4⇒9、11、7、15、3、1、2、5 (168点)
重賞とは名ばかり。エイシンブルズアイが主役になるようなレベルの低さ。確かに前走内容の勝ちっぷりはよかったが、数字に表すと微妙になってくる。まずはオープンとしては考えられないような超スロー。楽に抜け出して楽勝はオープン馬なら当然の結果でもあった。それでも相手はさらに低調になれば仕方なしの主役か。4走前は同日500万にわずか0秒4だけ上回った時計、3走前は13番人気馬に大駆けを決められて、前々走は時計の限界を早くも示している。パンパンの馬場は見込めなくなって1分7秒前後の決着が消えたことが唯一の救いで、消去法から人気馬になっていることを忘れてはいけない。
同じレースで逃げ残ったアンバルブライベンも同等の評価まで。スタート直後は押して押してハナを切ったが、終わってみれば逃げ絶対有利の超スロー。先行馬が上がりレースラップ11秒0-11秒2を脚を使えば後方勢は届くはずがない。本来ハナを切って完全燃焼したいベルカントが中途半端な乗り方が続いているだけに、楽に主導権を握れる展開の利だけが頼り。いずれにしてもエイシン基準ならば軽く扱えない。
オープンで確かな手ごたえをつかんだバクシンテイオー狙いは悪くない。京都は初コース、休み明け(211011)に対して叩き2戦目(200002)と嫌な材料は揃うが、千二(320211)で前走と同じ54キロは恵まれている。デビュー以来、最低体重の前走が最近で一番の好馬体。高速決着が薄れた馬場など、コースとローテ以外は好条件が揃う。
サドンストームは6歳になっても成長が止まらない。さすが兄にワールドクラスのラッキーナイン。デビューしてから最速上がりは実に15回。それでも重賞勝ちもオープン勝ちもない4勝馬に、この馬の仕掛けの難しさが示されている。陣営は徹底した千二志向だが、3走前のスワンS0秒4差の4着から、京都内コースのこだわりを捨てるべきだろう。乗り慣れた主戦にスイッチでも、この条件で勝ち負けできるまでにもう一段階の成長が必要。
セイコーライコウの前走は58キロ。さすがに酷量を背負って勝ち切るほどのパワーを兼ね備えてない。すでに今年8歳。千二(452404)の良績でここ3戦中2度の掲示板外しが衰えを示している。いずれにしても久しぶりの関西遠征は高齢馬にとってプラスがない。
セイコーと真逆なのがベステゲシェンク。これまで陣営のレース選択が間違っていた可能性が出てきた。前走は上がりレースラップ11秒3-11秒4-11秒6。直一気の勝ちっぷりはまさにスプリンターそのもの。デビュー勝ちの期待馬が遅すぎる適性の見極めで5歳にして本物の勢いに怖さがある。内コースをクリアすれば一気に重賞ロードへ。 |