9→14、6、8、18、4、11 14→9、6、8、18、4、11 9、14→9、14、6、8、18→ 9、14、6、8、18、4、11、2 (48点) 9、14−6、8、18、4、11、2、16、1 グランデッツァの前走で一番驚いたのが馬体のバランスの変化だった。今までとまったくイメージの違った馬体の造り。ボテッとしていた馬体から馬体減の数字をはるかに上回るシャープな造りに生まれ変わっていた。吉と出るか、凶と出るかは微妙だったが、結果圧勝ならさらなるレベルアップへの序章か。いずれにしても中山コースがしっくりくる自在型であることは間違いない。 ワールドエースはまず馬場状態に相談しなければならない。もう走る前から乗り方がはっきりしている不器用さ。中団後方待機で好機のマクり。鞍上の性格から確実に4角ブン回す荒業ならば、馬場回復で直線ラチ沿いが伸びる馬場に変身すれば、脚を余すシーンが浮かんでくる。前日不良馬場から一気に良馬場まで回復が見込めなければ、常識的には外差し馬場でひとつの死角が消える。 ゴールドシップはまともな鞍上配置で生まれ変わった。あれだけ乗り方に苦労してきた馬を好位差しから33秒台の瞬発力勝負でネジ伏せれば、少なくても対グランではごく普通に逆転の計算ができる。札幌2歳Sは位置取りが悪すぎて脚を余す0秒1差。前々走は3角マクりという荒業からゴール前、二の足を使う中身の濃さに底力が示されている。デビュー戦レコード勝ちで2連勝決めたエリートが、新しいコンビでしっくりきてますます色気が出てきた。 ディープブリランテは以前から指摘しているように直線のササリ癖がもはや矯正不可能な悪癖として固まっている。これまでデビューからすべて馬群から抜け出した際、ラチ沿いに急激な切れ込み。デビュー戦はムチを入れずに楽勝できたが、3走前は何度も手前を替えて、前々走はラチ沿いにもかかわらず、左ムチを使わなければならないほど追いづらそうだった。前走こそ今までよりマシだったが、直線入口で一気に先頭に立つという限られた勝ちパターンで、乗り方はますます難しくなる。直線途中で抜け出すにはラチに頼るしかないコース取り。その他の乗り方ではおそらく真っすぐ走らせることに苦労するはず。これまで5ハロン通過が62秒2、63秒6、62秒6、62秒1。千八としては異常なほど遅かっただけで、距離延長でも今までより2秒以上速くなれば掛かり癖などまったく無視していい。すべてはコース取りがカギを握る。 重賞で確かな実績を積み上げてきた4強メンバーとなったが、大穴ならサトノギャラントの狙いも悪くない。母スティンガーと同等の切れ味に特長を持ち、距離に融通性のある差し馬として完成間近。上がりレースラップが加速していくハイレベルなレースになったデビュー戦こそ、グランに競り負けたが、その後は走るたびに磨きがかかった瞬発力となっている。休み明けの前走がグランと上がり時計で同タイムなら意外性は無視できない。気楽に乗れる立場を強みに直線内を突くか。 人気上位馬は歴代の皐月賞と比べても遜色ない実力。波乱の際は前残りか、直線ラチ沿いの馬か。予想以上の馬場回復で各馬、道悪のイメージが強すぎて消極的になった際。前走は向正まで完全掛かったアダムスピークは展開と乗り替わりが裏目に出ただけ。典型的なスローに強いディープ産駒だが、先行馬はほぼ2頭だけでハイペースになる可能性は低い。速くても平均で、ひとつ間違えれば昨年から続く重賞での超スローの再発ならロスなく立ち回れて脚をためられる好枠のディープ産駒ということ。 明けて3歳の重賞で単純に時計だけのレベルの高さなら京成杯が一番。その勝ち馬は出走回避したが、反応の良し悪しだけで0秒1差だったマイネルロブストは人気が落ちれば妙味ある。前走の敗因は鞍上特有の負けパターンである仕掛けの遅さと、のめりまくった馬場の悪さ。グランに0秒1差、GT2着、中山二千2分0秒7の持ち時計なら巻き返しても驚かない。
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