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東京裏読み
関東
1R2R
3R8R
9R10R
11R12R
関西
2R3R
6R9R10R11R12R
ローカル
1R2R
11R
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東京11R推奨レース

3連単フォーメーション8⇒15、3、2、1、16⇒

15、3、2、1、16、6、4、11 (35点)

ラブリーデイの本格化は予想以上の成長力で早かった。今や邪道となりつつある京都大賞典⇒天皇賞秋のローテを組んだ時点でどこか嫌なムードがあったが、前走の結果から完全に納得できただろう。先を見据えた距離経験を活かしてGⅠブッコ抜きの可能性を感じさせる豪快な勝ちっぷり。3走前はマクリ気味の仕掛けから直線入口で早くも先頭から押し切るという着差以上の完勝。前々走も残り1ハロンから先頭に立ってそのまま押し切ったが、いずれも相手や展開に恵まれたことも否めなかった。とにわけ前々走は同日500万より5ハロン通過でわずか0秒1だけ速いラップから0秒4だけ上回った勝ち時計なら、GⅠ級とはおせじにも言い表せなかった。
それが前走で評価が一変。一流馬から超一流馬への成長過程がうかがえたレースとなれば、自信を持ってGⅠに挑める。ひと夏を越して成長期を迎えた5歳馬。相変わらずスローペース依存症の出た重賞でも、馬群から残り1ハロンで先頭に立つまでが一瞬。過去10年で比較しても大きく胸を張れる。勝ち時計はNo3、上がり時計は断トツのNo1。時計が出やすい馬場を割り引いてもどこかジリっぽかったイメージは払拭できるはず。
重賞未勝利の本格化前で東京(110021)だが、改めて調べると中身が濃い。東京初登場だった京王杯2歳Sは7番人気で2着。勝ち馬その後重賞2勝したエーシントップ。続く挑戦はダービーでブービー人気。それでも上がりメンバーNo3となる33秒9の瞬発力から2分24秒7。2着エピファネイアには0秒3差で上がり時計が同タイムなら価値ある7着だった。その後はオープン特別でダービーフィズ以下を子供扱いして勝ちあがったが、目黒記念は1馬人気で取りこぼして、アルゼンチン共和国杯は掲示板が精一杯に終わっている。マイラーでも勢いでこなせるダービーとなれば、やはり距離は千八~二千までがベストの中距離型。極限の決着になりやすい天皇賞秋では最高舞台、条件となる。生涯2度目の最速上がりとなった前走からさらなる磨きがかかるか。いずれにしてもパンパンの良馬場歓迎。直線坂コースで1分59秒を切ったのが3走前というフレッシュさがあれば、鬼に金棒状態。乗り替わりからの微妙なズレが唯一の不安材料。

前走快勝でもエイシンヒカリは今回も見切る。ラップ的にどうしてもインパクトが残らない。スタート直後が13秒0、道中は12秒0が2連発など、馬場を考慮すれば残って当然のラップを刻めた。上がりレースラップはむしろすべて11秒前半が一応の目安だったが、終わってみれば11秒0-11秒3-11秒7。500万並みのラップを刻みながら、GⅠの前哨戦と思えぬ平凡な数字と減速ラップに強調点が浮かばない。完全な差しラップでもしぶとい粘りが能力の高さなのか、差し馬がだらしないのか。いずれにしても稍重に近い馬場としても物足りなさが否めない。
これで2戦連続で泥試合。振り返ると前々走も同じような平凡さ。最後のラップは12秒2もかかったからこそ、残れたという微妙なレースレベルで、ひと息入れても驚くような成長は示させなかった。何より持ち時計は千八も二千も時計ひとつ短縮しなければならないほどスピード不足を露呈。わずか2戦だけのキャリアとなる二千で初のGⅠ挑戦にも怪しいムードが漂う。初重賞で惨敗した4走前の悪夢がよみがえる。

ごく普通のディープ産駒は短い期間で1度だけの成長カーブを描くが、エリート牝馬は2段階成長、長い期間に特長がうかがえる。ジェンティルドンナ同様にショウナンパンドラは同じようなイメージが固まりつつある。直線坂コースに良績がなかったが、前走でイメージ一新。凄味さえ感じさせる横綱相撲は完全にひと皮むけた完成形の円熟期が示されただろう。とにかく一瞬にして坂上で先頭に立つ瞬発力は他馬が止まって映ったほど。上がり34秒台がわずか4頭だけで、スローにもかかわらず、メンバーNo2に0秒4差も上回る最速上がりはレベルがひと回り以上の差があったということ。前々走でラブリーに0秒2差から確かなレベルアップ、さらに前走で子供扱いしたロゴタイプを物差しにすると逆転があっても驚かない。

アンビシャスは高評価のままでいい。前走はスタートで終わったというあくまでも一過性のポカ。同日1000万千六より5ハロン通過が0秒7も遅いという数字は考えられない超スローで逃げ切り当然の前残り。それで自身の上がり時計ベストとなる33秒0に確かな収穫もあった。初の古馬相手の重賞で0秒5差。休み明けで持ち時計も更新すれば、もうワンランク上のレベルに到達するのも時間の問題だ。体型から将来的にはマイル路線が青写真と思われるが、前走でも馬体の良さは際立つほど目立っていた風格があれば、二千はギリギリこなせるスピード型というのが現状の評価。瞬発力勝負では一流古馬相手に互角以上を前走で証明して、理想的なステップで再び好枠を引く運の良さ。騎乗停止でエリ女を棒に振る鞍上も力が入る。

ディサイファはいい意味でなく、悪い意味でGⅠになると驚くような乗り方になる鞍上の手腕ひとつ。直線では一流騎手なら馬群を割ることもできるスペースがあっても躊躇する臆病さを抱えて、差し追い込み馬はほぼ徹底して4角ブン回しに乗り方を固めている。スタート直後が13秒0の遅いラップだからこそ、好位につけられた前走だったと理解していればいいが、今回も同じような出し方ならば、一気に位置取り悪化の可能性も否めない。後手に回っては策のない鞍上とのコンビで、どれだけ好位につけられるかが最大の焦点。
馬そのものの能力はピークに近いとみていい。前走の上がりは自身のベストに0秒2差。二千限定の上がり時計でも、メンバーNo4の瞬発力を誇る。得意の千八(431200)の時計はメンバーNo1に0秒3差。二千(443103)の時計はメンバーNo4なら勝っても驚かない数字を持っている。エイシンの大逃げでバラける展開が理想。