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阪神裏読み
関東
1R2R
4R6R
10R11R12R
関西
2R3R
5R8R
10R11R12R
ローカル
1R11R
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阪神11R推奨レース

3連単フォーメーション4、5⇔4、5、15、14⇔

4、5、15、14、8、2 (52点)

3連複フォーメーション4、5-4、5、15-15、14、8、2、1、17 (16点)

馬単4⇔5、15、14、8、2  5⇒15、14、8、2

超低レベルなフィリーズRにまったく価値を見出せず、チューリップ賞は3年前、昨年より時計も上がりも遅ければ微妙なレースレベル。時計は遅くても上がり時計が異次元レベルだったクイーンCとアネモネS組を重視したい。過去30年でクイーンCからのステップで桜花賞で馬券に絡んだのはわずか7頭だけ。勝った馬はいないが今年は規格外のレベルの高さの可能性がある。

96年クイーンC1着
イブキパーシヴ(桜花賞4番人気2着)
98年クイーンC2着
エアデジャヴー(桜花賞9番人気3着)
06年クイーンC1着
コイウタ(桜花賞5番人気3着)
07年クイーンC2着
カタマチボタン(桜花賞7番人気3着)
08年クイーンC6着
エフティマイア(桜花賞15番人気2着)
11年クイーンC1着
ホエールキャプチャ(桜花賞1番人気2着)
12年クイーンC1着
ヴィルシーナ(桜花賞4番人気2着)

過去4年のクイーンCと比較すると今年の勝ち時計は劣るが、レースの上がり時計は昨年より2秒1も速い数字。上がり時計は過去10年で最速。超スローの上がり勝負だった12年ヴィルシーナが勝ったレースよりもレースの上がり時計が0秒1速ければ、少なくても瞬発力はヴィルシーナレベルとして評価できる。今年のクイーンCは昨年より馬場差は約1秒速い馬場状態で1、2着馬の上がり32秒9~33秒1。過去の名馬と比べても価値のある数字だ。

94年にGⅢとなったチューリップ賞からのステップは94年からたった24回で桜花賞の1着馬14回、2着馬11回、3着馬9回も絡んでいる。1~3着馬がどれも絡まなかったのはこの24年でわずか5回だけ。そのうち4回で10番人気以下の馬が食い込んで波乱となっている。

気楽に乗れた先週のアルアインとはまるで立場の違うクロノジェネシスで鞍上の成長レベルを測りたい。すでに前々走で本来乗り替わり当然の大失態を犯しているだけに同じコンビで大一番のミスは今後の騎乗依頼にも影響するほど許されないこと。これまでGⅠを勝てなかった鞍上には明白な理由がある。大事なレースになるとイップス状態。先週のブラストワンピースの主戦とまったく同じイメージを持っていいだろう。平常を失っていることが第三者からも伝わるほど。まともに立ち回ることが難しくなるだけに単純に馬の能力で測れない歯がゆさがある。
いずれにしてもダノンと互角以上の実績を残してきたのは事実。デビュー戦は上がりNo2より0秒6も上回り、3走前は上がり32秒台がわずか2頭だけ、前々走は唯一の上がり33秒台でいずれも最速上がりの瞬発力は桜花賞馬としての資質を軽く兼ね備えている。前走こそ上がりNo2だったものの、休み明けでテンションが高く、道中は掛かり気味。計4発だけのムチで勝ち上がれば、上々の試運転だったことがうかがえる。邪道とも思えるクイーンCからの参戦がどう影響するかに絞っていい。

同日の古馬500万比較でレースの上がり時計は同レベルでも勝ち時計が1秒3も遅かったフェアリーSは実質、未勝利レベル。フィリーズRは同日の未勝利よりわずかに上回った程度で実質、未勝利~500万レベル。チューリップ賞は久しぶりに平凡な1分34秒台。その中でアネモネSのレベルは群を抜く。同日の古馬オープン1分34秒2、上がり34秒9に遜色ない1分34秒4、上がり35秒8。5ハロン通過が古馬オープンより実に0秒7も速ければこれだけ上がりの落差が出るのは当然で、むしろラスト12秒0に踏ん張れたことに驚く。これまでの置かれるイメージを一新させて積極策で好時計勝ちしたルガールカルムは人気の低さに違和感がある。
超スローとしても、上がりレースラップはすべて11秒台の中を加速ラップ。唯一上がり33秒台で駆け抜けて最後流して楽勝した強烈なインパクトを残したデビュー戦のイメージを完全に前走で取り戻した。3走前はひと息後と初コースで時計勝負への戸惑い。前々走はテン乗りでじっくり構えすぎた単純な展開負け。前走はスムーズな手前の替え方で突き抜ければ、現時点では右回りベターということ。上がり33秒台を3回以上の経験はこの馬とクロノだけ。

ダノンファンタジーは枠順だけが唯一の不安となった。前走でも内枠だからギリギリ折り合えたレベル。外枠だった前々走は4角まで行きたがる仕草を露呈したことを考えれば、間違いなく壁を作れない外枠はプラスになる要素がない。確かに前走は直線でうまく捌けなかったが、それでもあの程度の相手に上がりNo3は何とも解せない。休み明けだったためか、いつもより積極策だからか。ひと叩きでこれまで以上に輝く可能性はあるが、前半の掛かり具合では切れ負けする可能性もわずかながら残されているだろう。チューリップ賞の過去3年はいずれも1分33秒台以下の超ハイレベル。微妙な数字の今年は同じように高い評価をできないもどかしさもある。

