1、8⇒1、8、10、4⇒1、8、10、4、7 (18点)
シュネルマイスターの昨年秋は休み明けでスプリント戦を選んでそのままスランプにさせてしまう大失態。陣営のマネージメント力の低さに驚いたが、今年も若干、博打的なローテと言っていいだろう。2年前の毎日王冠制覇は若さと勢い。安田記念3着後の3歳馬だからこその結果。すでに3走前の中山記念で千八が微妙な距離であることがはっきり裏付けされている状態での挑戦に信頼性をさらに失っていく。
ローテ的に使えるマイルがないから目先の賞金ほしさや距離適性を見極めるためのレースとしてスプリンターズSから始動した昨年は明らかにスランプ突入のきっかけだったとはいえ、千六で一番輝けるマイラーにとって今年も距離だけが最大のウィークポイントだろう。経験不足の千八の減点は超高速馬場の東京の加点で相殺か。いずれにしても前2走の置かれ癖解消が今後のためにも必須となる。スローでも差し馬が台頭しやすい馬場だけが頼り。
ジャスティンカフェにまさかの鞍上配置となった。大逃げか、無意味な離れた後方待機か。また先週のGⅠのようにスタート五分に出ればいい馬を後手を踏むような失態の連続でも鞍上依頼されるのはJRA七不思議のひとつと言っていい。鞍上の騎乗レベル低下は年々深刻で、勝負勘の衰えはルーキーレベルまで落ちぶれている。決まって置かれる瞬発力型とのコンビは必要以上に控える競馬を連発からも、脚を余して取りこぼす姿が簡単にイメージ。圧勝しても惨敗しても驚かないコンビでは狙いづらい。
ソングラインもまたシュネルと似たり寄ったりのローテだが、この馬は完全に先の大一番を見据えた叩き台だろう。千八未経験のマイラーがローテを逆算しての参戦が見え隠れ。JRA馬場で5戦連続して上がり33秒2以下の爆発力を未知なる距離延長でも同じように使えるとは到底思えず。57キロもこの馬にとって酷量。
アドマイヤハダルにとって力が入る。一線級とガチンコ勝負でとれだけ抵抗できるかだが、自身にとって十分に力を発揮できるローテだろう。1年以上のブランクから復帰して2戦目で早くも完全復活を裏付けた時計と瞬発力勝負にメド。前2走で再び惜敗したものの、長期休養前の皐月賞4着、中山記念3着時の頃よりスケールアップを感じさせている。皐月賞でタイトルホルダー(GⅠ3勝)、ステラヴェローチェ(三冠3、3、4着)と0秒1差だった実力馬の覚醒は近い。
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