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中山裏読み
関東
1R2R
3R5R8R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R4R
9R10R
11R12R
ローカル
1R2R
3R11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション4⇒8、1、7、11、16、2⇒

8、1、7、11、16、2、15 (36点)

8、1⇒4⇒8、1、7、11、16、2、15 (12点)

12⇒4⇒8、1、7、11、16、2、15 (7点)

3連複フォーメーション4-8、1、7、11-8、1、7、11、16、2、15(18点)

馬単4⇒8、1、7、11、16、2、15  8、1、7、11、16⇒4

サートゥルナーリアの取捨がすべてのカギを握っている。ディープインパクト以来、無敗の皐月賞馬になるよりも、年明け初戦のローテで結果を残すことが偉業中の偉業になる。これまで過去40年間(200頭)、年明け初戦で掲示板を確保した馬はわずか1頭だけ(17年5着レイデオロ)だからだ。

過去40年、ローテを分けて馬券に絡んだ馬を整理していこう。皐月賞1~3着馬で

前走1月だったのが
10年3着エイシンフラッシュ、18年3着ジュネラーレウーノだけ。いずれも京成杯から。

前走2月だったのが
81年1着カツトップエース(2月最終週800万)
90年1着ハクタイセイ(きさらぎ賞)
11年3着ダノンバラード(共同通信杯)
12年1着ゴールドシップ(共同通信杯)
14年1着イスラボニータ(共同通信杯)
15年1着ドゥラメンテ(共同通信杯)
16年1着ディーマジェスティ(共同通信杯)
17年2着ペルシアンナイト(アーリントンC)

前走4月だった94年2着サクラスーパーオーを除けばその他すべてが3月からのステップになっている。確かに近年、外厩の設備が整ってひと息入るローテが主流になりつつあるものの、1月はもちろん、12月からのステップはかなりのリスクがあることに間違いない。

ホープフルSで楽勝したレイデオロでさえこの厳しいローテでは壁に当たって負けた。暮れに楽勝したにもかかわらずローテを嫌われて5番人気。いかにも休み明けというレースぶりで次走を見据えた走り、乗り方だったことを割り引いていも、ホープフルS2分1秒5で勝ち上がった馬が弥生賞2分3秒5の3着ダンビュライトを筆頭に上位1~4着馬(それぞれ9、4、12、13番人気)を捕らえられなかったことにレースへの取り組み、仕上げの難しさが見え隠れする。

皐月賞をピークに持っていきたくない能力上位の人気馬とダービー出走が確約されてない人気薄との攻防は今も昔も変わりない。10年ひと区切りにするとまるで図ったように1番人気が3勝という結果が唯一サートゥルを後押しできる材料か。
80~89年
ミスターシービーシンボリルドルフミホシンザン
90~99年
トウカイテイオーミホノブルボンナリタブライアン
00~09年
アグネスタキオンネオユニヴァースディープインパクト
10~19年
ヴィクトワールピサロゴタイプ、19年???

サートゥルナーリアの死角はローテだけでない。相手に恵まれすぎただけの楽勝だったことは決定づけられている。前々走の2着以下は自己条件でももがき続けて勝ち上がれないレベル。同日の古馬500万が千六1分34秒8の馬場で1分49秒台を馬なりで勝ち上がることはごく当然だった。
前走もこの馬を避けた馬が多く、2番人気が重賞初挑戦になるアドマイヤジャスタ程度。ジャスタが次走であっさりオープン特別を取りこぼしたことからも恵まれた相手の3連勝であることを示している。とにかく勝ちっぷりだけの人気。数字からも相手からも強調点を見出せないのが現実だ。
レースの流れにも恵まれてきた。まるでこの馬の指定席のように決まった位置取り。3戦連続で逃げ馬の直後のラチ沿い。内々の馬群だからこそ折り合えたという気性先行の馬にとってこれまでの好位差しを経験値として受け取っていいのかも疑問が残る。
今回は今までとまったく違った位置取りやモマれ方を覚悟しなければならない枠順。外に壁をできずにそのまま強烈に掛かる可能性もゼロではない。
さらなる不安要素もある。仮にがっちり折り合っても瞬発力勝負への対応力はどうか。3戦連続の圧勝劇は見事だが、直線で1度もムチを使ってないのも事実。上がり33秒台の経験なし、前走で初の最速上がりだが3、8着馬と同じ上がり時計では何の説得力もないだろう。前走は同日の古馬500万が2分2秒0で最速上がり35秒7。このレースを物差しにすれば数字的には1000万に届くか届かないかのレベルになる。いきなり本気を出して1600万を超えるレベルまで突き抜けることが可能なのかはいぜん微妙な成長段階。圧勝か、あっさり取りこぼすか。単あって連なしタイプと割り切って狙いたい。

