９→１、７、３
有馬記念で改めて３歳世代レベルの凄さを見せつけたウインバリアシオンは今年の飛躍が確約された。前走も乗り方としては最悪だが、結果０秒５差ならＧⅠロードで主役級の評価。ジャパンＣとしては超スローに近い５ハロン通過61秒８。掛かって我慢できずに向正で大マクりの博打になったが、脚をためて直線勝負に賭ければまた違った結果になっただろう。いずれにしてもダービー、菊花賞ではオルフェーヴルを上回る最速上がり。ごく普通に乗りこなせば56キロで圧勝が浮かぶ力関係。
ダークシャドウは前２走で数々の試練を乗り越えた。前々走は極度の瞬発力勝負で32秒台の瞬発力。前走は極端に速い時計勝負でいずれも対応できた。とりわけ前走は直線入口で前が壁になって仕掛けが遅れたにもかかわらず、０秒１差まで迫ればすでに現役トップレベルということ。二千二百以上に勝ち鞍はないが、京都外コースは理想的な条件。(０１０１)以上に距離適性は高い。
歴史的に遅いペースだった有馬記念は直線ごちゃついた内目のコース取りだった馬は策がなかった。ヒルノダムールもごちゃついて本気追いの遅れが致命傷になりながら、休み明けで０秒４差に完全復活近しを印象づけた。国内専念すればまだまだタイトル奪取可能な底力。京都(３１１１)の相性のいいコースで３歳馬を返り討ち。
トレイルブレイザーは時計勝負に課題を残したままだが、単純な瞬発力勝負に際立つ強さ。ジャパンＣでは４角で勝ちが意識できる手ごたえ。馬群からなかなか抜け出せず０秒４差だったが、宝塚記念では対ブエナビスタに上がり時計で０秒７差、着差で０秒９差をジャパンＣでは０秒７差、着差で０秒４差なら悪くない。ＧⅠで勝ち負けまで完成されてなくても、手薄なＧⅡならアルゼンチン共和国杯圧勝からも計算できる古豪。海外帰りでも軽視できない。