11、9、7⇒11、9、7⇔
11、9、7、10、6、4、1 (54点)
逃げ先行馬が少なく、強調点が見当たらないほどの低調ぶりで、追い込み馬にこれだけ偏れば直線だけの瞬発力勝負。前走のGⅠからGⅢ、58キロから57キロ、叩き2戦目(210111)のローテから休み明け(302002)。単純な上がり時計比較でメンバーNo3の瞬発力を誇るロサギガンティアに走る条件が揃った。前走は過去10年の良馬場では5ハロン通過56秒3~57秒4で今年は59秒1。未勝利並みのラップで4角ギブアップの位置取りでは手も足も出なかったのは当然だろう。それでもメンバーNo3の瞬発力で地力は示した。厩舎特有の左回り専門馬として完成されて新潟、東京(322212)。当然の見直し。
低調な中京記念組が狙いづらいならば、やはりマジックタイムの存在は大きい。展開がはまったとはいえ、牡馬混合のダービー卿で直線一気を決めた重賞ホルダー。前走は乗り替わりが裏目に出たと納得することができる。東京、新潟(440005)。むしろ左回り巧者のはずが、直線でなぜか手前を替えることなく終始逆手前。申し分ない位置取りからバテた馬も交わせなかったことからもうかがえるコンビ間の呼吸の悪さだった。名手に乗り替わって休み明け(210002)の仕上がり早。見せ場のなかった前走でも自己ベスト更新ならば、もうひと回りの成長は可能だ。
レッドアリオンは昨年の再現があっていい。置かれるだけ置かれるズブい馬が突然の逃げ。今年同様に確たる逃げ馬が不在としても驚きの奇襲策が見事にはまって重賞2勝目を手にしている。直線平坦がしっくりきた非力さだが、瞬発力に陰りのないことが示された前走の12度目の上がり33秒台以下で不気味な存在に浮上。
頼りになる鞍上配置で魅力的になるサトノギャラントだが、新鮮味もない乗り替わりでは強気になれない。行きたがる気性を先頭からかなり離れた後方で折り合い重視の乗り方に固められて八方ふさがり。今年7歳、後のない年齢になっても単調な乗り方に徹して同じような結果の繰り返しでは、4走前の最速上がりとなった距離に短縮で不発のない新潟コース替わりでも入着ライン級のイメージは覆らない。
前日の1000万よりわずかに上回った中京記念に価値を見出すのは難しい。不振続きで古馬重賞初挑戦だったガリバルディが一気に差し切れたのもレベルの低さの表れ。前日の500万並みのラップで追い込み型の2頭が馬券に絡んで泥試合級のレースレベルの低さが決定的となっている。前々で粘り込んでビークトラムに何ら魅力を感じず、あえて拾うならば前々有利の流れで追い込みを決めたケントオーか。前2走で連続の最速上がりが本格化の予兆。直線平坦もイメージどおり。 |