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京都裏読み
関東
1R4R
6R10R
11R12R
関西
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
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京都11R

3連単フォーメーション9⇒6、5、2、8、13⇒6、5、2、8、13、10 (25点)

6、5⇒9⇒6、5、2、8、13、10 (10点)

3連複フォーメーション9-6、5、2-6、5、2、8、13、10 (12点)

馬単9⇔6、5、2、8、13、10

エタリオウは評価を下方修正したい。どうやら歴史に残る超スローを折り合っていた菊花賞で長距離OKと思い込んでいただけだった可能性が出てきた。ダービーで完全に引っ掛かったことを完全に忘れていたが、前走の行きたがり仕草で再び距離不安が再燃。レコード確実な馬場だったダービーは前日の3歳500万で2分24秒4。前残りの流れで追い込んできたことに価値を見出せても時計そのものに絶対的な評価はできない。
神戸新聞杯は過去10年でNo7の勝ち時計。流れ無視でスタート直後から徹底待機。直線勝負に賭けて最速上がりでも、坂下まで引き離されたことは記憶にとどめておくべき。過去に例がないほどの超スローだった菊花賞は5頭が最速上がりタイ。正味残り2ハロンだけの競馬で、ほぼスタミナを求められなかったことが奏功した。前走は行きたがって向正面で早くも仕掛けるマクり競馬。同世代、同斤量の逃げ馬に坂上までで勝負を決められたという着差以上の完敗だったことが決定的な割り引き材料だ。
忘れてはならないのが未勝利勝ちのみの1勝馬ということ。2度の57キロ経験で4、2着。古馬GⅠを初挑戦の馬が58キロも未経験で勝つイメージどころか、掛かって自滅するイメージが強くなるのもごく普通の考えだろう。いずれにしても数々の課題を抱える人気過剰馬であることは間違いない。鞍上は昨年重賞15勝、今年はまだたった1勝。鞍上の不振もそろそろ深刻になってきた。

フィエールマンは以前から指摘しているようにエタリ以上にスピード型のイメージが強い。超スローの上がり勝負を制した菊花賞で長距離路線に照準がいいのか、悪いのかはここではっきりするだろう。もうふた回り以上の馬体成長がほしい段階で過酷な天皇賞春の挑戦。前例のない休み明けを制した菊花賞で大きく言えなくなったが、天皇賞春も2月以前からのローテで馬券圏内になった馬は、過去40年で97年2着サクラローレルの1頭だけ。その他は2~4月で競馬を使っていることからもいかに厳しいローテであることが示されている。いずれにしても前2走ともに超スローの上がり勝負を制してきた瞬発力型。マラソンレースの時計勝負にまったく裏付けがない状態で人気を被る嫌い。ある程度のハイペースで流れた時点でレース終了でも驚かない。

ユーキャンスマイルは前走まで長距離微妙な評価だったが、過去10年でレコードに次ぐ好時計勝ちとなって、ある程度のスタミナを求められてもへこたれないことがわかった。菊花賞は勝ち馬と同じ最速上がり。エタリオウが早めに仕掛けたために勝ち馬よりワンテンポ早く仕掛けたことが手痛い展開のアヤだった。最後の最後でもうひと伸びがなかったことも仕方のない結果と納得できる。もっと仕掛けを我慢できれば着順が逆になっていた可能性もある0秒2差。何より以前あった真っすぐ走れない悪癖が解消されて、右回りでもごく普通に立ち回れたことが確実な成長の跡だ。磨きのかかった瞬発力で4戦連続の最速上がり。とりわけ前走は残り300の時点で一瞬行き場を失いながら着差以上の大楽勝が良血開花を示している。GⅢ勝ちの実績ある母ムードインディゴのスケールをすでに超えた良血馬。一番得意な京都(221001)で前走以上のパフォーマンスか。休み明け(111000)の数字より、前走でギリギリの馬体だっただけにもうひと回りの馬体成長が最低条件としたい。仕上がり重視。

過去10年で良馬場限定になるとワースト2、レースの上がり時計は過去に例のない37秒台という超遅い数字となった今年の日経新春杯組の狙いは難しい。ペース音痴の鞍上を配置した逃げ馬が考えられない5ハロン通過58秒台。さらにその馬を早めに追いかけてマクる馬も存在したのだから、余計に追い込み馬有利の流れに傾いていった。もちろん、先行馬総崩れ。最速上がりが驚きの36秒7という遅さで上がり36秒8の勝ち馬グローリーヴェイズでも届いたのが納得できる泥仕合だった。56キロでも勝ち鞍のない馬が未知なる58キロで初の古馬GⅠへ挑戦。経験があまりにも少なすぎる。

とにかくハナを切ることが命題になっているメイショウテッコンはどう立ち回るのか。自分のスタイルが崩れた時点で惨敗覚悟の単調さを鞍上が理解しているかどうかがカギとなる。失うものは何もないという問答無用の逃げで結果を出したロードヴァンドールとスタート勝負。
前走は案の定、ハナを切って一変した。すんなり逃げられてラップ的には見た目以上にかなり楽だったが、前哨戦としては十分すぎる確かな経験値。3角前に2着馬に並ばれて13秒台から一気に11秒台へ突入したが慌てず、騒がずで自分のリズムを崩さなかったことが最大の勝因だった。直線の坂から引き離し始めて坂上で早くも勝負あり。派手さはないものの、着差以上の完封劇こそが典型的なステイヤー型逃げ馬の特長で、皐月賞馬に肉薄してエタリオウと同タイムとなった神戸新聞杯が象徴的なレースだろう。軽い大逃げの形は高速馬場で挑む仮想天皇賞春として十分なシュミレーションができるはず。ラジオNIKKEI賞では苦手な好位差しにもかかわらず、フィエールマンにわずか0秒4だけ下回った上がり時計にも奥深い底力が表れている。いずれにしてもスタート直後の出し方で大勢が決まる。

阪神大賞典の同日3歳未勝利千六で1分36秒9、1000万千二で1分9秒6、1600万二千で2分2秒1から馬場差はおよそ時計ふたつからふたつ半かかっている状態。実質3分4~5秒台の勝ち時計ならば、近年のシュヴァルグランゴールドシップ並みのレースレベルの評価が可能ということ。2着カフジプリンスの長距離適性の高さに異論はない。
神戸新聞杯4着(0秒5差)、菊花賞8着(3着に0秒5差)、日経新春杯5着(0秒5差、3着には0秒2差)、ダイヤモンドS3着、目黒記念7着(3着に0秒4差)など長距離にはかなりの自信ある重賞未勝利馬。自己条件を勝てない現状だが、重賞で展開ひとつのレースが続き。タフな条件で結果を残した前走が変身のシグナル点灯として判断するのが常識か。瞬発力重視の人気馬に対してこちらは圧倒的に豊富なスタミナ。ロードの大逃げで時計勝負に持ち込まれれば驚くような出番があっていい。