14、3⇒14、3、18、8、2⇒
14、3、18、8、2、16、6 (40点)
14、3-14、3、18-18、8、2、16、6 (13点)
14⇒3、18、8、2、16、6 3⇒14、18、8、2、16、6
今年は例年以上に層が厚い。絶対的な王者サリオス不在を感じさせない豊富なタレント揃い。前日の未勝利で1分33秒3。1分32秒台突入は確実で、レースの上がりは34秒前半以下。差し馬は少なくても33秒台を求められて極限の時計勝負が避けられなくなった。マイルの3歳チャンピオン決定戦としては申し分ないレースになる。
キンシャサ産駒はスプリンターか、ダート馬という先入観が強すきてルフトシュトロームの快進撃は今でも信じられないが、ここまで強いレース内容を連発ならば母系の底力でこれまでのイメージを一新させたと納得するしかない。母は3歳5月に未勝利卒業してわずか3カ月、9月までに3勝。急激な成長から秋華賞出走までこじつけた実績もこの馬とダブる。
いずれにしても前走の大外一気差しでGⅠ制覇は目前の感触。時計勝負や瞬発力勝負に強さを発揮して数字的にも確実に裏付けた。3戦連続の最速上がりはもちろん、レースぶりが豪快そのもの。デビュー戦はゴールのかなり前から最後流す余裕。前走もひとマクりで軽く突き抜けて最後は流す。前走は過去20年でNo3となる勝ち時計。歴史的も通用するレベルを証明したことが決定的だろう。内容も文句なし。2着馬の斜行によって4角でかなり振られる不利があって、坂下では3着馬に一瞬差し込まれたが、坂を上がってエンジンがかかってからの鋭さは古馬をにおわせる風格があった。雨だけがこの馬にとっての天敵か。良馬場ならば無敵に近い。折り合い重視で前走の再現となる。
暮れのサリオス並みの大暴走で馬券圏内に粘ったことが凄さ。レシステンシアの前走は乗り替わりが裏目に出たと言われても仕方のない負け方だった。桜花賞よりもいくらか馬場の良かった同日の直前、古馬3勝クラスの千二で5ハロン通過が57秒6。逃げ切り勝ちとはいえ、2、3着馬は差し馬。馬場がさらに荒れてさらに雨の降った桜花賞が58秒0からも、朝日杯と同レベルの超ハイペースだったことは間違いない。それでも幼さが見え隠れしていた前々走とは見違えるほどの逞しさで0秒2差。ぎこちなった手前の替え方がスムーズになって確実な成長がうかがえたことも大きな収穫のひとつだろう。苦し紛れの手前替えもなく、最後まで順手で走り切ったことで今後のさらなる時計短縮が期待できるようになった。強気にハナを切っても簡単にバテることのない高速馬場。内枠だけに逃げる以外に選択肢はない。
毎日杯のレースレベルは3歳1勝レベル。同日の3歳牝馬1勝クラスより5ハロン通過が2秒も速かったが、レースの上がりは1秒8も遅く、勝ち時計はわずか0秒2上回っただけが決定的な証。ルシュトと同じ3戦連続の最速上がりでもパンパンの良馬場、高速馬場が未経験なサトノインプレッサは強気になれない。1分32秒台の時計決着で差し馬には上がり33秒前後が求められる極限の数字では常識的にも対応するイメージが浮かばない。掛かっても直線入口で前が詰まっても勝てた前走は低調なメンバーだったと納得すればすべてにおいてしっくりくる。前日の雨が予報以上に降ることをひたすら待つだけ。
スプリングSのレースレベルは毎日杯と比べものにならないぐらい高い。当週は信じられないぐらい逃げ馬に良績集中の前残り馬場。サクセッションはバテバテだった4、5着馬を何とか交わした程度の脚色でも、皐月賞3着の勝ち馬に次ぐ、No2の上がり時計は胸を張れる。徹底的にマイルにこだわりながらも前走で距離変して"浮気"した生粋のマイラーは距離が合わなかったことも事実。とにかくイメージどおりの超高速馬場で逃げ~差し自在に立ち回れるレースセンスが最強の武器になる。掛からずに乗れるかどうかがすべてのカギを握る。
タイセイビションは止まらない馬体増がネックになって割り引いた。デビューから前走で実に20キロ増。太く映らないが、さすがに極限の数字で決着するようなGⅠの馬体造りでもない。上がり時計がメンバーNo3となった朝日杯以外はすべて最速上がり。上がり33秒台の経験がわずか1度だけでも、千四のレコードホルダーで相殺。距離もコースもハイレベルなレースも経験していることでダイエット成功でわずかな変わる余地は残している。まずは馬体重に注目。
スペシャリスト相手に半端なローテでは通用しない。皐月賞経由のラインベックなどはまさにあっちがだめならこちらでというタイプ。2歳戦のオープン、重賞の乱立でレースレベルがかなり低くなっているにもかかわらず、なぜかマスコミに担ぎ上げられた人気先行の良血馬。初勝利は未勝利の底辺レベル、2勝目のオープン特別は同日の未勝利とまったく同等で数字的にはっきり示されていた。案の定、5走前から1勝レベルの時計が続く超低空飛行。成長のないディープ産駒にはひとまずきっかけ造り。
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