8⇒7、18、4、11、6、15、5⇒
7、18、4、11、6、15、5 (42点)
7、18、4⇒8⇒7、18、4、11、6、15 (15点)
18、4、11、6⇒7⇔18、4、11、6、15、5 (40点)
7-8、18、4、11-8、18、4、11、6、15、5 (18点)
8⇒7、18、4、11、6、15、5
18、4、11、6、15、5⇒7
前日1、2番人気馬が年明け初戦。3~6番人気馬にも致命傷になるような悪条件を抱えている。メイケイは究極に近い気性難。アカイは持っている資料で確認できる範囲だが、1979年以降で前走がクイーンCだった桜花賞馬はいないという事実。エリザベスは馬体重、ソングはローテという最強ジンクスに引っ掛かる。時代の流れで傾向は変わることがわかっても、上位人気馬が今までの傾向にない条件を抱えていることは間違いない。
それだけにまずはいいジンクスを強調したい。過去30年のチューリップ賞組には絶対的な信頼がある。1頭も馬券に絡まなかったのがわずか5回だけ。
96年
1着ファイトガリバー(アネモネS3着1番人気)
2着イブキパーシヴ(クイーンC1着1番人気)
3着ノースサンデー(アネモネS1着2番人気)
02年
1着アローキャリー(アネモネS8着1番人気)
2着ブルーリッジリバー(フィリーズR4着3番人気)
3着シャイニンルビー(クイーンC1着2番人気)
05年
1着ラインクラフト(フィリーズR1着1番人気)
2着シーザリオ(フラワーC1着1番人気)
3着デアリングハート(フィリーズR2着7番人気)
08年
1着レジネッタ(フィリーズR3着4番人気)
2着エフティマイア(クイーンC6着10番人気)
3着ソーマジック(アネモネS1着2番人気)
11年
1着マルセリーナ(エルフィンS1着2番人気)
2着ホエールキャプチャ(クイーンC1着2番人気)
3着トレンドハンター(フラワーC1着5番人気)
10~20年前に若干連発したものの、ここ10年では1~3着まですべて独占した13、15年を含めて、2頭以上絡んだのが実に10年で6回もあるから恐れ入る。1頭も絡まなかった5回中4回でクイーンC組なのは偶然でもないだろう。基本、チューリップ賞組で波乱ならクイーンC組。
もうひとつ信頼できる傾向は馬体重。
前走が500キロ以上だった大型馬は過去30年で00年チアズグレイス(チューリップ賞10着1番人気506キロ)わずか1頭だけ。本番では490キロ。
1~5着まで幅を広げても過去30年で06年4着アサヒライジング(アネモネS1着1番人気508キロ、本番494キロ)。16年4着メジャーエンブレムは本番502キロ、前走498キロだった。少なくても本番で500キロを超える馬は過去30年で皆無ということ。エリザベスの馬体重チェックは重要になる。
今まで絶対的な信頼を置けたのがローテだった。年明けで必ず1戦以上使うことが桜花賞馬への大事なステップ、最低条件だったが、時代の流れで皐月賞同様に桜花賞でもジンクスが打ち破られた。2年前にグランアレグリアが過去30年で勝ち馬のいなかった休み明けのローテで勝ち上がっている。
年明け初戦が桜花賞だったのは
91~00年
00年2着マヤノメイビー(3歳牝馬S3着2番人気)
01~10年
なし
11~20年
14年2着レッドリヴェール(ジュベナイルF1着5番人気)
19年1着グランアレグリア(朝日杯FS3着1番人気)
90頭中3頭だけの馬券圏内。
1月以来だったのは桜花賞1~5着馬に幅を広げても
96年2着イブキパーシヴ(クイーンC1着1番人気)
12年4着サウンドオブハート(紅梅S1着1番人気)
18年1着アーモンドアイ(シンザン記念1着1番人気)
150頭中3頭だけという確率の低さで2、3月からのステップが常識的。
馬体重からエリザベスタワー。本番で500キロを割る可能性はあるものの、確実な割り引き材料となる。
