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中山裏読み
関東

9R10R
11R
関西
1R2R
10R11R
WIN5

中山11R馬複BOX3、8、12、14、10

3連単2軸マルチ3、8→12、14、10、5、6 (30点)

3、12→14、10、5 (18点)

3連複フォーメーション10-3、8、12、14-

3、8、12、14、5、6、1 (18点)

フェノーメノにとって右回りなど問題ない。不運な巡り合わせで勝ってないだけ。デビュー2戦目はいきなりオープン特別。内々で抜群の手ごたえだったが、追ってモタつき気味だったわずかなロスが最後まで響けば納得の0秒3差だろう。弥生賞は4角大外ブン回しの大ロスで乗り方そのものに問題があって0秒4差は、むしろ走っている。前走は悔やむに悔やみ切れない同タイム2着だった。残り100になってヨレなければ間違いなく差し切れた内容。5ハロン通過がオークスと同タイムでオークスより勝ち時計が下回ったのは気がかりだが、それでも過去10年のダービーの中ではNo2に速いラップを刻んだ極限の時計勝負で33秒台の末脚を使えたことは胸を張れる。世代トップレベルまで上り詰めた春からひと夏を越してどこまでレベルアップを遂げるか。クラシック上位馬なったディープインパクト産駒は3歳夏で全体的に成長カーブが緩やかになるだけにチャンスが広がる。課題だった瞬発力勝負への強化を示せば盤石。
ベストディールの成長力は昨年のディープ産駒と比較すると明らかにズバ抜けていた。クラシックに直結する数字で快勝した前走が象徴的。順調ならばGⅠにも届いただろう。とにかく中身がケタ外れ。前走は4角前に一気の仕掛けで上がりレースラップは減速なし。過去9年の京成杯の勝ち時計でNo2の数字を叩き出している。別次元の強さで距離二千の快勝は、千八以下に良績集中しているディープ産駒からも実に頼もしい存在。さらにスローの瞬発力勝負だけに強い産駒特有のイメージと少し違った完成過程も好み。休み明けとはいえ、好枠を引いて勝ち負けまで鞍上が引っ張り上げる。
ソルレヴァンテは決して瞬発力勝負が弱いわけではない。現実に弥生賞でフェノーメノに先着。最速上がりよりわずか0秒2下回った上がり時計からもオープン級と決定的な差はなかった。直後の自己条件でとりこぼしてリズムを崩したが、前々走の2分割れの好時計勝ちで改めて能力の高さを認識。前走は道悪にしてはペースが速すぎて、コース取りのまずさが加わった1秒差なら悲観することなく、世代限定レースで再びエリート路線へ。
エタンダールは心身ともに成長が課題になるディープ産駒。どこか非力さが残る見た目で、時計勝負で弱さを露呈し続けてきた。3走前は上がりレースラップに10秒台を2度マークした完璧な逃げ切り。前走は舌を越しながら直線追い比べで並ばれて闘志が出ている。逃げ差し自在に立ち回れるレースセンスの高さは褒めていいが、過去10年で2番目に速いラップとなった前走はまったく流れに乗れないまま、0秒6の着差以上に能力差が感じられている。まずは初戦でムラ返上狙い。パドック重視。
直線平坦だけに良績集中のエキストラエンドは、ここで最低でも見せ場を作りたい。反応が悪かったデビュー戦や切れそうで切れなかった前走が示すとおり、休み明けにはどうにも分か悪い。権利取りが命題だけに後方待機の消極策は避けてデビュー当初のように好位から力試し。本来前々で折り合える自在性は兼ね備えている。
キャリアを考慮すれば、まだまだ成長途上なダノンジェラートが魅力だが、さすがに前走で初の5ハロン通過60秒割れを経験したばかりでは狙いづらい。前走より同じか、いくらか速いペースで未知なる二千二百。札幌からわずか1か月で初重賞参戦も強引にネジ込んだ感が否めない。ひたすらスローの瞬発力勝負を待つだけ。
ニューダイナスティは前走で突然のレコード勝ちに驚いた。決め撃ちの逃げが奏功した結果だが、それでも上がりレースラップは減速なしというレベルの高さ。ほぼ単騎逃げとはいえ、数字的には重賞で通用する計算が成り立つ。有力馬は差し追い込み馬に偏ったメンバーでスキのできる可能性は高い。
ラニカイツヨシは極端な時計決着でどう立ち回るかが焦点になる。前々走はレコード勝ちといっても新コース。初勝利がダート、他2勝がスピードよりスタミナ重視の中京コースなら割り引くのも当然か。いずれにしても気楽に乗れる立場で内々で直線まで我慢できた際だけの怖さ。