13、8⇒7、16、5、12 (24点)
13、7⇒16、5、12 (18点) 13、16⇒5、12 (12点)
8、7⇒16、5、12 (18点)
13-8、7、16、5、12
疑い始めるとキリがないが、今年の2歳世代の時計は信頼できない。極端に高速馬場か、道悪か。良馬場でも馬場悪化で直線は各馬が内ラチより離れたコース取りを選択している。とにかく一番怪しく、危うさを秘めるのが"レコード勝ち"だろう。着差がなく、ほぼ団子状態で2、3着馬でもレコード更新など、馬場の良し悪しだけの数字として判断すべき。先週のジュベナイルFも前走で千四の好時計勝ちした馬が全滅という事実。時計云々より、メンバーレベルの高さや経験値を重視で組み立てるのがセオリーか。いずれにしても各馬、人気ほど絶対的な信頼度はない。
レコードを2戦連発のレッドベルオーブだが、武器になるのはスピードや瞬発力よりレースセンスとみていい。緩急自在に立ち回っての連勝に完成度の高さを感じさせる。振り返れば3戦連続の最速上がりだが、それほど凄みを感じないのは、これまで上がりNo2よりわずか0秒1か、0秒2上回る程度。それよりも先行~差し自在に捌いて不発なしの完全燃焼型こそが2歳離れの能力ということを強調したい。
前々走は2歳戦でレコード連発の超高速馬場だけに大幅な割り引きが必要。前走は前々走以上の高速馬場で、同日の2歳未勝利が千二で1分8秒8、千八で1分45秒6。単純計算で約3秒も速い馬場ならば、実質1分35秒前半。高く見積もって1分34秒後半ならば、例年のレベルに少し足りないぐらいの数字。ディープ産駒らしく、この短い期間でもうひと回りのスケールアップがされたかどうかが焦点になる。前走から平行線となると厳しいレースが待っている。
レッドに競り負けたホウオウアマゾンは前走で悲観することはない。上がり差はわずか0秒2。前々走まで2戦連続で最速上がりだった瞬発力型の片鱗はしっかりと示せた。徹底した千六にこだわり続けて走るごとに時計短縮。5ハロン通過が初の60秒を切った58秒台の前走で上がりNo2ならば、経験値以上の収穫があったということ。前走は直線入口で勝ち馬より完全に見劣る手応えにもかかわらず、同タイムまで持ち込んだことも評価できる。逃げか、2番手かに好走パターンを確立できたことで迷いなく立ち回れることも利点。少なくても相手なりに動くしかないレッドより後手後手に回ることはないだろう。前々走は同日の未勝利勝ちとなったレッドより2秒3差からの巻き返しも見事。レッドより前走のダメージの少なさで活路を見出したい。セレクトセールの1億円以上の高馬がGⅠで勝てない、勝ちにくい傾向を打ち破れるかも見どころ。
道悪で勝ち時計から能力を測れないもどかしさはあるが、ステラヴェローチェは勝っても惨敗しても驚かない二面性を持つ。メンバーレベルは別にして、前走は鮮やかな直線一気。鞍上特有の昔の威厳を利用して惨敗しても乗り替わりなしがあるからこそできる必要以上の徹底待機。最後方から大外ブン回して上がり37秒台がわずか1頭だけの中を36秒台の最速上がりで駆け抜ければ文句なし。着差以上、数字以上に能力差があったことがうかがえる。これだけの圧倒的な瞬発力差はあれば、未知なる良馬場でもある程度の強烈な瞬発力を計算していい。懸念材料は鞍上が過信しすぎること。直線でタイトな馬群を鞍上が怖がって捌けないことを自負しているだけに間違いなく4角で大外行き。内過ぎても外過ぎても伸びない馬場だけに直線入口のコース取りで勝負は決まる。
前々走の千六で掛かって自滅から、距離短縮の前走で一変。グレナディガーズは典型的な千四以下歓迎のフランケル産駒とみている。タイレコードとなった前走とはいえ、翌日の新馬で1分21秒2から驚くような数字でないことがわかる。アドリブの利かない鞍上が前2走と同じ乗り方をすることが確実なことからも掛かって自滅か、暴走自滅が濃厚。
京王杯2歳S組には興味もない。過去10年でNo4となる勝ち時計だが、レースの上がり時計はワースト1。前年のレコード決着から1秒も遅い数字に何を見出せばいいのか。直線でヨレながらの辛勝となったモントライゼはさらなる距離延長に何の強みもなく、新潟2歳Sで完敗となったロードマックスを物差しにすれば、メンバーレベルの低さは確定的。むしろ重賞経験はないが、2連勝のドゥラモンドの方が中身は濃い。良馬場に近い稍重とはいえ、前2走で上がりはそれぞれNo3、1。とりわけ前走はラスト2ハロンが加速するレースラップで上がり35秒台が3頭だけの中、最速上がりに価値を見出せる。数字的には重賞級の経験。人気馬と比較しても互角の完成度とみていい。
|