14、11→14、11、2、4、5→
14、11、2、4、5、1、6、9 (48点)
14-11、2、4-
11、2、4、5、1、6、9 (15点)
スタート直後の消極的な位置取りが結果致命傷になったゴールドシップ。鮮やかな乗り方で会心の勝利だった皐月賞に比べると疑問の残るダービーの騎乗ぶりだったが、それでも勝ち馬に0秒7も上回る最速上がりで、2着馬フェノーメノにも上がり時計が上回れば皐月賞馬の格好はつけたということ。いぜん距離適性は未知数だが、折り合いに苦労する馬でもなく、長距離未経験馬が揃うメンバーの中、ダービー経験はやはり絶大なる強み。ライバルのフェノーメノが先週あれだけ強い勝ち方ならば、同じぐらいのインパクトを求めていい。いずれにしても相手に恵まれすぎた。
GⅠ馬ゴールド以外はほぼ横並び。地味な血統が驚くような成長を遂げているユウキソルジャーを狙ってみたい。長距離志向を強めて一変した典型的なスタミナ型。ごく標準レベルの未勝利勝ちだったが、3走前でいきなりデビュー以来初の上がり33秒台。直線の追い比べで最後並んでひと伸びした競り落とし方に長距離砲としての資質の高さを感じた。前々走はスタートミスからリズムに乗り切れなかったが、勝負どころから両側びっしり競り合うマクり合いを制した前走で本物の強さと確信。野芝オンリーの今の阪神ならば(0013)ほどコース適性は悪くない。
マウントシャスタの実力は世代トップレベル。落馬させた後、自分の非に気が付いて直線半ばに追うのをあきらめた内容で0秒8差だったNKHマイル、青葉賞4着馬を子供扱いした前々走、直線入口で先頭に立って一瞬夢を見た宝塚記念など、評判どおりの活躍をみせている。異父兄キラウエア、全兄ボレアスはともにダートの中距離で母クロウキャニオンが短距離に良績集中なら、やはり距離克服が一番の課題。ある程度流れてスタミナが求められる流れになってモロさが出る可能性を秘めている。両極端な結果を覚悟。
牝馬ジェンティルドンナは別格として、昨年の傾向からもディープ産駒の3歳夏から驚くような成長がみられないのは気のせいか。あれだけ勝ちまくりながら去年菊花賞出走のディープ産駒はわずか2頭だけ。先週のセントライト記念も春活躍した馬も含めて実に7頭も出走したにもかかわらず、掲示板確保は2、3着だけに終わっている。早熟とはまた違うが、全体的に成長期間の短さ、成長度の少なさは気になるところ。重賞馬ヒストリカル、ダービー9着ベールドインパクトがここで見せ場もなければ単なる偶然ではなくなる。春にクラシック出走経験のないロードアクレイムはこれからが成長期でひとまず仕上がり注目。
連闘や中1週で使った馬はどこで必ず早めに成長が止まるというのが自論。カポーティスター陣営が欲を出しすぎて無謀な長距離輸送込みの連闘となった前々走でイメージが悪くなっている。前走は勝ち馬より先に動いた早仕掛けと外々を回るコースロスが敗因。内容そのものは強かった。
ミルドリームの前走はむしろ左回り下手で勝ち上がったか。追い出すと逆手前で口向きの悪さを露呈。それでも32秒7の末脚で振り切った内容は褒めていい。10キロ増の馬体でまだすっきり。掛かることなくスムーズな折り合いだった二千四百を2度も経験していることは心強い。
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