6、3⇒6、3、2⇒6、3、2、4 (8点)
6、3-2、4、8 6⇒3、2、4 3⇒6、2、4
唯一、生き残ってきたフランケル神話もどうやら終焉か。突然舞い降りたブームだったがソウルスターリング、ミスエルテなど数々の重賞馬がまるでシャットダウンするような枯れ具合。大きな要因はヨーロッパ血統に究極の瞬発力勝負は合わないことだが、それにしてもこの2頭を代表するようにフランケル産駒の突然スランプは多すぎる。モズアスコットも例外ではないだろう。もとより連闘で激走した馬は成長が予想以上に早く止まるというのが持論だが、完全に安田記念で燃え尽き症候群に陥ったことは間違いない。極度の不振だったロードクエスト程度に差し切られた3走前を含めて最速上がりを連発していた切れ者がまさかの追い負けの連続に深刻さがうかがえる。前走は直線入口で2着馬の真後ろから追い比べに持ち込んだ勝ちパターン。いくらか行き場を失う場面もあったが、それでも残り100で完全に止まった脚色をみるとスランプというより枯れ始めのシグナルの可能性が高まっている。休み明け(120000)の仕上がり早が以前と同じレベルまで回復できるかは不透明。京都(130001)の微妙なコースでは取りこぼす確率がさらに高まるか。前哨戦というより進退がかかった大事な一戦。
金鯱賞圧勝のダノンプレミアムが大阪杯に向かわなかったのは驚きだった。正直アルアイン程度が勝てたレースなら圧勝できただろう。行きたがる気性を見極めてマイル路線へは英断として納得するしかない。
いずれにして現役最強クラスが主役不在の路線に殴り込んできたことは間違いなく、2歳時の記録だけで古馬重賞でも不動の主役になることが自然な流れになった。絶好位から完璧な反応を示してレコード勝ちの5走前、2歳暮れの時点で同日の1600万を上回る勝ち時計となった4走前など早くから名マイラーとしての資質のあったスピード馬。前走で勝ち上がった重賞馬を厩舎2頭出しは解せないローテだが、57キロを背負っても馬の能力に何ら陰りも不安材料もない。逃げ馬不在で瞬発力が求められる流れが避けられない流れも好都合。どう勝つかが焦点。
前々走で3戦連続の最速上がりで止まったが、それでも初の古馬重賞でメンバーNo4の上がり時計。一気に持ち時計を更新したインディチャンプは極限の時計勝負を制した前走で時計勝負にも瞬発力勝負にも強い不動のマイル王へと君臨した。確かにダノンは強敵だが、こちらは徹底して千六にこだわってどんな条件にも対応してきたスペシャリスト。差し~追い込みの勝ちパターンを築き上げて、マクりという飛び道具も備えて万能に対応できる生粋のマイラーはこの条件ならば人馬ともに自信があるだろう。前のダノンを目標に直線入口で2馬身差が理想的な位置取り。今後に向けても足を測るような力試しの一戦になるか。いずれにしても大目標はこの先。
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