11→3、6、12 (18点)
距離短縮の前走でエキストラエンドは一変した。やはり二千四は見た目からもイメージの合わない悪条件。流れがはまった1戦のインパクトが強かったのか、陣営は必要以上にこだわり続けて歯がゆい競馬が続いていた。叩き2戦目、東京コース、高速馬場など数々の条件が重なった結果としても、直線狭いところをこじ開けて抜け出しに時間がかかってゴール直前、一瞬で差し切った末脚は見事だった。千六~千八ベストをにおわせながら、再び距離延長で取捨に悩むが、逃げ先行馬が長距離砲のポールアックス、ダート馬のニシノヴァンクール程度。願ってもないスローの瞬発力勝負なら最小限の減点でいいだろう。弥生賞でフェノーメノに先着実績。
相手は同じような脚質ジェントルマンに絞る。以前の勝負弱さが解消して、ますます末脚に磨きがかかって素質開花を思わせる勢いが魅力。4走前でデビュー以来、初の最速上がり。5度目の上がり33秒台となった前走が2度目の最速上がりとなったことに状態の良さや成長力の裏付けが示された。重賞馬のダノンバラードに0秒6差、重賞上位常連馬のデスペラードに0秒1差となった当時より、心身ともにパワーアップならば、もう準オープン卒業に手間取っている姿は浮かばない。
トウカイオーロラは結局、直線まで我慢するしかなくなった。積極的に動いて不発に終わった前々走が追い込み馬としての象徴的な結果。スローが避けられない手ごろな頭数では、はまってワイドラインが限界。ヴァーゲンザイルはスピード勝負に裏付けのない長距離型。前3走で上がり33秒台マークのネオブラックダイヤ、リリエンタールが混戦で妙味。 |