9⇒3、4、8
すでに勝負付けは済んでいる相手。ここではサトノダイヤモンドの1強となって先を見据えたレースになる。とにかくデビュー2戦が圧巻。デビュー戦は着差こそ0秒4差だが、ムチを使わないで2着ロイカバード以下を子供扱い。前走は馬体良化だけが課題だったが、同じ2戦2勝のマカヒキ同様に雰囲気がデビュー戦とガラリ一変。数字上にスカッとした好馬体から、再びムチを使わずに残り150で突き抜けた。何といっても2戦連続で加速する上がりレースラップも驚きだが、いずれもすべて11秒台。前走は残り6ハロンから加速ラップだから恐れ入る。どのみちスローに近い流れで距離短縮はまったく問題ない。唯一の不安はパンクだけ。厩舎到着前の追い切り方法に問題があるのだろう。有力な関西のノーザン、社台系生産馬がパンク連発となっている負の連鎖が止まらない。無事ならば間違いなくクラシック最有力馬は反動の出ないような勝ち方が理想。
陣営のエゴでデビュー戦敗退からわずか3戦目では返り討ちに合う可能性が高い。ロイカバードはこれといって大きな武器を備えたわけでもない。前2走で最速上がりでも、前々走は加速する上がりレースラップが当然のラップで最後減速なら強調点が乏しくなる。前走も残り100から流したとしても、11秒9のラップの評価は微妙なってくるだろう。いずれにしてもデビュー戦で子供扱された勝ち馬とは着差以上に力量差を感じただけに、驚くような成長力がない限り逆転は浮かばない。
強敵相手でも工夫もなく、ひたすら自らのスタイルを守るような乗り方に徹する鞍上配置でノガロに怖さも新鮮さもない。鞍上の差でロワアブソリューか。抑え切れない手応えの良さで3角前にようやくハナに立つような乗り方だったが、終わってみれば10秒台が含まれる上がりレースラップを最後流して楽勝している。少し頭の高い走法だけに現時点ではハナ切って完全燃焼タイプか。行く気をみせれば楽に逃げられるメンバー構成。力試し。 |