ローテからジュベナイルFの1、2着ソダシ、サトノレイナスが年明け初戦。ソングライン、ファインルージュらの1月以来も微妙になる。ストライプは馬体重とローテでダブる。
関東馬の好走率はここ10年で劇的に変わった。
91~00年は各年1頭ずつで計4回。
01~10年は2頭絡み3回を含んだ計7回。
11~20年は各年1頭ずつとはいえ、計8回。
今や関東馬が全滅することは稀になっているが、この10年で2頭絡みがないことも事実。
今年はサトノレイナス、アカイトリノムスメ、ククナ、ソングライン、ホウオウイクセル、ファインルージュなど有力馬、重賞馬がズラリ。最近の傾向ならばこの中でたった1頭だけの馬券絡みになる。
ソダシは4連勝でGⅠ制覇とはいえ、この馬に絶対的な強さを感じないのはこれまでどおり。正直、綱渡りの4連勝と評価している。これまでズバ抜けた数字なく、強さというよりうまさで凌いだきたイメージが強い。
デビュー戦は前日の3歳未勝利で1分48秒5からごく標準的な勝ち時計。3走前はレコードとはいえ、同日の3歳未勝利千二で1分8秒7、古馬1勝二千で2分0秒4が出るような超高速馬場だった。前々走は同日の2勝未勝利よりレースの上がりは1秒5速いとはいえ、勝ち時計は0秒3遅いのが現実。前走の時計比較はどれを基準にしていいのかに迷う。
ジュベナイルF1分33秒1(5F58秒7上がり34秒4)は過去10年でNo2の勝ち時計、レースの上がりはNo1タイ。
前日の2歳未勝利が1分34秒1(5F59秒0上がり35秒1)
同日の古馬2勝1分33秒5(5F58秒6上がり34秒9)
前日古馬OP1分33秒1(5F59秒5上がり33秒6)
古馬2勝クラスの勝ち馬はその後昇級2戦で掲示板外。0秒1差の3着馬は次走で勝ち上がるが、同じく0秒1差の4着馬は2戦して連続の馬券圏外。
2歳未勝利の勝ち馬は次走昇級戦を掲示板外、2着馬はその後2戦して2、3着。0秒2差の3着馬はその後2戦して掲示板を行ったり来たり。
古馬OP勝ち馬は次走重賞で5着、2着馬は次走オープン特別勝ったが、続くオープン特別でしんがり負け。3着馬はワイドと掲示板を繰り返している。
結局、古馬オープンと古馬2勝のどちらも低レベルだったことが否めず、単純に時計比較ができないもどかしさ。いずれにしても時計と瞬発力を同時に求められた際、対処できるような数字的な裏付けはない。
前々走は上がりNo4でも押し切れた展開の利、前走も上がりNo7で踏ん張れた立ち回りのうまさがすべてだったことは言うまでもない。
さらに欠点を晒すならば、やはり鞍上の未熟さに尽きる。JRAの下手なジョッキーの特徴が、直線で内か、外へヨレ出してもムチを持ち替えず、ひたすらムチを打ち込むのが共通項。ソダシの前走も残り150で先頭に立った後に外へ大きくヨレたが、それでも右ムチ連打でヨレ方をさらに強烈にしている。致命的なロスとなったが、最後首の上げ下げからギリギリ持ちこたえたという内容で勝ったからいいものの、2着となれば鞍上が一発レッドとなる可能性もあったことは間違いない。
昨年が自身の重賞勝ち最多となった成長中の鞍上とはいえ、有馬記念を勝った後、うまく立ち回れなかったレースを連発したゴールドアクターの転落ぶりは記憶に新しい。条件的にも鞍上的にも単というタイプではない。
サトノレイナスの大外枠は気にしなくていい。ニュー阪神になった07年以降は、むしろ外枠に好走歴。07年は1着が18番枠ダイワスカーレット、08年2着エフティマイアも18番枠、09年レッドディザイアも18番枠、11年2着ホエールキャプチャは16番枠、3着トレンドハンターは17番枠、14年1着ハープスターは18番枠、19年2着シゲルピンクダイヤは16番枠、20年2着レシステンシアは17番枠など、とにかく8枠の好走が目立っている。この馬は枠順云々より、ローテや慢性的なスタート難が問題だ。これまで年明け初戦で挑んだ3着以内の傾向は前走勝ちか、1番人気だった事実。同タイム2着だけに簡単に覆すこともイメージできるが、良績のないローテであることは間違いない。
