10⇒11、4、12、1 (36点)
10、11、4、12、1
10、11、4、12、1
打倒キタサンの資格があるのは日本馬だけではない。マカヒキ、サトノに続いて第三の矢はブームタイム。ひと昔前の話になるが"迷ったら豪州"という自分の格言的な意識改革は忘れられない。
ホーリックス快勝から28年。当時はまだ凱旋門賞馬が日本来日しても最強馬と信じていた時代。その凱旋門賞馬キャロルハウスが1番人気。後に日本で種牡馬になるイブンベイ、アサティス、ペイザバトラーなど外国馬も豪華だったが、対する日本馬にはオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワン、ロジータなどスーパースターが勢揃いしていた。その中で勝ったのが実績的に一枚落ちになるニュージーランドのホーリックスだった。しかも当時不滅の記録と言われるほどの規格外のレコード勝ち。ほぼ日本で無名のGⅠ3勝馬は、叩き5戦目、初長距離の海外遠征で7歳牝馬がぶっこ抜いたのは今でも鮮明な記憶に残るほどのインパクトだった。
さらに翌年もオーストラリアのベタールースンアップが制覇。改めて豪州勢の絶対的な強さを知らしめた。当時終わりかけのオグリキャップ、オサイチジョージに3歳馬ホワイトストーンで日本馬不利なメンバー構成としても、ベタールースンの末脚は鬼脚そのもの。この年11戦目でジャパンC制覇は休み明け6戦目。10月に2戦、11月に1戦してからの挑戦はローテーション的にも常識外のタフネスぶりだった。
さらにさらに次の年も3着が豪州シャフツベリーアヴェニュー。この年10戦目。10月に2戦、11月に1戦はベタールースンと同じようなローテで激走している。
この年から豪州勢がピタッと日本に来なくなったのは直行便がなくなったからと言われている。さすがに馬の負担を考えれば、輸送時間のさらなる延長は割に合わないと計算したのだろう。それだけに久しぶりの豪州馬来日で軽視はできない。
ブームタイムは日本で考えられない使い方。今年はすでに12戦を消化も凄いが、それだけではない。3月に中1週、4月に連闘、9月に中1週、10月に連闘を経験しての12戦だから恐れ入る。それでも豪州勢に使い詰めは関係なし。とにかく来日する馬はすべてタフネス馬だからだ。
一番の掘り出し物の数字が外国馬の中で二千の持ち時計が断然抜けていることだ。それも過去を振り返っても胸を張れるから凄さが伝わるはず。過去10年以上さかのぼって時計が出やすいアメリカ馬以外で比較するとブームが最速の持ち時計になるという事実。
天皇賞秋26年ぶりの不良馬場で鞍上はメジロマックイーンと今年で不良馬場の天皇賞秋を実質連覇。ベタールースンアップ制覇から27年ぶりに同厩舎のブームタイムが来日。ノスタルジック馬券も悪くない。 |