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中山裏読み
関東
8R9R10R11R
関西
9R10R
11R12R
WIN5

中山11R開催中止

圧巻の前走内容だったフェイムゲームが未勝利上がりでも器の違いで重賞突破できる。デビュー戦はスタートでギブアップなる大出遅れでまったくの論外。前々走はいくらかスタート良化でも、距離に対応できずに直線ラチ沿いを一瞬伸びかけただけで終わっていた。デビュー当初から目立つ馬体だった良血馬が、ひと息入れたリフレッシュ効果で心身ともに確かな成長。前走は直線の追い比べで一瞬にして先頭に立つという見違える瞬発力から最後早めに流して2分2秒7。クラシックを意識できることは上がりレースラップ11秒9-11秒9-12秒1が物語っている。少頭数の上がり勝負は望むところ。兄バランスオブゲームは道悪上手。

ラジオNIKKEI賞は5ハロン通過66秒0という新馬並みの超スローで時計を度外視。クラシック候補のエピファネイアキズナに接戦こそがアクションスターの底力の証となる。エピファには0秒1だけ下回ったが、キズナとは同タイムの上がり時計。未勝利上がりだったことを考慮すれば、時計、着順以上に中身の濃いレースだったことは間違いない。時計勝負にメドが立ってない現状なら道悪歓迎。

ラウンドワールドは押せ押せのローテーションを使うここで前走惨敗が納得できる。前走は新馬並みのラップで離れた最後方待機。直線までまったく仕掛けることなく、追うのを早めにあきらめた内容は明らかに試走。レース前から叩き台として決めていたレースなら、改めて前々走までの4戦連続最速上がりを見直さなければならない。ここで見せ場もなければ、早い時期に使いすぎた大きな反動が出たということ。

リグヴェーダは取捨に迷いが出る。確かに前走は強かった。直線並ばれると2段加速の伸び。最後流して最速上がりの完勝は着差以上に能力の開きを感じさせている。それでも数字から浮き彫りになる不安材料。千八で5ハロン通過62秒2なら当然の上がりレースラップ11秒2-11秒6だが、この0秒4の落差が一流馬と思えぬ要因でもある。本来は減速なしか、それに近い数字が求められた上がり勝負だったことは間違いないだけに惨敗があっても驚きはない。

フラムドグロワールは早くも瞬発力勝負や時計勝負に限界を示していただけに距離延長で新境地を見出すしかなくなっている。なるほど控える競馬では全体的に歯がゆい競馬が続いているダイワメジャー産駒。前々である程度スタミナを求められる流れで本領なら、理想は前々走の先行抜け出し。流れが落ち着きすぎれば、自らハナを切る乗り方も悪くない。

ノウレッジはいかにもマイラー体型。前々走の重賞で最速上がりなら芝適性に疑う余地はないが、さすがに一気の距離延長の条件では強気になれない。スタミナも求められるような流れになると策はない。

マイネルマエストロの強みは単に距離経験だけか。前々走は5ハロン通過59秒0のハイペースで展開がはまった内容で、前走は前週未勝利並みのラップと上がり時計では相手にも展開にも恵まれたことが否めない。逃げ差し自在で結果が出ているだけに、乗り方に迷いが出そう。