とにかく前走は終始ソダシをマンマーク。残り250で前の馬がヨレて仕方なしに馬場の悪かった内目のコース取りとなったことが結果致命傷ならば、まだまだ勝負付けは終わってない。デビューから連続の最速上がり。自信のあった瞬発力型が上がりNo4に落ち込んだのも予想以上にコース取りの悪さが響いた可能性がある。いずれにしても今度は迷いなく大外一気差し狙い。
メイケイエールがこのメンバーで逃げる以外の選択はなくなった。掛かる馬との相性は最悪な鞍上に託した陣営は理解できないが、逃げ馬どころか、強力な先行馬不在で先行有利のメンバーになっている。まともに立ち回ることがルーキー並みの確率まで落ち込んでいる最近の鞍上がどう判断して実行するか。鞍上の十八番でもあるラチから必要以上に離して馬場の真ん中をポツン追走だけは避けるべき。いずれにしても折り合い上手な鞍上が前走の無様な持っていかれ方だけに現役屈指という悪癖持ちの馬を無理やり抑えることは御法度だろう。とにかく前走のように途中でハナに立って押し切れるような相手でもレースでもないことは断言できる。すんなりハナ、スムーズな折り合い、適度なペース。これらが揃えば逃げ切り勝ちもみえてくるほど前々が絶対的有利。
エリザベスタワーは最強のジンクスが引っ掛かりそう。本番で500キロ以上の大型馬はここ30年の馬券絡みなし。木曜日の馬体重が514キロ。当日に500キロ割れもあり得る微妙な馬体重で評価が揺れる。
衝撃的な勝ち方だったデビュー戦から一旦ドン底まで落ちぶれたものの、見事なV字回復で能力そのものはここでも遜色ない。極限の瞬発力勝負に強く、時計勝負にもメドを立てている。掛かり気味の折り合いながらも好位差しで結果を残したことは大きな自信。ジンクスさえクリアすれば勝ち負けを意識できる。当日の馬体重に注目。
アカイトリノムスメは少なくてもソダシより強調点を見出せない。前々走は勝ち時計とラップの関係から同日の2歳未勝利と同レベルが確定。前走は翌日の古馬2勝1分33秒9でラップ的にもほぼ互角だが、翌日の2歳未勝利千八1分46秒7が出ている超高速馬場を考慮すれば、32秒台突入が標準的か。ディープ産駒としてはもうワンパンチほしく、ディープ産駒のエリートに達してないのが現実。これまで強烈にモマれることのなかった競馬続き。ごちゃつく内枠は大きな試練のひとつになる。鞍上からも一旦下げて4角で大外ブン回しのイメージが浮かんでまったく怖さを感じない。
アールドヴィーヴルの前走は正直、2着になったことが驚き。完全なる調整失敗。激走すれば今後のダメージが心配になるほど細すぎた18キロ減だった。キャリア2戦で馬券絡みしたのは過去30年でわずか2頭だけ。09年2着レッドディザイア(2戦ともに476キロ)、20年1着デアリングタクト(464、466キロ)でいずれもある程度の馬格と大幅な馬体減はなかった。致命的なキャリア不足と波ある状態では好走云々より馬体回復だけで終わりそう。
抽選出走のククナは怖さがある。馬場は違うとはいえ、前2走で連続の1分33秒台はメイケイとわずか2頭だけ。加えて千六以上で最速上がりの経験があって持ち時計は1分33秒台なのは、内枠からソダシ、アカイトリノムスメ、アールドヴィーヴル、エリザベスタワー、サトノレイナスとククナの6頭だけ。時計勝負か、瞬発力勝負かのどちらか、または両方になることが避けられない超高速馬場だけに、この馬向きの条件になる可能性は高まっている。母は桜花賞3着馬でリベンジ戦。
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