1→14、7、12、13、2、5 14、7、12、13、2、5→1 1、14、7→1、14、7、12→ 1、14、7、12、13、2 (36点) 1−14、7− 14、7、12、13、2、5 (9点) 今年は各場所の2歳S上位組がそのままクラシックに挑む特異な年になりそうだ。例年ならば距離の限界で2歳戦に全力投球になる函館2歳Sや小倉2歳Sでさえ、ファインチョイス、アイムユアーズ、エピセアロームなどクラシックを意識させるスターホース予備軍が生まれている。すべてのレースで高いレースレベル。とりわけ北海道勢のレベルの高さが際立って、関東、関西デビューからいきなり重賞に挑むステップはさすがに厳しい。2頭の重賞ホルダーがクラシックを意識できるほどの強さで勝ち上がれば、どちらもとりこぼすことは考えにくい。 まずはクラレント。3角過ぎで完全に置かれてギブアップと思われたデビュー戦は直線だけのゴボウ抜き。内にモタれながら楽に差し切った相手が京王杯2着の2勝馬サドンストーム。千二並みのラップで差し競馬としても、水準以上の勝ち時計と負かした相手から、京都の新馬の中では一番強烈な印象が残っていた。 ジャスタウェイは結果的に超スローをじっくり乗りすぎた。予想外の大駆けとなった勝ち馬も相当な能力だが、この馬自身も連続最速上がり。32秒6の上がり時計は直線だけで3着以下に0秒8差をつけた破格の瞬発力だったことは言うまでもない。京王杯で見せ場のなかった勝ち馬モンストールはどうやらノドの疾患が敗因。すべてにおいて破格だった新潟2歳S上位2頭がいずれもこのまま終わるわけがない。折り合いにまったく不安のないレースセンスの良さで、距離延長は望むところ。 マイネルロブストの前走は前半、必要以上に控えた乗り方が致命傷になっただけ。結局、後手後手になってスローを見越して大マクりは妥当な選択。前々でスムーズに折り合っていた勝ち馬に直線並んで末脚の勢いが止まれば、乗り方ミスから展開が向かなかったと割り切るべきか。いずれにしても重賞で消極策連発の鞍上では怖さなし。 超スローだけの強さと切り捨ててきたディープ産駒でも、ディープブリランテだけは別格のスケールの大きさを感じる。昨年はあれだけディープ産駒は2歳時に勝ちまくったが、終わってみれば二千以上の重賞で勝ったのはラジオNIKKEI賞のダノンバラードだけ。デビュー勝ち後の2戦目で人気になってこけまくれば誰がみても全体時計が速くなると不発に終わっていることがわかるだろう。その点、この馬はデビュー戦である程度クリアしている。これが1分52秒前後の決着なら他と同じような人気先行型だが、馬なりマクりの4角先頭からムチなしの横綱相撲で水準以上の勝ち時計なら話は別。抜け出した際に内にモタれたことがわずかな死角だが、デビュー戦だったとして目をつぶりたい。 対照的にエネアドに魅力はまったく感じない。千六の良馬場で5ハロン通過が65秒4という考えられない超スロー。実質3ハロン競馬なら、上がり32秒台は当然と言える結果だった。同じ32秒台だった3着トランドネージュは早くも牝馬限定で壁に当たっているのが現状。前走より5ハロン通過で5秒前後詰めて、距離延長、直線の坂、道悪など数々の課題を克服するには相手が揃いすぎた。 同じ1戦1勝でもマデイラはまだ可能性がある。中団後方待機、直線入口で最内から大外の荒っぽい騎乗ぶりから直一気。ケタ違いの瞬発力はデビュー2連勝でファンタジーS4着、阪神ジュベナイル8着(0秒4差)の母マチカネエンジイロより出世を予感させる。
|
|
|