得できる極悪馬場。前々走まで3戦連続の最速上がり、芝4勝中3勝の二千(300103)と左回り(301203)で崩れる姿はまったく浮かばない。 |