HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
東京裏読み
関東
5R6R
9R10R
11R12R
関西
6R9R10R11R12R
ローカル
11R
JRAホームページ

東京11R

3連単フォーメーション15、6⇔15、6、13、10、9⇒

15、6、13、10、9、4 (56点)

実績的に現役牝馬最強に近いレベル。ミッキークイーンにとって距離経験済みのステップは、少なくてもショウナンパンドラより組み立てやすいレースになる。世代最強の二冠馬が一気の距離短縮。エンジンのかかりが遅かったのは距離の戸惑いだったが、それでも直線坂を上がってからの加速力はまさに鬼脚。脚を余した最速上がりを叩き出して、同タイム2着は収穫以上に得るものがあっただろう。東京(110001)はオークス1着、クイーンC2着(同タイム)、ジャパンC8着(0秒3差)。上がり時計はキャリア2戦目のクイーンCで33秒8、オークスで34秒0、ジャパンC34秒2。とにかく長い直線とパンパン馬場で極限の瞬発力勝負にはハイレベルで安定しているのが強み。いずれにしても不安は鞍上だけに絞っていい。病み上がりで鞍上が万全な態勢かは微妙。さらに落馬時の残像がなく、馬群に突っ込んでうまく捌けるかどうか。日曜日も土曜日と同様に外差しの利く馬場ならば不要の心配でも、わずか1日で一変する最近の傾向だけにまずは芝レースで馬場状態を見極めたい。外差しが利かない状態になれば一気にハードルは上がる。

宝塚記念3着、天皇賞秋4着でジャパンC勝ち。牡馬混合でも実績を残してきたショウナンパンドラミッキーより底力は上でも、マイル適性で比べると下回ることが否めない。何より昨年のヴィクトリアM8着がマイル適性そのもの。時計と瞬発力を求められるマイルでひとつの壁に当たったイメージが強い。昨年、前哨戦の大阪杯は道悪で惨敗と割り切れても、本番では完全なるスピード、鋭さ負け。勢い、状態やローテーションはほぼ昨年と同じならば、今回はGⅠ馬としての威厳をまったく感じられず、むしろ失うものは何もないチャレンジャーか。単純な上がり時計比較ではメンバーNo7。1年ぶりの千六挑戦、キャリア3度目の千六挑戦で一変する可能性もあるが、昨年程度のままのが確率的に高い。いずれにしてもマイルのスペシャリスト相手では取りこぼしがあっても驚かない。

マジックタイムは実績こそ、ミッキーパンドラに劣るが、マイルのスペシャリストとしての適性の高さに活路を見出せる。とにかく前走はイメージ以上の強さだった。勝ち時計的には微妙な数字でも、上がりレースラップはすべて11秒台。古馬相手の重賞2戦目で最速上がりとなったことも十分に胸を張れる。土曜日の京王杯1着サトノアラジン、2着サンライズメジャー、4着ダッシングブレイズを完封なら、少なくても牝馬GⅠでは上位レベル。東京(230004)も見た目ほど悪い条件ではない。馬券を外した4戦の内訳はフローラSで0秒3差の6着、オークスで1秒8差の13着、千四の1600万で0秒6差の6着、千六の1600万で0秒6差7着。距離がすべてだったフローラS、オークス。1600万の2戦は必要以上に控えた展開負けで敗因がはっきりしているだけに、東京はベストコースに近い条件であることがうかがえる。距離もコースも申し分ない条件で、前走より2キロ増になる斤量がどう響くかだけ。55キロは5戦して1勝2着1回。

昨年の覇者ストレイトガールは前走の結果を無視しなければならない。昨年同様にひと叩きのステップからの変わり身待ちだが、約4年前の0秒5差の5着と前々走の9着だけ勝てなかったという叩き2戦目(400011)。典型的な叩き良化型としての凄みそのもので、3度も連闘経験のあるタフネス牝馬にとってもうひと花の舞台が整っている。昨年の快時計はある程度の割り引きが必要としても、3走前まで33秒台3連発の瞬発力に陰りがなければ、わずか半年で急な衰えは考えられない。GⅠ2勝、2着1回、3着3回の実績はミッキーパンドラと比較してもヒケを取らない。

他は一長一短。スマートレイアーは最悪なコンビ復活で取捨に迷い。極度のスランプになった張本人に乗り替わりとなるとかなりの割り引きが必要になるだろう。同じコンビでの直近の成績が6番人気⇒10着、1番人気⇒4着、5番人気⇒10着、1番人気⇒8着。1番人気の重賞でこのコンビとなると過去4戦中わずか1勝という頼りなさ。その他はすべて馬券圏外だからいいわけできない相性の悪さということ。名手の積極策で生まれ変わった馬は昔のように出負けも許させれない枠順を引いてどう立ち回るか。4角後方外ブン回すような素人乗りだけは避けたい。

ルージュバックはデビュー当初の残像を取り払えば、ごく普通のGⅢレベルの評価が妥当になる。衝撃的なデビュー戦から走るたびに評価を落としてきた瞬発力型だが、数字にもはっきり表れている。33秒台が当然の上がり勝負でもここ4戦で33秒台の記録なし。とりわけ前走は同日未勝利より遅い5ハロン通過にもかかわらず、上がり時計も遅くなるという考えられない泥試合で競り負けたことが決定的となった。さらなる距離短縮で必要以上に置かれる懸念もますます増してきた。

クイーンズリングルージュ以上にハードルが高い。直線内外の差はなくなりつつあるとはいえ、極限に近い瞬発力勝負になることは避けられないレースで平凡な上がり時計の記録。単純な比較でブービーという切れ味不足に加えて、33秒台以下の経験がわずか1度だけでは計算上、手も足も出なくなる。千六の時計も平凡で、時計2つ以上詰めなければならないほど極端な差がある限り、人気になりすぎた嫌い。