４、10、６

４→10、６、３、５　(36点)

４−10、６−

10、６、３、５　(５点)

昨年から４キロ増のスーニは単純計算で１分11秒台が危うくなる。年齢を度外視すればフジノはとにかく凄い充実ぶり。低く見積もっても１分11秒後半が計算できる勢いは鞍上、好枠を加味すれば死角らしい死角はない。逃げ馬の直後でラチ沿いの折り合いから楽に抜け出してくるか。折り合いを欠くスーニを尻目にミリオンは４角手前で一気にマクって勝負を決めたい。

スーニはやはり小回りが合っている。あれだけ掛かり癖のある気性難が前走はピタリと折り合って今までにないスムーズな追走。勝負どころから一見強引にみえた早仕掛けでも、終わってみれば着差以上の圧勝は文句なしの内容だった。短距離ダートの重賞ではとにかく王者級の強さ。交流重賞４勝はすべて千四以上だが、むろん千二に割り引きのない絶対スピードで、すべては折り合いひとつに勝負が左右される。昨年１分11秒６は３着馬に４馬身差。フジノウェーブとは１秒１差がレベルの違いを物語っているが当時54キロだったことは忘れてはならないか。完全に掛かった気性難を露呈して馬群の中の折り合いで何とか自滅を逃れただけ。爆弾を抱える悪癖はいつ致命傷になっても驚かないだけに全幅の信頼は危険だろう。圧勝あってもポカを覚悟。

ミリオンディスクの前走は完全にゴール直前勢いを失った３着だが、ベストとはいえない条件だったことも否めない。園田時代を除けば千四(１２１４)で明らかに千二(５３０１)よりも分が悪い。千二で連対を外したレースは勝ち馬ガブリンに０秒５差、２着ダイワディライトに０秒３差なら納得の５着。前走で終始逆手前だったことは気になるが、好位抜け出しの好走パターンは前が止まらない馬場で絶対的な強み。

８歳馬フジノウェーブの成長は止まらない。ピークを思わせる２連勝。前々走がこれまで２年間なかった大井千二で上がり35秒台、前走は２年半前の自己ベストに０秒２差まで迫る時計が59キロを背負ったことで凄みが伝わってくる。大井千二は絶対的な信頼が置ける(７１１２)。目標が前々の先行タイプでますますレースはしやすくなった。

ヴァンクルタテヤマは２年連続で４角余力十分にもかかわらず、最後は完全失速の内容にはっきり直線長いコースに合わないことを物語っている。ケイアイテンジンはハナを切ることだけが生命線の逃げ馬。仮に自分の形になっても、大名マークがヴァンクル、４角手前からスーニ、ミリオンのマクり。交流重賞１度だけの浅いキャリアで凌ぐ姿が浮かばない。