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京都裏読み
関東
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ローカル
1R2R
11R
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京都11R推奨レース

3連単フォーメーション17⇔3、2⇔3、2、11、4、12 (24点)

17⇒3⇒13、8、16 (3点)

3連複フォーメーション17-3、2-3、2、11、4、12、13、8、16、7(15点)

リアルスティールは正念場だ。何度も示しているようにディープ×ストームキャットは総体的に一流馬としてどこか資質が劣っているのが持論。レベルが上がれば上がるほど顕著で、大一番に弱さがあるということ。同じ血統のサトノアラジンエイシンヒカリは距離に限界がはっきりして千六~二千がベスト。そのサトノは土曜日に勝てる相手で取りこぼした。時計がある程度求められて最速上がり32秒8の末脚に屈している。中~長距離路線のキズナも天皇賞春が象徴的な結果だった。距離に限界を示して、時計も求められる極限の瞬発力勝負で意外なモロさを露呈。ダービー馬が直線もがく姿を2年連続で目の当たりにすれば、たとえ現役続行して三度目を挑戦しても、同じような結果だっただろう。母父ストームキャットで距離三千二好走のイメージが完全に浮かばなくなった。もちろん、わずか1ハロン短縮された三千でも同じようなイメージしかない。
さらに鞍上のGⅠの勝負弱さも足を引っ張っているか。どこかリズムの悪さが否めない。皐月賞は完璧な位置取りと仕掛けのタイミングで完全な鋭さ負けだったにもかかわらず、ダービーではドゥラメンテの直後で大名マークは不可解。鬼脚を使うドゥラの後方から差せる計算を成り立たせるには無理があり、相手のミス待ちという自信のなさがそのまま乗り方に表れたとすれば、菊花賞でさらなる迷いが出ても驚かない。鞍上のGⅠ実績は牝馬か、短距離しか勝てないというイメージは昔のまま。2年前に菊花賞制覇したエピファネイアとは能力も立場も違っているだけに、リーディングトップを独走している意地をみせてもらいたい。いずれにしても極限の時計決着では手も足も出ない可能性。単調な瞬発力勝負になることをひたすら待つしかない。

クラシック未出走でも前走の着差がそのまま能力差。リアファルが最後の一冠でリーチとなった。母は芝千八~二千で3勝。ダート経験なく、掲示板を外したのが9回の通算(324239)。兄クリソライトは本物のダート馬だが、姉にはマーメイドS2着のマリアライトで芝血統が示されていた。なるほどソエに悩まされてデビューからダート路線。路線変更によって本来輝ける舞台で天井知らずとなって、まさに昇り竜のごとく頂点を極めようとしている。無理して芝を使わなかったこと、乗り替わったこと、ハナにこだわったことなど数々の条件が重なったことも奏功して一気に本格化した。
前々走で芝仕様に仕上げた馬体は数字ほど細くなく、シャープな仕上がり。超スローから直線入口でずらりと横並びになる瞬発力競馬を初芝だったにもかかわらず、メンバーNo3の上がり時計で振り切った。次走の小倉記念で差し切ったアズマシャトルを上回る数字で逃げ切れば、血統の下地から前走は走って当然の流れ、勢いだった。
前走は各馬早仕掛けになる超スローを直線まで仕掛けを我慢。いつもより高めのテンション、ひと息後などある程度ハードルは高かったが、上がりレースラップ11秒0-11秒4-11秒7のすべて11秒台でまとめてリアルスティール以下を子供扱い。初GⅠでも格下感などまったくない。むしろリアルとは立場が逆転。大外枠でもハナにこだわることができれば、死角らしい死角はなくっている。ダートとはいえ、番手競馬はどこか頼りなっただけにとにかく強気の逃げ。

サトノラーゼンは外枠を引けば見切ったが、内枠を引いて改めて折り合いに注目したい。前2走はいずれも以前になかった行きたがる仕草。とりわけ前走は折り合いだけに専念したにもかかわらず、不発に終わったことが嫌な残像として残っている。確かに直線入口で包まれ気味。無理やり狭いところから抜けてきたが、前がクリアになっても見た目に他馬との違いがわかるような伸びはなかった。休み明けで数字どおりの太めというより、上がり33秒台の経験なしのジリっぽさが結果に出た可能性が強まっている。"コンクリート馬場"に仕上がって極限の上がり時計が求められる京都はいかにも合わない。ダービー2着という底力だけが頼り。

キタサンブラックは同じような悩み。確かに逃げにこだわらない先行脚質は魅力だが、そもそも逃げ先行馬でも上がり34秒台が求められる馬場や流れに対応できるとは到底思えないのが現状。前走も直線入口で先頭に立って押し切れたのは同日未勝利二千並みのラップだったから粘れたということで、上がり34秒後半はいかにも物足りない。皐月賞は掛かり気味、前走も行きたがる仕草が出れば、さらなる距離延長でこれまで以上に折り合いに苦労しそう。スローの上がり勝負では太刀打ちできず、平均~ハイになるとスタミナ不安が否めない。八方ふさがり。

ブライトエンブレムは正直、拍子抜けだった。度重なる休養でレースで得られる経験、成長を逃して驚くような成長がみられない。4角大外ブン回しの荒っぽさから、勝ち馬を余裕で上回る脚色だった弥生賞のインパクトも徐々に薄れてきた。前々走は直線捌きやすい内目を抜けてきたが、鋭さそのものは平凡。前走は3角過ぎからかなり外々を回らせる最悪なコース取りとしても、目立たぬ末脚で着差以上の完敗に成長度の低さが表れている。距離云々の前に単純な上がり時計ベスト比較でメンバーNo17は致命的な瞬発力不足。

ベルーフの復活は難しい。いぜんつかみどころのないハービンジャー産駒だが、少なくてもコンパクト体型のこの馬にとって二千でも限界ということ。瞬発力勝負では同じような脚質のディープ産駒より劣って、どこか勝負弱さを漂わせているのが産駒の特徴だ。3走前、前走と最悪に近い行きっぷりからブリンカーが裏目に出ている可能性もある。まずは馬体を戻すべき。

一番の狙い馬はタンタアレグリア。時計も瞬発力も求められるレースで実にしぶとい。単純な瞬発力勝負では前走が限界ならば、走る条件ははっきりしているだけに、リアファルが平均~ハイペースで逃げた際の残り目で台頭してくる可能性は高まっている。初の二千四だった5走前は手応えほど伸び切れず同タイム2着だったが、その後は走るたびにレベルアップ。3走前の青葉賞は道中完全に引っ掛かる折り合い難ながら、直線は追い出しを我慢する余裕。勝ち馬の瞬発力に屈したが、それでも3着馬に並ばれるともうひと伸びした勝負根性は褒めていい。前々走のダービーは内目を立ち回ってロスがなかったとはいえ、最後の脚色はリアルと同じ脚色。終わってみれば二千四では時計を3つずつ詰めて、ダービーでは対リアルで上がり時計が0秒2上回って着差は0秒2差。ここまで上り詰めれば、ひと夏を越した未知なる可能性を感じないわけがない。とにかく時計を求められる速い流れが理想。

2連勝中で売れているのか、スティーグリッツの人気は意外だった。着順以外の数字はごく平均レベル。3走前には同世代の牝馬に競り負けて、前々走は現在1000万卒業に手間取っているエイシンアロンジーが2着馬。前走は最速上がりより0秒3も遅い上がり時計でますます強調点が失われていく。母サンタフェソレイユ、母の兄キングストレイル、母母サンタフェトレイルはすべてドマイラー。血統からはいち早く脱落組に入る。