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中山裏読み
関東
1R2R
9R10R
11R12R
関西
1R2R
8R9R10R12R
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中山11R穴推奨レース

3連単1軸マルチ9⇒1、10、6、11、3 (60点)

1⇒10、6、11、3 (36点)

3連複フォーメーション9、1-9、1、10、6-10、6、11、3、15、7 (24点)

馬単9⇔1、10、6、11、3、15  10、6、11、3⇒1

このレースの七不思議のひとつに持ち時計の信頼度の低さがある。近年の超高速馬場だからこそなのか、一戦必殺で完全燃焼だからか。いずれにしても持ち時計で取捨を決めるのだけは止めなければならない。

1~3着馬(持ち時計ランキング)
22年(No8、9、15)
21年(No2、8、15)
20年(No4、11、16)
19年(No2、5、11)
18年(No3、4、11)
17年(No3、6、10)
16年(No2、3、11)

ここまでくれば偶然ではなく、完全なる必然の結果。ランキング二桁の馬には22年ウインマーベル以外のすべての馬にGⅠ出走経験があったことぐらいが共通項か。そのウインは3歳馬にもかかわらず千四持ち時計No1という胸を張れる数字はあった。

その二桁着順馬すべてでレースを問わず、前走が3着以内か、3番人気以内か、0秒4差以内かのいずれかが当てはまっている。今年の該当する馬はNo14のオールアットワンスだけならば、4着以内、4番人気、0秒6差以内に広げてNo12のジュビリーヘッド、No14のキミワクイーンまでを穴馬に一考。

高松宮記念1着⇒香港4着⇒セントウルS1着⇒スプリンターズS1着は18年の覇者ファインニードルが導き出した黄金ローテ。それとまったく同じローテで挑むアグリは力が入る一戦だ。着順こそ違うが、海外前後と同じ好調期のまま。前走で近走になかった上がり時計になったこと(ファインの上がりNo3もアグリの最速上がりも前6走で最高ランク)が海外帰りでも尻上がりに体調良化を示す決定的な数字となっている。
とりわけアグリには胸を張れる数字が揃う。直線坂コース(422001)とおりに前走の強さ。馬場差や展開から逃げ切り当然のラップにもかかわらず、3頭しかいなかった32秒台の中で最速上がり。勝ち馬より1秒3も速い上がり時計でも勝てなかったことに鞍上の不信感を高めるが、走るたびの地力強化は4歳らしい成長力と底知れぬスケールを感じさせている。
とにかく死角は鞍上だけ。フィジカルだけでなく、勝負勘の衰えも明白な鞍上に全幅の信頼を置けないことが唯一のもやもや感。本来自在に立ち回れるレースセンスを無駄にした前走はあくまでへぐりの部類ということ。馬群下手、馬群嫌いの鞍上が前走と同じ位置取りにすることは考えられず、前々走までの先行立ち回りが大前提としての狙い。

ナムラフレアは飛びつきにくい人気馬だろう。何より最近の千二勝ちはいずれも道悪。確かに4走前に貫禄勝ちしたが、昨年より1~1秒5ほど今年は速い馬場だったことから22年1~3着(メイケイエールシャインガーネットナランフレグ)よりレベルが劣っているとの見解。昨年のスプリンターズSの4角ブン回しというルーキーレベルの立ち回りから馬はもちろん、人馬ともにモロさを抱えていることが大きな不安要素となっている。
フィリーズR2着時は鞍上が焦って早仕掛け。4角前から仕掛けてわざわざ4角大外へ。3角の位置取りと前後逆転した勝ち馬は馬群でじっくり我慢という対照的な立ち回りからも高いレースレベルでのへぐりが目立っている。桜花賞3着は明らかに距離の壁で納得。昨年の北九州記念3着は直線入口で内に潜り込めば楽々2着浮上可能だったが、ここでも焦ってロスありきで4角で強引な外出しから何度も前が詰まったという下手っぷりが致命傷。
昨年のスプリンターズSは4角前にラチから5、6頭分も離れたという1頭だけ考えられないほどの大回り。真後ろだった2着馬が内目を意識して好走したことからもとにかくこれだけ下手に乗り続けてもスイッチなしに徹したことが大きな驚きとなっている。
千四以下の重賞は9戦して1番人気5回、2番人気3回、4番人気1回。GⅠの2戦でいずれも2番人気という能力を買われているにもかかわらず、GⅠ、GⅡ未勝利に取りこぼした重大さが浮き彫りになるだろう。9割の失敗より1割の成功が現在の鞍上の重賞指数のひとつとみていい。
いずれにしても大一番でのポカの連続が鞍上の特徴と納得。ひと頃の不振から立ち直っているとはいえ、スプリントGⅠ未勝利の鞍上に過度な期待をするべきでないか。

もうひとつこのレースの傾向に"前3走以内で必ず今年走っている"ことが条件。仮に3走前が昨年の場合は前走GⅠで2着以内(16年ミッキーアイル、20年グランアレグリア)。この異例ローテでは名実ともにGⅠ級の馬しか通用しない。

3走前が昨年で4着以下だった馬
16、17年ダンスディレクター(4人15着、9人8着)
17年ビッグアーサー(8人6着)
20年ミスターメロディ(7人4着)
21年ダノンスマッシュ(1人6着)、ビアンフェ(9人7着)、ファストフォース(8人15着)
22年シュネルマイスター(3人9着)

3走前で今年走っているが、そのレースが1年以上のブランク明けのピクシーナイトは微妙だろう。2年前のスプリンターズS勝ちとはいえ、わずか3勝馬。しかも古馬相手には1勝のみ。海外遠征での故障から立ち直るようなきっかけもつかめず、このまま低空飛行での引退も頭によぎっている5歳馬には好走云々よりきっかけ作りが現状の立場か。1年以上のブランクから復帰2戦は今までになかった折り合い難を露呈。前走は大出遅れから自身の上がりベストを叩き出して上がりNo3。自身の直線坂限定の持ち時計に0秒6差の数字が唯一の光。

ウインマーベルはいかにも時計がかかった際の要員。道悪で凡走は納得だが、改めて見直すと良馬場でも胸を張れるような時計はひとつもないことがわかる。6走前のGⅢは前日の古馬2勝より0秒3速かった程度の時計で2着。5走前のGⅠは前日の古馬2勝より0秒1劣る時計で2着。前々走のGⅡは翌日の3歳未勝利よりわずか0秒7上回っただけで2着。過去10年で良馬場限定になるとブービーの勝ち時計からも低調さがうかがえる。
とにかく速い決着に何の裏付けもなく、千二持ち時計No13。千二限定の上がり時計No14がこの馬本来のポテンシャル。完全なる見切り。