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東京裏読み

関東
8R9R10R11R12R

関西
9R10R
11R

WIN5

 

東京11R馬複BOX8、14、4、10、9、2

3連単フォーメーション8、14、4→8、14、4、10、9→

8、14、4、10、9、2、6、1、13 (84点)

3連複フォーメーション8−14、4、10−

14、4、10、9、2、6、1、13、17 (21点)

ニュー阪神馬場になってからの桜花賞で今年は最遅時計。前が残っても驚かない流れでヴィルシーナ以外はほぼ全滅の先行勢からもレベルの低さが伝わってくる。2年前とは実に1秒3も遅い勝ち時計。多少の馬場差があったとしても、同じ良馬場でこれだけ落差があれば、例年より桜花賞の着順そのものに固執しなくていいだろう。
オークスで距離を重視する必要もない。マイラーでも強い競馬ができる特異なレースであることは、これまでの傾向で顕著に表れている。近年はマイラーでも十分に太刀打ちできる傾向が強まって、距離経験が千六まででも何ら問題ない。スタミナ云々より折り合える自在性と長くいい脚が使える瞬発力が最大の注目すべきところ。
良馬場に限れば、過去10年で5ハロン通過60秒を切ったのはわずか2度。その他はほぼ61秒前後でレースの上がり時計も35秒台に集中している。盲点になりやすいのが千六では切れ味不足も、二千四百でも千六と同じような脚を使えるジリ脚タイプの一変だ。
07年から桜花賞馬はオークスで良績を残している。勝ち馬のレジネッタ(オークス3着)、ブエナビスタ(1着)、アパパネ(1着)、マルセリーナ(4着)。突然の大雨で馬場把握が難しくなって結果前残りに終わった昨年は特異な例として度外視すれば、今年もやはり桜花賞馬の意地か。

今年の桜花賞は遅めの平均ペース。前々で残れるラップを唯一凌いだヴィルシーナより、好位差しでヴィルより上がり時計で0秒8も上回った勝ち馬ジェンティルドンナに注目は当然。直線で前が壁になって、さらに何度も手前を替える若さを露呈しながら数字以上の強さで圧勝した未勝利勝ち。牡馬相手にもまったく動じず、馬群から抜けるまでが超速かったシンザン記念は力業でネジ伏せた。前走も外から被されぬ位置取りをスムーズに立ち回れたとはいえ、最速上がりできっちり捕えている。勝った3戦はいずれも鮮やかな差し切り勝ちで、大跳びのフットワークと切れのある瞬発力は東京コースがイメージどおり。不安材料は鞍上だけだろう。これまでGT2勝はいずれも7番人気で気楽に乗って快勝。人気になったGTでは2度も降着になったことにプレッシャーの弱さが表れている。前走と同じ鞍上なら自信の本命馬。

ヴィルシーナの前走は3着馬に並ばれてもうひと伸びしたが、数字的には物足りない内容だった。結局、ペースが上がれば切れ味半減するディープ産駒特有の負のスパイラルなのか。過去10年で最遅時計となった前々走も、超スローの上がり勝負だったから33秒台の脚を使えた可能性が否めない。これまで最速上がりはデビュー時だけ。例年、典型的な上がり勝負になるオークスでは、どうにも単というイメージが浮かばなくなった。血統的にも陣営がオークス向きと断言する理由がわからない。母は千四以下に良績集中のスピード馬。体型的にもマイラー色が強く、二千以上でさらなるパフォーマンスを発揮するような馬体に思えない。母はジリっぽい逃げ先行型で勝ち味に遅かった。

大穴候補にオメガハートランドを一考。案の定、桜花賞で大幅な馬体減となって単なる回ってきただけの内容となったが、通算7戦して4度の最速上がり。それ以外の3戦の中で、完全に引っ掛かったクイーンCは見せ場がなかつたが、フェアリーSと桜花賞はメンバーNo3の上がり時計に世代トップレベルの切れ味が示されている。馬体回復がすべての中間にもかかわらず、1週前の追い切りで強い負荷。引っ掛かる気性で折り合い難の不安よりも、追ってからの反応良化を求めたブリンカー着用など両極端な結果を覚悟しなければならない大博打に出た。フェアリーS、クイーンC、桜花賞はいずれも折り合い難の自滅。とにかくスムーズに立ち回れば、勝てるスピード、パワーを兼ね備えている。

ミッドサマーフェアは3勝すべてが圧巻の内容。未勝利勝ちは前日のフェアリーSより1秒1上回る好時計。2勝目となった前々走は同日の毎日杯にわずか0秒1差。マウントシャスタとは同タイム、スピルバーグを上回る毎日杯2着に相当する時計は牝馬離れした快時計だった。超スローを出遅れて展開負けとなったクイーンCでヴィルシーナに0秒6差及ばなかったが体型、脚質から理想的な距離延長で逆転が浮かぶ。

ウィリアムズ騎手は神がかり的な乗り方で良績を残している。日本の競馬、馬場に経験が少なかった昨年とはまさに別人のような快進撃。乗る馬のほぼすべてがイメージ一新の変わり身で、マイラーのアイムユアーズも軽視できなくなった。前々走は道中ラチ沿いを立ち回った馬がワンツースリーで展開の利。前走は2着馬を交わせる展開で結果競り負けたが、振り返れば主要重賞の上位常連という安定感に底力が示されている。掛かることのないレースセンスで魅力の鞍上、絶好枠を引いたツキの良さ。日替わりで重賞馬が変わる牝馬戦線なら、内々我慢から一瞬の脚を活かして大駆け可能。

突然の大雨だったが、終わってみれば馬場悪化のなかったNHKマイルは逃げ馬絶対有利の前残り競馬となった。逃げ馬にすべて11秒台の上がりラップで走られては、後方待機のハナズゴールが太刀打ちできるはずもない。中間にアクシデントがあって追い不足で叩き台ムードが強かった前走でも、勝ち馬より上がり時計が上回った事実。ひと叩きの牝馬限定戦で瞬発力がモノを言う特異なレースならば、3走前と前々走のケタ違いの圧勝劇を重視できる。スローに近い流れなら二千四百でも上がり時計は34秒半ばの計算。

馬体に細さは感じなくても、現実に前走は10キロ減。それでもトーセンベニザクラは意欲的な追い切りを消化してきた。パワーが要求される馬場だった阪神と道悪に苦手意識と割り切れるほど成績に落差あって頼りないが、仮にも重賞馬。コース替わりで一変できる実績を積んできた。イメージ的には距離延長で同じような脚を使えるタイプ。千八2戦の経験を強調したい。