1⇒9⇔8、6、16、5、15、11、2、3 (16点)
9⇔8、6、16、5⇒8、6、16、5、15、11 (40点)
9-1、8、6-1、8、6、16、5、15、11、2 (18点)
1⇒9、8、6、16、5、15、11、2、3
レイパパレは大阪杯の残像と名手配置からだけの人気だ。もちろん、ここで勝てる能力は備わっているとはいえ、まさかの前日1番人気。前2走は完敗。初重賞制覇のチャレンジCでさえ、眉唾ものの勝利だろう。2着ブラヴァスはその後重賞3戦して掲示板外。3着ヒンドゥタイムズもその後重賞で惨敗。4着サトノクロニクルはその後重賞にも挑戦できない立場となっている。しかも2~8着馬より3キロも軽い斤量の恩恵があった。さらに大阪杯も首をかしげたくなる。2着モズベッロがその後、掲示板にもほど遠いという惨敗続き。その後不振に陥ったというより大阪杯がフロック駆けと評価すればすべての歯車がかみ合ってくる。
大阪杯は極悪馬場の恩恵をこの馬が大きく受けた結果。道悪巧拙が如実に出たことは上位に食い込んだ馬の特徴からもうかがえた。大阪杯の圧勝劇を除けば、レイパパレの人気が違和感そのものということが感じられるはず。しかも洗礼を浴びいてた距離にまたも登場では人気先行が否めなくなっている。一流ジョッキー配置とはいえ、前2走と同じような位置取りで一変できるとは到底思えない淡泊な負けっぷり。前2走の敗因ははっきりした距離不適からの折り合い難。しかも気性先行のスピード型ならば想定内の引っ掛かり具合だった。パワフルな走りだった3走前とはあまりにも対照的な失速。
1キロ減とはいえ、前走で同じ牝馬2頭に完敗。同じ距離で逆転する姿をイメージも計算もできないが、唯一好走の道筋はハナを切った際だけに限られた。二千二限定の上がり時計No10の平凡さからもため逃げなど必要なし。持ち時計No4のスピードは平均より速いペースで復活するか。いずれにしても単あって連なしの人気馬だと割り切りたい。
ウイン2頭は胸を張って挑める。それだけオールカマーの内容はレベルが高かった。過去10年で良馬場8回。その中で勝ち時計No3タイ、レースの上がり時計No5。15年ショウナンパンドラ、16年ゴールドアクターと同タイムならば、馬場差をある程度割り引いてもおつりがくる。いずれも好枠に恵まれたはいえ、どちらも最速上がり。甲乙つけがたいが、前走で大幅な馬体減と今回外枠となったウインキートスはひとまず気配優先として評価を下げた。
ウインマリリンには明るい未来しかない。"牝高牡低"の現在では無双しても驚かない勢い。今までGⅠを勝てなかったのは鞍上のミスも重なった結果で、人馬ともに急成長を遂げる上がり馬は好調時に崩れないという絶対的な自信を作り出した。好走パターンの好位差しが固まって、牝馬と思えぬパワフルな走りに特長。前走でいくらか不安のあった距離で横綱相撲なら鞍上もレイパパレだけを意識して立ち回れるだろう。フレッシュな持ち時計No1がピークの証。横綱相撲の再現があっても驚かない。
京都開催のエリ女は前が残りやすい傾向でも、昨年の阪神開催を見る限り、追い込み馬の台頭は確実にある。昨年の勝ち馬ラッキーストライクは4角3番手とはいえ、3角は11番手からのマクり競馬。2着サラキア、3着ラヴズオンリーユーがそれぞれ3角15、13番手だったことが京都阪神の違い。過去の傾向と異なる特徴だと理解すべき。
瞬発力型のテルツェットにとって願ってもない阪神開催だ。最速上がり4回すべてが勝利に直結してきた切れ切れのディープ産駒。二千までの距離経験だが、そのレースは1着ウインマリリン、2着ウインキートス、3着テルツェット。2着と着差は0秒1差。勝ち馬はすでに二千を経験済みだったことを考慮すれば、まだまだ1、2着馬との勝負付けは済んでないということ。もうふた回り以上の馬体増が理想の小柄な馬体でも、デビュー以来の距離となった前走で直一気に実績以上の凄みを感じさせる。見た目は馬場悪化でも直線ラチに近いコース取り選択こそが追い込み馬の花道。各馬は必ず直線で外々を選択すると決め打ちした立ち回りを期待したい。
直前の古馬3勝千八で1分46秒台にもかかわらず、秋華賞2分1秒台はどうにも不信感しかない。前週の古馬2勝千八で1分47秒2、二千で2分0秒1。少なくても1分59秒台が及第点の馬場差ではアカイトリノムスメに過度な期待をできない。確かに一戦ごとの急成長を見込める3歳馬のディープ産駒だが、超スローの上がり勝負を平凡な数字で勝ち上がった直後のGⅠでは成長するにも期間が短すぎる。単純な上がり時計比較でメンバーNo15。二千の持ち時計もNo15。デビュー戦以外、すべて牝馬限定で今回が初の古馬相手になるような"お姫様ローテ"では牝馬三冠4、2、1着の戦績でも手探り感が否めない。
ランブリングアレーは休み明け(221001)から叩き2戦目(010102)。ひと叩きの反動が出やすいことは数字からも明らかになっている中で良績のない二千二挑戦をどう受け止めるか。重賞5度目の3走前で初制覇。もとよりデビュー勝ちでキャリア3戦目のフラワーC3着のエリートが、5歳春にようやくタイトル制覇の理由は450キロ台から480キロ台を行ったり来たりしていた体調の不安定さか。能力云々より仕上げの失敗を繰り返して能力を発揮できなかったか。追い切りパターンが確立できないことも陣営の見極め力の低さがうかがえる。いずれにしても前走の馬体増でもすっきり。理想は470キロ台後半で馬体重をひとつの目安としたい。
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