どうやら出遅れ癖がついて慢性的なスタート下手として評価が固まったビーチサンバだが、スピード、瞬発力、実績ともに世代トップレベルの1勝馬だけに人気的な妙味が一番ある。驚いたのが前走の上がり32秒台。クロフネ産駒というより母フサイチエアデールの血が濃く出てきたという想定外の瞬発力だった。4戦中2回の最速上がりだった切れ切れの瞬発力。3走前は醜い早仕掛けからの取りこぼし。前々走は完璧な位置取りと仕掛けのタイミングだったが、手前をなかなか替えなかった誤算があっての0秒2差ならば十分すぎる収穫はあった。直線の坂上までに上位馬に引き離された前々走からは確かな成長。GⅠでは勝負弱いクロフネ産駒だからといって割り引く必要はない。

差し追い込み馬にこれだけ偏れば15年レッツゴードンキが逃げ切った再現レースとなっても驚かない。これまで多彩な乗り方で結果を出してきたエールヴォアだが、前々勝負が理想の単調な気性にとって外から被されずにラチに頼れる立ち回りはまさに理想的。ハナに立ちたくないグランが目立つ程度の同型ならば、好枠から楽に主導権を握れるだろう。千六はわずか1戦だけの経験でこのメンバー持ち時計No5。唯一二千を経験した馬で千八の持ち時計No1という心強いスタミナ。パワーが求められる馬場と流れを待つ。

数々の苦手意識ある条件の揃う桜花賞でシェーングランツにとって強調点を見出せない。まずは陣営の関西圏での重賞勝ちの少なさ。ソウルスターリングで久しぶりに結果を出せたものの、ソウル以外の牝馬重賞、関西圏は15年以上もさかのぼらなくてはならない。さらにディープ産駒の育て方の下手さ。たとえ昨年にシェーングランが重賞勝ちしたとはいえ、3歳春から2年近くも勝ち星から遠ざかっている朝日杯馬サトノアレスを筆頭にこれまでの前歴を簡単に消せるものでもないぐらいに超良血ディープ産駒を駄馬へと変身させている事実。とにかく尻すぼみがこの厩舎独特の特徴。グランは別にしてもこの馬はこの厩舎の既定路線を歩み始めている可能性がある。
前走は余裕あるデビュー時の馬体としても使うごとに減らして前走は予想をはるかに下回る馬体の成長具合。明らかな乗り込み不足の馬体を考慮しても、ひと叩きで大きく変身するようなイメージは浮かばない。ひと回り以上の成長がほしい状態のままで再び関西へ長距離輸送。馬群を簡単に捌くような鋭い脚がなく、切れよりも持続力タイプの瞬発力型で最内枠は致命的な減点材料か。姉同様にオークスで狙うべき。

僚馬グランアレグリアは使い分けの悲運で暮れのGⅠを棒に振った。そもそも牡馬と牝馬のレベル差が出始める2歳冬に牡馬GⅠへぶつけるローテを考えること自体があり得ない話。厩舎特有のディープ産駒の休養の連続ローテ。外厩頼りの厩舎にとっては仕方のない選択としても、これまで失敗し続けてきたローテでV字回復がますますイメージしづらくしている。
デビュー2戦をどう比較しても1000万レベルまで。1600万級の時計を叩き出していたアドマイヤマーズには到底及ばなかった。4角の手応えはマーズより上回りながら、いざ追い出すと無抵抗の交わされ方が能力不足を示している。最後はもがき始めてラチに頼るような走りとなって2着馬にも交わされる大失態。内枠を引いたためにスタート直後にある程度の出しに行ったことを割り引いても、単勝100円台の人気馬と思えない失速ぶりだった。いずれにしても前走と同じようにある程度のパワーを求められる馬場状態では悪夢の再現。

アクアミラビリスは鞍上だけの人気先行型。超低調な重賞の前々走であっさり負けて、大味な前走の勝ちっぷりだけで通用する裏付けがない。確かに前々走は致命的となる引っ掛かり方で自滅したが、前走はポツンと最後方から4角でブン回しして直線だけでゴボウ抜き。勝ちっぷりの凄さより、単純な乗り方でも勝てた相手の低調さにあきらる方が先だろう。現実に2着ブランノワールは次走のチューリップ賞で掲示板外。3着ノーブルスコアはチューリップ賞で3着だったものの、賞金的には純粋な1勝馬。4、5着馬もトライアルで惨敗ならば、レースレベルの低さに疑う余地はない。前3走は5ハロン通過ですべて60秒以上というスローか、超スロー。09年レッドデザイヤ以来、馬券圏内のないエルフィンSからの良績ないステップにも嫌気が出る。デビューから前走で10キロ減の馬体がトドメの減点。

仮にチューリップ賞のレベルが高すぎてダノンの強さだけが目立って他馬が霞んだ際に同じステップからの馬が盲点になるが、2着シゲルピンクダイヤに戦績からその心配はないだろう。勝ち馬を上回る最速上がりとはいえ、やはり3年連続1分33秒台以下からいきなり34秒台となった平凡な時計だからこそ接戦に持ち込めたと確信している。同日1000万の千八で1分45秒台が出た高速馬場では何ら強調点のない前々走の数字。さらに体調的にはギリギリの状態を思わせた10キロ減の馬体からもダノンを物差しにしてはいけないキャリア不足の牝馬であることがうかがえる。まずは馬体回復から。