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東京裏読み

関東
1R
2R
7R8R
9R10R
11R

関西
2R3R9R10R11R

ローカル
1R3R

WIN5


 

東京10R馬単13→15、4、5、8

馬単BOX15、4、5、8

3連単フォーメーション13→15、4、5、8→

15、4、5、8、2、16、7、3 (28点)

15、4、5→15、4、5、8→

15、4、5、8、2 (27点)

3連複フォーメーション15−4、5、8−

13、4、5、8、2、16、7、3、11 (21点)

ブエナビスタの不振はごく普通に年齢的な衰えと割り切る。叩いても追い切り良化でも55キロの斤量でも魅力はない。アパパネ同様にヴィクトリアMで燃え尽きたような前2走から以前の輝きに戻るには劇的な変化が必要となっている。まずアパパネに惜敗のヴィクトリアMは単に距離適性の差。時計的にも価値ある内容だったが、極限の1分31秒台の決着で歯車が狂い始めたのも事実だろう。万全の態勢で挑んだ宝塚記念で0秒2差の2着。前走も内で包まれたとはいえ、以前なら馬群を割ってからのもうひと伸びに迫力があったはず。昨年のジャパンC33秒5の瞬発力は今や昔話で、前走の轍から4角大外ブン回しが確実になれば勝ち負けの怖さはない。あくまでうまく立ち回った際のワイドラインまで。

ヴィトクワールピサは好プレー連続の鞍上に頭が上がらない。スローを見越してイメージ一新の前々競馬で有馬記念を制覇。前走も向正で後方からマクって、逃げるトランセンドを大名マークが奏功してそのまま押し切っている。振り返れば鞍上は違うが皐月賞でも思い切った最後方待機からラチ沿いを突く大博打が成功した意外性ある勝ちっぷりだった。正攻法で挑んで惜敗のダービー、ジャパンCからがっぷり四つに組むと案外モロいタイプかもしれない。好枠を引けばやはり昨年の再現。徹底してラチ沿いにこだわってロスなく立ち回りたい。

ペルーサの前走はいつもよりハードな追い切りでリズムの悪さを嫌ったが、終わってみればさすがの底力。サンデーサイレンスの直仔がいなくなり、時代は新たな局面に。厩舎特有の質より量、徹底した馬なりの追い切りが通用するのもひと昔前の話ということは、厩舎の重賞勝ちの少なさに表れている。レースになると自ら体を作っていたSS産駒不在なら、やはりある程度の負荷が必要。ゴールを過ぎた後も追えばその悩みは解消するが、徹底した馬任せとなると限界があるのも当然だろう。銀河系軍団を揃えてこの数字はあまりにも頼りない。再び以前の追い切りパターン。ひたすらサバイバルレースを待つ他力本願型のイメージに出戻る。

オウケンブルースリの前走は重賞で未熟な鞍上のモロさが出た。トップハンデを背負いながらスローのラップにもかかわらず、離れた後方待機。4角前に一気にマクったが、重いハンデで差し切れるとでも思ったのが大きな間違い。平凡な35秒台の末脚で届かなったのは展開負けがすべてと割り切りたい。陣営にとっては幸運な乗り替わり。一時の深刻なスランプから抜け出せば、ある程度の計算は成り立つ。直線ラチ沿いにこだわる騎乗方法で夢が膨らむ。

外枠で嫌われれば穴馬としてエイシンフラッシュ。前走はこの馬でもハイペースの位置取り。4角で持ったままだったが、残り1ハロンでピタッ止まったのはラップを考えれば無理もない。それでも未知なる1分56秒台を前々で記録したことに大きな意味がある。マクり気味にも動けて内々で我慢もできる自在型。外国馬2頭が主導権を握って速くなるか、遅くなるかわからない不透明な変則ラップならば色気が出る。

オウケンブルースリに並ばれることなく、着差以上に楽勝だったトレイルブレイザーはまだまだ昇り詰める成長力を感じる。前走は見た目、太く映ったため評価を下げたが、実戦は直線入口で馬なり先頭。3着馬に0秒7差の貫禄勝ちは3年前にジャパンCを勝ったスクリーンヒーロー以上の勢いがある。これだけ骨っぽい相手になれば、さすがに前走のような馬体では厳しい。もうひと絞りなら狙う価値あり。

さすがにトーセンジョーダンのGT連勝はイメージできない。前走は超ハイペースからのレコード決着。スピードはもちろん、ある程度のスタミナが求められてこの馬の特性を活かしきった。特異なペースで走り慣れていた二千と違って経験不足の二千四百。スタンド前発走、4つのコーナー、大外枠など試練は山積み。

凱旋門賞馬のジャパンC勝てないジンクスは今年で終わる可能性が高い。デインドリームはこれまで来日したタイプとまったく異質であるからだ。2分30秒台で勝ち上がってジャパンCに挑戦したトニービンキャロルハウスとまったく違うタイプ。前レースレコード保持者のパントレセレブルと同じような評価でしっくりくる。この年も高速馬場。2分24秒6の決着は5馬身差をつけた圧勝劇で、その2着馬がピルサドスキーだった。そのピルサドはジャパンCで馬っ気を出しながら、エアグルーヴバブルガムフェローを一蹴して完勝。当時、上がりレースラップは36秒台が標準的な馬場状態。35秒1を直線半ばで突き抜けた横綱相撲は今でも強烈な印象が残っている。同じドイツ馬で95年にヒシアマゾンに競り勝ってジャパンC馬となったランド(凱旋門賞4着)より期待が高まるのも当然だろう。
今年4勝すべてが5馬身以上の楽勝。走るたびにケタ違いの成長力で進化を遂げている上がり馬は、この中間はオーバーワークが心配になるぐらいの追い切り。長距離輸送をクリアして体調万全で挑めることは明白で、日本馬場に慣れない鞍上だけが最大の不安となっている。いったいどの馬をマークして挑むのか。これだけ有力馬が横並びになるとマークミスで展開負けの可能性も否めない。外国馬が主導権を握るとスローになる今までの傾向を理解しているかどうか。中団より前が理想的な位置取り。

外国招待馬は格より調子、適性がすべて。これまでもはっきり格下馬の好走連発ならば、ミッションアプルーヴドの変身もあり得る話。二千四百の持ち時計は平凡だが、千八1分48秒1の時計は日本馬場を克服可能な数字。ゆったりしたローテーションでキャリアの浅さからも若さ満点。年齢度外視で狙ってみたい。
過去10年、中山開催だった年を除くと
5ハロン通過、6ハロン通過
2001年61秒6、73秒1
2003年61秒9、74秒1
2004年59秒4、71秒4
2005年58秒3、70秒2
2006年61秒1、73秒8
2007年60秒1、72秒8
2008年61秒8、74秒6
2009年59秒0、71秒2
2010年60秒7、73秒4
レコード勝ちとなった2004年は別格の速さとしても、年によって1〜3秒近くのラップ差があれば逃げ馬無視は危険。5ハロン通過が60秒台より速くなった年はすべて日本馬が主導権。10年ぶりとなる外国馬が主導権を握れば、驚くようなペースになることはなく、スローに近い逃げ。各馬にチャンスがあるメンバー構成なら、早めに動く馬もいないだろう。前々の直線ラチ沿い有利。