12、14、9、7、4⇔2⇔
12、14、9、7、4、11 (75点)
12、14、9⇒5、6、16⇒2、12、14、9、7、4 (45点)
2-12、14、9、7-12、14、9、7、4、11、13 (18点)
昨年は同日3歳未勝利1分10秒7、古馬2勝1分8秒8でスプリンターズS1分8秒3という低調な結果に終わったが、今年は前日の2歳未勝利が重馬場で1分9秒1。午後には良馬場に回復して古馬2勝1分8秒4。少なくてもGⅠならば1分7秒前後、ペース次第では1分6秒台突入の決着が濃厚になった。1分7秒台以下の決着になると4角先頭の馬と差し馬の組み合わせが多数。
(1~3着馬の4角の番手)
11年1分7秒4(6、1、3番手)
12年1分6秒7(9、5、9番手)
13年1分7秒2(5、1、5番手)
16年1分7秒6(7、1、4番手)
17年1分7秒6(10、7、1番手)
19年1分7秒1(8、1、8番手)
レコード決着となった12年以外は必ず4角先頭の馬が馬券圏内。今年は行くしかない逃げ馬が多数だが、ハナを切れず、マクるような自在性のない逃げ馬は見切っていいことが示されている。
レシステンシアの前走は強さとモロさを同時に示した内容だった。確かに5ハロン54秒9を前々で凌いだことは脱帽レベルだが、ゴール直後に2着馬にも交わされるなど、バタバタの入線だったことも事実。東京を含めて関東未勝利で中山は未経験。前走で脚質に幅が出始めたとはいえ、控える競馬に確かな裏付けのない"未完成の先行馬"がハナを切れない展開で悪夢がよみがえる。3走前は特異な馬場と流れで控える競馬でも結果は出たが、本質逃げ気性で自分のスタイルを貫けない際に牝馬のモロさが出ても驚きはないだろう。この馬と同じく千四のレコードホルダーで千二のキャリアが浅かった昨年のグランアレグリアは桜花賞、安田記念勝ちの実績。2歳GⅠ馬、古馬重賞ではGⅢしか勝ち鞍のないレシスとは雲泥の差がある。休み明け(201001)から叩き2戦目(020000)だけが頼りか。
千二のキャリアが少なくてもスプリンターズS1~3着となった馬の傾向は過去5年からも如実に表れている。
16年1着レッドファルクス(千二キャリア2戦、差し追い込み馬)、3着ソルヴェイグ(千二キャリア3戦、先行差し馬)。19年1着タワーオブロンドン(千二キャリア3戦、差し馬)。20年1着グランアレグリア(千二キャリア1戦、差し馬)。
やはりどんな流れにも対応できる瞬発力型というのが大きな軸。上がり33秒台以下が1度だけのレシスにとって初のスプリントGⅠで今までと比べものにならないぐらいの厳しい展開が待っているか。すでに前日から時計勝負の傾向が強まったことはこの馬にとってプラスにはならない。いずれにしてもここが試金石。
前々走の時計を額面どおりに受け取れず、半信半疑だったピクシーナイトが前走で再び好走。スピードはもちろん、確実にパワーアップも裏付けられたが、乗り慣れた鞍上にも測れない未知数な好位差しがどこまで通用するかが焦点になりそうだ。計算しづらさを象徴するのが前走だった。超高速馬場でハイペースの前残りになることがレース前からわかっていたはずだが、絶対的な存在だった勝ち馬より4角で4馬身も後ろの位置取りが鞍上の迷いを示している。持ち時計を信じられなかったのか、馬場を見極めきれなかったのか、ペースを見極められなかったのか、本番への布石でしっかり差す競馬を固めたかったのか。真相は不明だが、中山を1度も経験しないで古馬GⅠもスプリントGⅠも初挑戦のステップという経験値の浅さは致命傷に近い。前走の引っ掛かり具合が軽く想定オーバーでステップレースとしては最悪レベル。過去10年の1~3着馬に520キロ以上だった超大型馬がわずか1頭だけというはっきりした傾向が決定的な追い討ち。
ダノンスマッシュの前走は好走パターンにないローテだったと割り切るべき。テッポー歓迎というよりとにかく初戦しか走らないという休み明け(800012)。叩き2戦目(021112)との落差から数字をそのまま受け取るべき。馬体重以上にコンパクトに映る馬体からなのか、精神面からかは微妙だが、外国競馬を除く直線坂コース(511124)。勝つか、惨敗かの両極端のイメージをますます強めていることもまた現実。6歳秋のカナロア産駒。中山(111000)で中山千二持ち時計No3より、千二持ち時計No9の低さが馬場と合わないイメージを増幅させる。枠順的に人気ほどの怖さはなくなった。
乗り方ひとつでチャンスのあった前走のジャンダルムだったが、スタートの大ミスでレース終了。鞍上の勝負弱さが足を引っ張った。以前のスタート難を解消して再びリズムに乗り始めた矢先の失態。今後も同じコンビでは前半でレース終了の惨敗劇も覚悟しなければならないだろう。前走は勝ち馬より1秒4も速い上がり時計で馬券圏内も届かない結果がすべてを物語っている。急坂歓迎の中山(212103)とはいえ、馬群を捌けない鞍上で直線は多頭数の大外選択が決定的。前が止まらない高速馬場では策がない。
タイセイビジョンは名手も苦労する難しさを抱える。4走前から前走までまともに折り合ったのが前々走だけ。スムーズに折り合うことさえできないのが現実となっている。距離経験の浅さが未熟なレース内容になっていることを考慮しても、前走で想定外の12キロ減など心身両面で大幅な減点材料がある。休み明け(200012)から叩き2戦目(0102001)の減点は、これまでもへぐり連発の鞍上から当然の乗り替わりで相殺。さらに前走の上がりNo2が軌道修正完了のシグナルになっている可能性に賭けるしかない。もとより東京千四のレコードホルダー。直線坂コースでの時計勝負には絶対的な自信がある。
ミッキーブリランテの前走は悲観する必要なし。3角からムチ連打で4角では5、6頭分も外を回らせる大ロス。残り50で止まって0秒4差ならば、むしろ価値ある10着だった。以前は徹底したマイル路線で5走前のレコード決着に2着となって千四以下に路線変更。千二2戦目で1分7秒台の絶対スピードを証明した遅咲きのスプリンターがいよいよ走りごろ。スプリント戦で慣れ始めたことを示す信頼できる数字が揃っていることに不気味さが漂う。絶好枠に良績集中の実績から無意味に控えるのではなく、玉砕覚悟の積極策で驚きの変わり身があっていい。
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