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阪神裏読み
関東

3R5R6R8R
9R10R
11R12R
関西
2R5R6R9R10R11R12R
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阪神11R

3連単フォーメーション15⇔14⇔3、6、7、1、12、16 (18点)

近年にない3歳世代の重賞レベルの低さだが、先週のアーリントンCも例外ではなく再び泥試合だった。同日1000万より0秒9も遅い勝ち時計。昨年暮れのGⅠで1000~1600万のレベルが求められるのにもかかわらず、ペースを考慮しても実質500万レベル止まりでは重賞初挑戦馬があっさり勝つのも理解しなければならない。それでも妥当ルージュバック筆頭組としてはジュベナイルFの1、2、3着馬が頼り。クラシックトライアルではスローペース依存症がなおさらきつくなる傾向ならば、単純に瞬発力型を選ぶのが正解だろう。

まずはレッツゴードンキ。走るたびに評価を上げて逞しさを増していく成長具合の凄さと完成度の高さ。キンカメ×マーベラスサンデーは今後も注目しなければならないニックスとなりそうだ。とにかくデビュー当初とイメージ一新。デビュー戦は勝ち馬以外で勝ち上がった馬がわずか1頭だけの寂しいレベル。ほぼ馬なりで勝ち上がるのも納得だったが、次走札幌2歳S2着は着差以上に光るパワーとしぶとさだった。スタミナ重視のサバイバルレースで時計を3秒詰めてあと一歩。前々走は同日比較で1000万に少し劣る程度のハイレベル。前走を含めていずれも勝ち馬の大駆けに屈した惜敗続きならば、いぜんクラシック主役級の評価に変わりない。ディープ産駒のようなキレキレの瞬発力はなくても、いつの間にか上位争いのようにいい脚を長く使う末脚に特長がある。デビュー当初から期待どおりの成長カーブでさらなる充電効果を期待したい。

ココロノアイも数字どおりに走った。前々走は1000万を少し劣るぐらいの勝ち時計。初の関西遠征など数々のハードルを乗り越えた前走は着差以上に価値がある。原石のイメージが強かったデビュー戦から文字どおりに磨きかかって輝き始めた3歳牝馬。レッツゴーとの勝負付けはまだ済んでない。

クルミナルは今年も出たディープ産駒の新星誕生としての扱い。とにかく前走は先頭に立つまでが速かった。負かした馬が次走凡走で評価は揺れるが、上がりレースラップがすべて11秒台を真一文字の伸びから着差以上の楽勝。距離短縮で極限の瞬発力勝負に対応したレースセンスや馬体の良さを素直に評価すべきということ。とにかくスローの強さは産駒の特長。ダート馬が主導権を握るような展開は理想的な流れになる。

兄に皐月賞馬キャプテントゥーレ、新潟記念2着クランモンタナだが、コンテッサトゥーレの距離延長に不安を感じる。母エアトゥーレも千六マスターに経験と時間が必要だったこと。姉アルティマトゥーレは千四もギリギリのスプリンターだったこと。自身の戦績も千四までの経験では壁に当たっても驚かない。前走は大出遅れから鞍上の上手さで馬群をうまく捌いて最小限のロスで立ち回ったことが勝因につながったことも考慮すれば、矯正不可能なスタート下手にとって乗り替わりにプラスがない。

ロカの前走は大出遅れからうまく立ち回ったが、結局最後は切れ負け。勝ち馬とほぼ同じ位置取りだった前々走も見せ場のなかった内容から、どうにもデビュー戦のインパクトが走るたびに薄れていく。何より出遅れ癖のついた癖馬を手遅れの乗り替わり。スタートでミスしたロスをカバーできるほど成熟してない。

アンドリエッテは地元、絶好枠だが、大跳びだけに最内枠を引いて微妙になった。いかにも広いコースの合う大跳び。馬群の中の追い比べでいつもの34秒半ばの瞬発力が不発に終わる可能性は高まっている。終始外々を回らされて0秒1差の前走は勝ち馬並みの中身の濃さを評価するか、小柄な牝馬が前走12キロ減を割り引くかどうか。悩みどころの多いタイプ。