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京都裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
ローカル
1R6R
10R11R
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京都11R

3連単フォーメーション2⇒4、15、6⇒4、15、6、13、5 (12点)

最近の前5年の傾向は
1・前2走のいずれかで千六以上の距離経験。
2・前走重賞で3着以内、人気はひと桁。
3・前2走が重賞でいずれかが重賞1着か、GⅠの2人気以内か
これら3つの条件がリンクした馬で上位を固められている。クリアしているのは内枠からブレイディヴェーグナミュールジュンブロッサムチャリンソウルラッシュで基本この5頭中心の組み立てがセオリー。

雨の降る中の安田記念は馬場差の計算が難しいが、稍重というより高速馬場に近く、本来ならば1分31秒台が標準的な勝ち時計だったことは同日の時計決着からもうかがえる。今年の富士Sは23年より1秒前後速い馬場で勝ち時計は0秒7遅かったことでかなり高く見積もっても低レベルからの評価が覆らない。前週の毎日王冠より勝ち時計はもちろん、5ハロン通過と最速上がりが上回った府中牝馬Sのレベルには太鼓判を押せる。

主役は揺るがないブレイディヴェーグ。本質はマイラーと確信している。もとより二千以上のGⅠを勝ったカナロア産駒はその時点で歴史的名馬として確定。アーモンドアイを筆頭に大きな距離の壁を打ち破った馬が適距離を使ってくれば、さらなる輝きを放つことが確実視される。
インナーアージはJRA4勝(二千以上で3勝)のディープ産駒で母の全妹はオークス、秋華賞の二冠馬ミッキークイーン(仔ミッキーゴージャスは愛知杯勝ち)。同じく全妹ルールブリタニアはJRA1勝(仔エピファニーは小倉大賞典勝ち)。母母のミュージカルウェイから受けづく超良血一族として最近になって完全に確立している。
とにかく時計と瞬発力を同時に求められた極限勝負にとりわけ強く、千六初挑戦でも何の不安も不満もない。千八と二千の持ち時計はそれぞれNo1、2。単純なベスト上がり時計比較でNo1。上がり32秒台3回を含んだ最速上がり5回も胸を張れる数字で、死角はむしろ自身との闘いとなる二走ボケだけか。良馬場では勝ち方を焦点にしていい。

久しぶりに外国馬の参戦。字面的にも鞍上的にも取捨選択の重要な馬になってくる。15年前とはいえ、マイルCS2回挑戦していずれも3着だったサプレザを物差しにしたい。
2度目の11年より初のJRA挑戦だった09年を重要視。それまでのキャリアは9戦。千六7戦、千八2戦の経験で年明け6戦目だった。持ち時計はそれぞれ1343(英)、1480(英)。千六No2持ち時計も1分34秒台だった。GⅠ経験はわずか2回で前走と3走前だけ。前走58キロから本番55キロの減量だったことも大事な要素だったか。
チャリンは確かに1分33秒台の誇らしい持ち時計はあるが、その他はすべて1分38秒台以上。豊富な千六のキャリアにもかかわらず、平凡な時計が多すぎる。いかにもジャパンCで凡走や拍子抜けを繰り返してきた典型的なだめな外国馬の特徴を抱えている。実績から典型的なパワー系マイラー。道悪に良績集中こそがこの馬の本質か。とにかく雨を待つしかない。

雨降る中のレースで各馬が馬場を気にしすぎて必要以上の引っ張り込み合い。半数近い8頭が上がり33秒台以下からもペースの遅さがわかるだろう。ナミュールは前走で自身のベスト上がり時計。残り1ハロンの時点で勝ち馬を差し切れそうな脚色だったが、最後同じ脚色になったことでこの馬の上がり時計の限界だったことがはっきりした。いずれにしても決め打ちの待機策が大裏目。必要以上の待機策がアダとなったことで納得するしかないコンビ解消だろう。乗り替わったコンビは以前にジュベイナルF4着、ドバイターフ2着。新鮮味はないものの、決め打ち連発で瞬発力だけが頼りだった前2走よりイメージはいい。瞬発力のブレイディに対してこちらは1分31秒台2回の持ち時計というスピード自慢。

同日の未勝利二千で1分58秒台、古馬1勝千八で1分46秒台から、1分31秒台の勝ち時計が標準的な馬場状態にもかかわらず1分32秒台の決着になった富士Sはさすがに半信半疑。ソウルラッシュの前走は衰えのシグナルが出ていると判断すべきか。最速上がり6回もある瞬発力にとって屈辱的となる最速上がりより0秒7も遅い上がり時計は近走にない上がり差だった。さらに休み明け(431201)から叩き2戦目(201203)。明らかに使い減りするタイプで22年4着時と同じステップだけに悪夢がよみがえってくる。時計は1分32秒前半、上がりは33秒2が限界というはっきりとした壁。あくまで時計か、上がりのかかった際の穴馬程度の評価。

変わり身を一番期待できのがセリフォスだ。前走はあくまで鞍上の差がそのまま着順、着差に直結しただけ。立ち回りの下手さが如実に表れた結果だった。まずは道中ラチ沿いで引っ掛かる始末。さらに致命傷だったのが、直線のコース取りのまずさ。4角過ぎまで2着馬の直後の位置取りだったのが、鞍上が焦りまくってわざわざ無駄なコース変更が勝負の分かれ目になった。2着馬と同じくそのままじっくり前が開くのを待てばロスなく抜け出せたものの、直線入口で2着馬と1馬身差が3馬身差に広がったことは技量の低さとして納得するしかない。休み明け(320211)から叩き2戦目(110111)より、唯一の経験のあるコースで勝ち鞍のない京都(010001)が最大の懸念点か。いずれにしても鞍上頼り。