8→3、2、10、4、11 8、3→2、10、4、11 (24点) 8、3−2、10、4、11 終わってみれば圧勝だったが、ディープブリランテの強さには疑問が残る一戦でもあった。確かにデビュー戦の圧勝劇はクラシックを意識させるレベルの高い内容だった。馬任せのひとマクりでムチを使わない大楽勝。前走も1頭だけ別次元の内容で突き抜けて大物感漂っている。それでもクラシック制覇までは未熟さを感じる内容だったことは否めない。直線入口で先頭に立つ際にいずれもラチに急激にモタれたことはこれから高いレベルになればなるほど致命傷になる可能性。特に前走は何度も手前を替える若さを露呈している。今回の相手ならば大きく崩れることのないレベルだが、時計勝負に確かな裏付けのないまま、クラシック挑戦だけは避けたいだろう。勝っても負けても1分47秒台がボーダーライン。 ゴールドシップがようやく乗り替わりで新たな一面を引き出すか。デビュー戦のレコード勝ちから2連勝までは力の違いで荒削りなレースぶりでも無事通過したが、前2走は折り合いに専念しすぎて明らかな位置取りの悪さ。まともな位置取りなら勝ちも意識できたことは誰がみてもイメージできる。必要以上に控えて3角前から大マクりという荒っぽさで重賞2戦が0秒1、0秒2差。前2走でグランデッツァを上回る上がり時計に完成度の高さが示されている。キャリア3戦目で57キロを背負うブリランテより一日の長。 スピルバーグは5ハロン60秒割れの流れで太刀打ちできるかどうかが今後の課題だが、逃げ馬不在の少頭数競馬でツキが回ってきた。これまで2戦は明らかに瞬発力勝負だけの強さ。前々走は4角でマクられてひるんで立て直し。前がバテたために差し切れたような内容で、前走も反応が鈍くムチでフラつく若さはまだまだ完成度としては物足りない。時計が求められる重賞では分が悪いものの、どのみち直線だけの瞬発力勝負ならばスキはある。 ストローハットの前走はデビュー以来、初の順調なローテーションで一変を期待したい。前走で以前の鋭さを感じなかったのはあくまで初距離と休み明けと割り切るべき。デビュー戦は加速する上がりレースラップで最速上がり。前々走は少しモタれ気味でもムチなしで連続の最速上がりだった。馬体増がそのまま成長力。距離短縮なら強気に動くのが正解だろう。クラシックのために賞金加算が命題。 ジャングルクルーズはデビュー戦が勝負弱さそのものとすれば、重賞ではまだまだ壁は高そう。前々走は直線入口からマッチレース。お互い一歩も譲らぬ追い比べだったが、手ごたえが上回りながら最後の最後に競り負けたことでトーンダウン。前走は0秒3差以内だった2〜4着馬が次走でいずれも人気を裏切って馬券圏外というレベルの低さに着順ほど中身の伴わないことがうかがえる。時計勝負では絶対的な怖さはない。 コスモオオゾラは極限の瞬発力勝負になると分が悪いが、底力を求められた前走快勝が完成度の高さそのもの。振り返ればレベルの高いレースを経験している。デビューは大出遅れで超スローの不運。それでも馬群を割ってアルフレードに上がり時計は0秒1劣り、着差で0秒4なら上々の内容ということ。坂を上がってもうひと伸びして最速上がりだった前走でさらなる進化なら、当時より逞しさが大きく違う。頼りない鞍上でも昇り目をイメージ。 エネアドの人気はデビュー内容だけで引っ張られている。結局昨年の新潟32、33秒台の瞬発力は珍しいことではない。新潟2歳S組の不振やデビュー戦で32秒台の脚を使ってエネアドに負けたミルドリーム、トランドネージュも現時点で重賞勝ち負けまでに至ってない。土曜日クイーンCで負けたオメガハートランドもデビュー千八33秒4の脚を使いながら、現時点では鋭さ負けが続いている。前々走大敗など精神面の甘さを残すモロさ同居の差し馬。良馬場、じっくり乗れる東京など条件好転でも足踏み状態は続くか。いずれにしても末一手に固めて展開優先。
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