6、4⇒6、4、7、11、3、13⇒
6、4、7、11、3、13、2 (48点)
6-4、7、11-4、7、11、3、13、2、8、10 (18点)
結論から言えばレモンポップが勝ち切るイメージはしにくい。過去の歴史からも千六以上の経験がわずか2戦だけ、千六の時計勝負に裏付けないままの好走は極めて困難だろう。
千六のキャリア3戦で前走根岸S快勝した16年モーニンと似ているが、中身はまるで違う。レモンの千六2戦の5ハロン通過593、601に対して、モーニンは609、584、582(稍重)。良馬場の58秒台を経験してなおかつ前々で押し切った内容は相当な中身の濃さがある。
フェブラリーSの過去10年の5ハロン通過は13年から22年までが
586.606.600.584.590.583.602.587.585.592。
標準的なラップは58~59秒。逃げ切り勝ちとなった19年は予想外のスローでまさかの60秒台となったのは異例の異例だったと割り切るべき。例年以上にスプリンター揃いのメンバー構成ならば、5ハロン通過が60秒台以上になることは極めて確率は低いだろう。
レモンの前々走は完璧な勝ちパターンに持ち込めたにもかかわらず、最後あっさり交わされて着差以上の完敗に距離に限界が近いことを示している。千六で前走並みのラップを前々で振り切れるかどうかが焦点だが、計算もイメージもできないのが本音。古馬GⅠ無縁の鞍上配置でさらにイメージを悪くした。
今年の特徴はスプリンターが多数出走。22年は前走千四以下からのステップがわずか4頭、21年は7頭、20年は5頭、19年は9頭で今年は大台の10頭。それでも19年はスローになったが、今年は行くしかない馬も行きたい馬も19年以上に揃って想定どおりに流れることは間違いない。
忘れた頃の盲点ステップ。東京大賞典から直行するメイショウハリオに期待したい。ある程度の馬場を割り引いても良馬場で2分3秒台の帝王賞が超一流の証。千七、千八の持ち時計はそれぞれNo2、3でJRA馬場のスピード決着にも対応可能なことを示している。千六はキャリア1戦だけだが、千六限定の上がり時計は良馬場のみだがランキングはNo8。この数字は本格化前の2年前だけにさらなる価値を見出すことができる。5走前のマーチSで唯一の36秒台となる最速上がりをきっかけにそこから前走までの上がり時計はそれぞれNo4、3、3、5。走り慣れた良績集中の千八以下で近走よりも鋭さが磨かれることは間違いないだろう。本来ならば帝王賞馬、東京大賞典3着馬は絶対王者で絶対的な人気馬。GⅠどころか、GⅡの経験もないレモンと雲泥の差をつけた実績が誇らしい。どのみち小細工の利かない鞍上。決め打ちの中団待機で前崩れを待つ。
ドライスタウトもまた取捨に悩むが、少なくても昨年暮れの1分39秒2は破格。同日C1で1分42秒4より3秒2も速い数字はこの時点で古馬重賞級を示していた。未知なる距離に挑んだ3走前は掛かって自滅。敗因がはっきりしているだけに前2走が本来の姿ということで割り切れるはず。前走は直線入口で勝ち馬に外からフタをされて行き場を失くして残り250からコース変更という鞍上の差が如実に表れたへぐりに近い内容。勝ち馬のエンジンがかかった後から追い始めては届くはずがなかった。それでも最速上がりに0秒3差に迫る上がりNo4が底力そのもの。良馬場の千六は未知数だが、キャリア一番のベストローテで自信を高める。
テイエムサウスダンは名手配置のままでもまったく怖さがない。昨年2着はあくまでレコード連発の馬場が好走の要因。3歳オープンでも1分35秒3ならば1分33秒台の決着は驚くような数字でもない。終わってみればスピードタイプで上位独占からも、馬場適性の差がはっきり出たことをうかがわせる。千六はすべて稍重か、重。良馬場未経験のスプリンターが昨年より時計のかかる馬場でラップの速くなる流れを耐えられるようなイメージは浮かばないのが現実。
過去の歴史からも"8歳馬"という数字で見限ることはできないとはいえ、ソリストサンダーはすでに"終活"に入っているとみるべきだろう。この1年でわずか4回の出走。過去10年の1~3着馬30頭の前走は最大の休養期間でも昨年11月からが最長になっている。連続休養明けの8歳馬に上がり目は到底望めない。
シャールズスパイトはダート2戦だけ。キャリア5戦目の千二は2秒差の惨敗。4走前は0秒9差で時計的にも納得できるが、その2走前に芝のGⅠを勝っている馬がGⅢであっさり負けたことに適性の低さが見え隠れする。GⅢで1着(2着に0秒3差)、条件戦で7着(2秒1差)のオールウェザー馬場を加えてもダート参戦は理解に苦しむ。
ケンシンコウの置かれ癖は致命的。単純な上がり時計ランキングでNo6、千六限定の上がり時計でNo7。持ち時計がNo8で良馬場限定の持ち時計でNo9では入着ラインが大きな壁になる。スピーディキックは単純な時計比較で何の強調点もない。前走は翌日の2歳重賞で1分41秒7。わずか1秒3上回っただけの時計では、少なくても昨年のドライを物差しにして牡馬一線級とは天と地ほどの差。
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