9-2、4、8、12、13
9、2→4、8、12、13、5 (30点)
9、4→8、12、13 (18点)
9-2、4、8-
2、4、8、12、13、5、3 (15点)
1600万勝ちがなく、格上挑戦のオープン特別勝ちで飛び級を決めたルルーシュは数々の課題が残って人気馬として頼りなさを感じる。まずはオープン特別のレースレベルそのものが低すぎる。前々走の勝ち馬はその後GⅢで入着ラインが限界の走り。前走の2着馬はGⅢ大惨敗直後の7歳馬の高齢馬、3着馬は直後のオープン特別でまったく太刀打ちできなかったことではっきり表れている。
持ち時計がまったく重賞級に達していないのも致命的だ。これだけの高速馬場ならある程度の雨でも良馬場に近い馬場。稍重で2分11秒前後が求められるハイレベルなレースで何とも心細い数字が並んでいる。雨が降れば馬場を意識しすぎてますますペースが遅くなって極端な瞬発力勝負。パンパンの良馬場が望めないとしてもこれまで33秒台の上がり時計が2度だけの経験で、古馬相手の重賞初挑戦を乗り切れるかに首をかしげたくなる。
行くしかないラッキーバニラ、コスモラピュタを行かせて直後のラチ沿いで折り合える好枠を引けたことが唯一の救い。
確たる主役不在の重賞ならばダコールでも遜色ない。ルルーシュと同じような安定感でデビュー以来、掲示板を外してない(5843)。加えてデビュー2戦目の東スポ杯0秒7差の5着以外、負けても0秒5差はルルーシュ以上の安定感ということ。条件戦とはいえ、走ってきた相手もそれなりの実力馬だった。今年初戦の勝ち馬はその後阪神大賞典を勝ったギュスターヴクライ(0秒1差)、ルルーシュも負けたトウカイパラダイスには6走前に0秒5差まで踏ん張っている。3走前は早め先頭だったが、ゴール前でソラを使ったような急失速。前々走はいつもの切れがなく、着差以上の完敗だったが、前走は持ったままでひとマクり圧倒して軌道修正が完了している。ムラっ気があってどこかつかみどころはないが、トップハンデを背負って最速上がりから自己ベストなら手ごろな相手で結果は出る。
ナカヤマナイトは取捨に悩む。二千二百が距離の限界ラインということがはっきりしている。おそらくベストは千八。二千以上の距離で勝ち鞍がなく、相手がルーラーシップとしても完全な鋭さ負けとなった昨年のAJCCが距離不適をにおわせる象徴的なレース。時計を求められた宝塚記念はじっくり脚をためたが、手ごたえ十分の後方待機で追い比べに持ち込んだにもかかわらず、不発に終わったことが決定的な証となっている。高速決着から逃れられる恵みの大雨を待つだけ。
ダイワファルコンはブリンカーを着けたり外したりで迷走状態に入った。中山金杯の見事なレースぶりから一変。近走は同じ馬と思えないほど入着ラインでもがいている。3走前で追い比べに競り負けて、前々走は直線で早々にもがく姿。前走は上がり勝負で太刀打ちできなかったが、敗因は単なる集中不足ではなく、別にありそうだ。まずは外から被される位置取りに苦手意識があり、馬場はできるだけパンパンの良馬場が理想ということ。距離は千八と二千の両極端な戦績から、二千二百でさらなるうまみは感じられない。テッポーOKの仕上がり早でも、内枠、雨、未知なる距離の悪条件揃いで復活する姿はイメージできない。
ユニバーサルバンクは徹底した中団待機のレースぶりだが、本質が瞬発力勝負に弱い先行型。低調な相手で好位差しが決まっても、34秒前後が求められる上がり勝負では淡泊な競馬になっている。これまで1度も33秒台の上がり時計がなく、道悪にも良績がない弱み。はまってワイドラインか。
マイネルキッツ、マイネルスターリー、ネヴァブションは確実に下り坂を迎えている老齢馬。休み休みで極度のスランプから立ち直れないコスモファントム、サンテミリオンは相当な刺激がないと掲示板も遠いならば、実績馬より上がり馬か。2頭ともにハナにこだわる単調な気性でもラッキーバニラ、コスモラピュタの共倒れは考えにくい。ラッキーの前走はロングスパートから直線半ばでレースを決めた横綱相撲。Kラピュタはハイペースを強気の先行策で好時計勝ちに絶対的に前有利な傾向の強いレースがピタリと条件にはまる。 |