いまや近代競馬では共同通信杯からのステップが主流になりつつある。確かな数字と驚愕のレースぶりで、無敗の皐月賞馬はむしろダノンキングリーの方がなりやすいか。過去10年の共同通信杯でNo2の勝ち時計。レースの上がりが33秒台だった12年ゴールドシップ、14年イスラボニータを上回る33秒3のNo1だったことが何よりの強調点。ここでの規格外の瞬発力がそのまま皐月賞に直結しやすいことがうかがえる。
同日の1600万牝千八が1分46秒2、レースの上がり34秒3、最速上がり33秒1。
共同通信杯が1分46秒8、レースの上がり33秒3、最速上がり32秒9ならば牝馬限定とはいえ、1600万に近いレベルで軽くサートゥルを上回る数字。
ほぼ馬なりのまま残り1ハロンであっさり交わして、残り100のムチ1発だけで2歳チャンピオンを完封劇はレースぶりもサートゥルよりインパクトがある。サートゥルの影に隠れて目立たないが、走るたびに瞬発力の磨きをかけてきたディープ産駒は例年なら絶対的な立場の人気馬として扱われていたはず。
すべてのカギを握るのは距離。母父ストームキャットの呪縛だけ。同じディープ産駒で同じ母父を持つサトノアラジンはマイラー、リアルスティールは結局二千の勝ち鞍なし、エイシンヒカリの国内重賞は千八までに限られていた。ダービーのキズナだって二千を使い始めたラジオNIKKEI、弥生賞では連敗している。
デビュー2戦連続で千六を使って大一番が初の二千。悔やまれるとすれば陣営が距離適性を見誤ったこと。最悪なローテに押しつぶられるか、驚愕の数字を誇る能力で軽く凌駕するのか。サートゥル同様に圧勝でも惨敗でも驚かない。

アドマイヤマーズは十分に収穫のあったレースだった。仮に皐月賞ではなく、マイルへのローテならば、前走はイケイケで押し切れただろう。先を見据えた乗り方。皐月賞を意識してあえてペースを落として折り合い専念から超スローが作り出された。上がりレースラップは11秒2-11秒0-11秒1という極限の上がり勝負。むしろ避けるべき流れだったにもかかわらず、自身の上がり33秒5。3着馬に0秒6差は単調な先行馬でないという証にもなった。それでも前走の5ハロン通過61秒5をギリギリ折り合えたからといって、さらなる距離延長で振り切るイメージはまったく浮かばない。ダイワメジャー産駒の呪縛は共同通信杯時に示したとおり。二千の皐月賞ではあくまで脇役。狙うなら2、3着固定が理想。

前週のフラワーCより時計も上がりも下回ったスプリングSにまったく価値を見出せず、同日の3歳500万牝より時計が下回ったにもかかわらず、ラストラップ11秒9となった毎日杯はさらに見下すことができる。馬場差を割り出すのに難しいのが弥生賞だ。
突然の大雨で少なくても発表以上の馬場悪化。実質不良の極悪馬場だったことは間違いない。直後のレース、1000万千六でさえ、5ハロン通過が60秒1で前々総崩れの追い込み競馬。弥生賞も5ハロン61秒8で先行馬がバタバタになれば、良馬場と比べて3~3秒半の時計差とみていいだろう。良馬場に換算すると実質58、9秒台のハイペースならば、伏兵は前々勝負だった弥生賞組に隠れている。
良馬場に換算すると5ハロン58、9秒前後。ニシノデイジーが伸び切れなかったのは納得できる話。ペースを見極め力などはるか昔に失っている鞍上に過度な期待はできないが、下手に乗り続けられて前2走の3、4着は着順、着差以上の価値があるということ。馬の能力は世代トップレベルを維持していることを改めて前走で証明できた。
土曜日にようやく今年の初勝利となった鞍上は3月デビューのルーキー並みのレベル。見事な騎乗を期待するわけでもなく、鞍上が立つほど引っ掛かることも早仕掛けも遅仕掛けも想定内で、ただただ普通のラップを好位で立ち回って直線前が詰まらない乗り方を求めているだけ。それでもはるかに上回るミスをして2戦連続の大へぐりにつながっていることがこの馬の狙いづらさだろう。外国人騎手なら自信の本命になるぐらい確かな実績だけに完全無視は避けたい。