10、4、2⇒10、4、2、3⇒10、4、2、3(18点)
10、4、2、3 10⇔4、2、3、5、8
何年か1度の大外れという低調メンバーの予感。ドバイで見事な差し切り勝ちを決めたヴィブロスも同程度の評価でいいだろう。昨年のこのレース5着から大きな成長なしが現実。前々走でクロコスミア程度に逃げ切りを許し、前走ではっきり距離の限界を示した。何よりデビューから20キロ増とはいえ、見た目はもう10キロ以上の成長がほしい馬体の造り。牝馬限定戦でも瞬発力勝負に課題を残したままで、ドバイを除いた前3走に古馬の牡馬には能力差を感じさせている。大きなきっかけだった3走前から走るたびにトーンダウン。海外遠征のダメージを割り引いても、女王に上り詰めるイメージに反して現実は良くて平行線。ゆっくり下り始めた可能性さえある。一過性のスランプなのか、ディープ産駒特有のピークが短い下り始めか。休み明け(110011)、千八(210011)の好条件が揃えばはっきりする。いずれにしても手探りのレース。
ペルシアンナイトは微妙な距離というより千六(301010)より千八(110000)で確実にパフォーマンスが落ちると確信している。極限の時計勝負となった皐月賞が象徴的な例になる。以前もレコード決着になった皐月賞で上位独占がマイラーだった事実。アンライバルトやロゴタイプと似たようなタイプか。本来、どこかで息を入れて脚をためるような二千ベストのタイプでは出にくい時計ということ。皐月賞の結果より、マイルでの強さを強調すべき。それでも相手は古馬の牡馬相手に勝ち鞍のないヴィブロス程度。好馬体となった成長過程とマイルでメンバーNo1の瞬発力が戻ってきた前走から大きく崩れることはないだろう。直線平坦よりしっくりくるコース替わり。
道悪で5ハロン通過が59秒1。明らかなハイペースを追いかけたアエロリットはうまさと下手さが最近さらにはっきりしてきた鞍上配置で納得の惨敗だった。16年より2秒6も遅かったレースの上がり時計がハイペースを物語っている。直線入口で逃げ馬に並びかけたところで力尽きてレース終了。ペースを見極めきれなかった鞍上がハイペースを早めに追いかければ自滅は当然だった。距離微妙な馬をこれだけ雑に扱えれば一過性のポカ、鞍上の大へぐりとして割り切るべき。古馬相手にわずか1戦だけのキャリアで千八、二千の持ち時計はいずれもメンバーNo2が完成度の高さ。良馬場で本領のスピード型は鞍上以外の不安材料はない。
残り150で両側からパチンと挟まれる不利がなければ、確実に8着以内可能な勢いのあったサクラアンプルール。伸びかけた際の致命的な不利で盲点になりそう。年齢的にイメージが悪く、二千(311203)より落ちる千八(120002)だが、昨年の中山記念は2着。天皇賞秋は勝ち馬より勝負どころでわざわざ6、7頭分も外を回るという鞍上が馬場把握できなかった不甲斐なさ。それでも4着に0秒7差なら悪くない結果だった。人気を背負ったらプレッシャー負け、人気薄でも大胆に乗れなくなった鞍上とのコンビに先はみえないが、馬自身の能力はGⅡで通用の感触がある。中山(311001)。 |